人間界最弱がある世界を救ったそうですよ

ノベルバユーザー315989

No.7 始まりのダンジョン

カーテンの隙間から明るい日差しが目に入り俺は起きた。 
「眩しいな」
その言葉と共に、今日が自分にとって大事な勇者になる一歩だと言う事を思い出す。 
「今日はダンジョンか、なんだか嬉しいな、初めて自分を試せる時がくる」 
ドキドキとワクワクで胸がはちきれそうになる。 
俺は防具と剣を装備し、足取り軽くリオナのもとへ急ぐ。 
待ち合わせ場所にリオナはいた。 
「悪い!おまたせ」 

「ああ、いつものことだ」 
俺はその言葉に少し動揺した。 
俺そんなに遅れてるっけか? 
まぁーいいなんてったって今日は初めてのダンジョンだ。 
「さぁダンジョンに出発するぞ、だがその前に竜舞お前に問おう、これからはモンスターとの命のやり取りだ、命を狩る代わりに、命を狩られる可能性もあるって事だ、その覚悟はあるのか?」 
俺はリオナの目を見て言った。 
「その覚悟がないなら、いつも見たいにとっくに逃げてる、俺は勇者になりたい、今はその夢があるんだ、だからもう絶対に逃げたりなんてしないよ」 
リオナは満足そうな顔をした。 
「よしでは行くぞ」 
俺たちは、馬車にのりダンジョンへと向かった。 
初めてのダンジョンへの緊張感からか、馬車に乗ってからは一言も喋っていない。 
  
〜約1時間後〜 
「ついたぞ、ここが始まりのダンジョン、冒険者が一番最初にやってくるダンジョンだ」 

「へぇーここが始まりのダンジョンか」 
暗い洞窟のような場所だ。 
いかにもダンジョンってところだな。 
「さぁー行こう」 
リオナが先頭きって入っていく。 
遅れを取らないように、俺も入った。 
薄暗い、あらゆるところに骨が落ちている。 
「ここにはどんなモンスターがいるんだ?」 
  
「主にゴブリンよ、でも奥の方にいくと上級モンスターもいるわ」 
しばらく歩いているが、モンスターにまったく合わない。 
「なんで、モンスター出てこねぇーんだ?」 

「モンスターは感じ取れるの、殺気や戦っていい相手かどうか、だからそこら辺の雑魚モンスターは出てこないわよ」 
そんな能力がついているなんて、俺にもほしいくらいだ。 
すごく歩いた、入ってから大分たってるがモンスターに出会ってない。 
そんな不満が溜まっていると。 
ドーーカーーン!。 
壁を壊してモンスターが入ってきた。 
「え、いきなり」 
俺は焦った。 
顔は龍で、装備を付けてて、爪は鋭く、仁王立ち、体長は2mを超えている。 
「リザードマンね、いきなり中々の強敵だわ、竜舞あなた一人で戦ってみなさい」

「わ、わかった、やってみるよ」 
俺は腰にかけてある剣を抜く。 
俺はリザードマンの背後に、思いっきり飛びかかり、首元を掻っ切った。 
「あ、あれ?いがいと楽ちんだったね?」 

「いや違う、お前がチートだ」 
なんか、俺思った以上に強いみたいだ。 
それ以降はモンスターも現れず。 
今日はダンジョンを出ることに決めた。 
「今日は、ずっと歩いてるばっかだったから疲れた〜」 
リオナも疲れ切っていた。 
「よし、明日からは冒険にいこう」 
いきなりすぎて驚いた。 
「え、冒険?」 

「そーだ不満か?」 

「いや、行きたい!」 
俺は目をキラキラさせた。
こうして、初めてのダンジョンは何事もなく終わった。 
明日からは、冒険が始まる。

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