人間界最弱がある世界を救ったそうですよ

ノベルバユーザー315989

No.4 武器、装備集め

新しい属性が生まれたと言うのに、リオナや大将が困った顔をしている。 
「なんで、新しい属性が生まれたのにそんな顔してんだよ〜!」

「あのな〜属性に合わせて、武器や防具を買うんだよ、だか兄ちゃんの場合合うやつがないんだよ、今から作るとなると相当な時間がかかるだろーな」 
本当に困った顔して言われた。 
「え、そうなのか?どーする?リオナ」
 リオナは悩んでいる。 
「仕方ない、王に会いにいくぞ、王なら何かしっているかも知れないからな」 
そのまま手を取られ、早足で店から出た。 
女の子に手を引っ張られるなんて、幼稚園以来だ、どきどきしている。 
「離してくれ、自分で歩けるから大丈夫だ」 
恥ずかしさのあまり、言ってしまった。 
「す、すまない」 
手を離された、手のぬくもりがなくなった。 
少し寂しいが、足早に王城に急いだ。 
 20分ほど歩いた。 
「着いたぞ、ここが王城だ」 
 
「で、でけぇ〜ワクワクしちゃうな」 
ワクワクとドキドキを抑え城に入っていく。 
リオナのおかげで全ての検査を顔パスしていけた。
リオナって結構上の立場なんじゃないのか?なんて思いながら進んでいった。
気づいたら王部屋まで来ていた。 
「竜舞や、跪いてまっていろ」 
俺勇者だろ、って思いながら跪く。 
「王様、勇者様を連れてきました」 
大きな扉がゆっくりと開く。 
めちゃくちゃ広い部屋だな。 
「ほーおほっほ、入るが良いぞ、リオナ。それと勇者殿も入るがいい」 
俺はおまけか?
「さぁー訳を話せリオナ」 
リオナはごくりと唾を飲んだ。   
「はい、実はこの勇者様が訳ありで、先程属性検査を行いました。そしたら、新しい属性だと言うことが分かりました。武器屋の大将の話だと、これは神話に出てくる光属性なのではないかと言われたのです。王様なら何か知っているのでは、ないかと思い伺ったところでございます」  
王様はすごく驚いた顔をしている。 
「それは、本当かね」 
 
「はい、今のところはそう考えております」 
王様は、無言で部下に指示をだした。 
「わかったぞ、勇者殿には武器と防具を用意しよう、我が家には代々受け継がれる秘伝の武器と防具と魔法書がある。それは、光属性のみが使えると教わってきた、だからこれを勇者殿に託すぞ」 
おっとりとしている、王様がいきなりキリッと顔をしかめた。 
俺も背筋を伸ばした。 
王様の部下が武器と防具と魔法書を運んで俺の目の前に置いた。 
「これをつけるがよいぞ」 

「は、はい!わかりました!」 
目の前に置かれている防具は見た目はボロボロで錆びている。 
だか着るしかないだろう。
防具を着た。 
防具を着ると、また白く輝きだし、ボロボロの防具が光沢をだし、まるで新品のようになっていた。 
「ほほー、やはり光属性か」 
王様は満足気だ。 
リオナは王様の前だと、気張っているのかあまり喋らないな。 
武器も魔法書も同等に白く輝き、新品同様に生まれ変わっていく。 
それから暇な話を長々とされて、王城を後にした。 
「これで一安心だな!リオナ」  

「ああ、そうだな」 
リオナはずっと気を使ってたのか、疲れてるようだ。 
「今日は、早めに帰るか」 

「ああ、そうだな」 
宿屋の前でリオナと別れた。 
俺も今日は疲れた、ゆっくりと部屋に入りベッドに倒れ込み、すぐに眠りにつけた。 
いま気づいたがこんなに気持ちよく寝れたのは久しぶりだな。 

コメント

コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品