1話 悲劇

大学2年生の雪八 柊(ユキヤ シュウ)はいつも通り大学から家まで帰るため、なけなしの金でローンを組んで買ったバイクを走らせていた。

　そんな時、微かに揺れている事に気づいたが、バイクの揺れだと思い、そこまで気にすることは無かった。
たが、時間が経つにつれ

「やっぱ、揺れが大きくなってるよなぁ」

揺れが大きくなるにつれ、確信に近づいて行った。
その時、まるで今までの揺れが大地震の予兆だったかのように、大きな揺れに襲われた。何とかして建物の倒壊から逃げ延びた。

「やっと収まったか」

かれこれ5分位は揺れたと思う。
«午後17時23分 これよりシュミレーション番号4、モンスターの投下を開始します。»
そんな言葉が頭の中で聴こえた。
周りを見た感じ、他の人にも聞こえているようだ。

「モンスターを投下ってどうゆうことだよ」

そんなことを考え、上を見上げたら空が破れ、そこから見たことの無い生物が降ってきた。
　その生物は、地上に降りた途端人を襲い始めた。俺は単車を走らせ、一目散に逃げた。逃げる途中、人の死体が目に入り、吐き気が込み上げてくる。やっとの思いで住んでるアパートまで来たが、そのには二足歩行のモンスターが立っていて、目が合ってしまった。
俺を確認するなり、こちらえ向かって来た。

「やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい」

幸いにも武器は持っていないようだ。
俺は腹を決め、ゴブリンと思われるモンスターと戦うことにした。

だがそんなに甘くはなかった。

「痛い 痛い 痛い」

少し引っ掻かれただけでとてつもない痛みに襲われた。

「逃げなきゃ死ぬ」

本能がそう告げ、一目散にアパートの部屋えと駆け抜け、どうにかドアを閉めることに成功した。だが窓が割れており、家の中にまでゴブリンがいた。
「やってやるよ 畜生！！」
台所の包丁を取りコブリンの首を切った。
どうにか倒すことが出来たようだ。
«レベルが1になりました»
«ステータスの確認 スキルポイントの振り分け 職業選択が可能となりました»
«ボーナス発生 世界初のモンスター単独撃破に成功しました»
«固有スキル ステータス補正 SP JP補正 Lvup補正を獲得»