僕の嫁が……その2

きりんのつばさ

僕の嫁が……その2








「さて今日はどうするか……」

僕は職場への通勤で使っているリュックを背負いながら
今日のこれからの事を考えていた。
時刻は午後6時、今僕がいるのは家の最寄りの駅。
家に帰るなら丁度いいタイミングであろう。
だが……

「瞳には土曜に帰るって言ったんだよな……」

瞳というのは僕の妻である新見瞳の事だ。
彼女とは小さい頃から一緒であり俗に言う幼馴染であり
下手な親戚よりも親同士も仲が良い。
そんな彼女と結婚して早2年が経つ。
夫婦間は良好であると思っている。
では何が問題なのか。

「まさか出張が1日縮むとは……」

元々僕は明日まで遠くの県まで出張に行っていた。
本来なら土曜の午前中に帰ってくる予定だったが予定がかなり早まり前日の金曜日、地元に帰ってきた。

「瞳ってサプライズ苦手だからな……」

彼女はサプライズとかをあまり好きな人間ではない。
だから今日、いきなり帰っても若干嫌な顔をされる可能性が大いにある、というか絶対そうなる。

「まぁ今日ぐらい1人で伸び伸びしてもらおうかな」

瞳は昔から1人でいるのが好きな性格であったのでたまには僕がいない生活を満喫してもらおうと思った。

「……まぁこれからの僕の予定が決まった訳ではないが」

なんて考えていると学生時代に瞳とよく行っていたカフェが目に入った。付き合う前から彼女とはよくここに放課後に寄っており沢山の思い出があった。

「とりあえずコーヒーでも飲みながら考えるか」

と僕は目に入ったカフェに入るのであった。



カフェに入ると金曜日の割には店内に人がいて驚きながらも僕はいつものコーヒーを頼み、カウンター席に座った。

「さてこれからどうするか……僕」

今日は金曜日、花の金曜日である。
つまり明日は土曜日。
仕事の事を気にしなくていい。

「……と言ってもやる事がない」

なんて悩んでいると近くの他の客の声が聞こえてきた。

「ーーねぇ瞳ちゃん」

「瞳だって……?」

瞳なんてこの世に沢山いる様な名前だがつい気になり、相手に気づかれない様にそっとスマホを鏡代わりに後ろを見ると……

「何……春香」

「もぉ〜瞳ちゃんったら〜不機嫌そうな顔しちゃって〜
あっ、でもアキ君の前では甘えているんだもんね〜」

「うるさい……」

そこには僕の嫁がいた。

(瞳!? な、な、な、なんでここにいるの!?
というか姉さんも一緒なの!?)

僕は突然の事で頭がいきなりパニックになった。
今、瞳の前にいる女性はチラッとしか見てないから断定は出来ないが瞳の数少ない友達であり、僕の姉である湊春香であろう。
……ちなみに姉さんが言っていた“アキ君”とは僕こと湊秋弘の事であると信じたい。

「というか珍しいね瞳ちゃん」

「なによ」

「こんな金曜日にわざわざ私を誘ってくるなんて
ーーあっ、まさかアキ君と喧嘩したーー痛いよ!?
無言で蹴らないでもらえる!?」

「春香が悪い」

……うん、今のは姉さんが悪い。
瞳は怒ると机の下から無言で蹴りを入れてくる。
あれは結構痛いと、体験した僕は言える。
……ちなみに瞳に体型の事を言うとご飯抜きと蹴りの両方が飛んでくるため注意が必要である。

「今日……アキ……出張」

「あら〜アキ君出張なんだ〜寂しくなったの?」

「……別に、いつもうるさいのがいないから静か」

……いつもうるさくてすみません。

「じゃあなんで私呼んだの?」

「……暇だから、そして春香が暇そうだから」

「もう〜素直じゃないんだから〜本当はアキ君がいなくて寂しいくせに〜」

「だから寂しくはないって……」

なんて言う会話を2人がしているが僕は完全に席を離れるタイミングを逃してしまった。
今、僕が立つと瞳からは見えないが姉さんには見つかる。

→姉さんは当たり前の様に僕の顔を知っている

→絶対声をかけてくる

→そのままの瞳に見つかる

→瞳、とっても不機嫌になる

なお瞳が不機嫌になるとなだめるのに結構大変なのである。

なので僕はこのまま彼女らに背中を向けていた方がいい。
だが背中を向けていても彼女らの話し声は聞こえる訳で……


「ねぇねぇ結婚してからどう?」

「……どうって?」

「楽しい?」

「……別に」

「じゃあさ〜アキ君って日頃家事やるの?」

「……やらせない。怖い」

「あらあら」

「というかアキがやると後で私の仕事が増えるから嫌」

「そ、そんなに……?」

「アキが洗濯物を畳もうとしたら裏表逆だし、掃除をしたら物壊すし、料理は火事になるから絶対ダメ」

……本当に日々感謝してます瞳さん。
僕はあまり家事が得意な方ではないので家での家事は殆ど瞳任せになってしまっている。
今回の話を聞いてもう少し頑張ろうと思う僕である。

「ま、まぁアキ君が昔からそういうのは苦手なのは分かっていたから当然かしらね……」

「……少しは……改善してほしい」

「ハハハそうかもね」

と笑いながらコーヒーを飲む姉さん。
……といいながら姉さんも同じぐらい家事出来ないよね?
瞳には姉弟揃って昔から世話になっていた。
僕達の両親は仕事でしょっちゅう家を空けていたため瞳や
彼女のお母さんがよく夜ごはんを作ってくれていた。


「ところで瞳ちゃん〜」

「……何?」

「子供はまだ〜?」

……僕の嫁に何を言っているのだろうか僕の姉は?

「……まだいい」

「またまた〜恥ずかしがって〜前なんて
“アキの子供……早く欲しい”って言っていたじ
ーー痛い痛い!!」

「……そういうのは言わなくていい……!!」

声のトーン的に照れながら怒っているみたいだ。
まぁ普通昔の発言を思い出されたら恥ずかしくなるだろうししかもそれが恥ずかしい発言なら尚更だろう。

(僕個人は瞳がそんな事言っていた事に驚きかな……)

一応僕らが結婚してから夜の営みはしてきたがほんの数回だけであり瞳も営みにあまり乗り気でないだろうから最近はあまり行っていない。

「照れちゃって〜そういうところも可愛い〜」

「……うるさい」

……本当に僕の姉がすみません。

「だって……」

「だって?」

「毎日……アキ……仕事大変そう……」

「アキ君頑張って一流企業入ったものね」

一応僕が今勤めているのは世間でもかなり名の知れた企業であり大学4年生の頃はデートをする時間をかなり削って就活に気合を入れたものだ。
……まぁ頑張った理由は瞳とのこれからの人生を一緒に
いたいからという人に言えない理由だが。

「毎日夜遅く帰ってきて……そんなアキに……
ワガママ……言えない」

「でもアキ君なら瞳ちゃんのワガママぐらい笑顔で許しちゃいそうだよ?」

確かに瞳のワガママならどんなものでも許すだろうが姉さんに言われると僕の行動が全て見透かされた様でムカつく。

「分かってる……分かっているから……尚更言えない。
だってアキ……昔から……色々と我慢する……」

「そうかな……?」

……姉さんの言うように僕は瞳の行動に対してそこまで我慢をした記憶がない。

「昔から……遊ぶ時……デートも……私に合わせて
行ってくれる……アキは私に……合わせて我慢する」


「別にアキ君は我慢したなんて思ってないわよ?
だって昔からあの子、貴方の事好きだったし」

(本人がいないところで勝手に自分の思いをバラさないで
欲しいし、というか何を言っているのかな!?)

まぁ本人後ろにいるけど。
だがそんな姉さんの話を聞いた瞳は不思議そうに

「そうなの……?」

と言っていた。

「そうよ〜アキ君ね、あの子は嫌な事は嫌だって言うけど
瞳ちゃんがワガママだって言っている事に対して嫌って
言わなかったでしょ?」

そもそも瞳からあまりワガママを言われた記憶がなく多分、それは彼女がワガママだと思っていた事が僕にとってワガママだと思っていなかったからだろうと思う。

「……記憶にない」

「でしょ? アキ君は瞳ちゃんに対してワガママなんて思っていないのよ。だから大丈夫よ」

「……ん、分かった」

「あっ、今少しホッとしたでしょ〜」

「……してない」

「もうそう言うところも可愛いんだから〜」

「……バカ、うるさい」

ちょっとしたアクシデントで瞳の本音を聞くことが出来て
僕自身、彼女の事を分かっていた様で実は無神経の内に彼女に辛い思いをさせていた事を把握した。

(明日、帰ったら瞳に思っている事を伝えよう)

ーー瞳は我慢しなくて甘えていい、と。


と2人はしばらく賑やかに話を続けてその間僕はずっと席から動けず、2人の話を聞いていた。
……だって動いたら確実にバレる。
既にコーヒーは無くなり空になったコップを持ち、飲んでいるフリをし続けて早30分。


「でもアキ君って幸せ者ね〜」

「……なんで?」

「だってこんな可愛いお嫁さんをもらって〜」

「……そう、もっとアキは私に感謝した方がいい」

……中々辛辣ですね瞳さんや。
でも確かに僕は瞳という可愛いお嫁さんをもらって幸せ者なのだろうと思う。まぁ明日帰ったら真っ先に瞳に日頃の感謝を言おうと思っていると、瞳が

「……でも……私はもっと……アキに……感謝してる」

「ほほ〜どうしてなのかな? 教えて〜」

「春香……絶対茶化す」

「茶化さないって〜私がそんなに信頼ない?」

「アキの半分以下……いや5分の1以下」

「低っ!?」

どうやら僕は姉さんに比べて信頼は高いみたいだ。
……まぁ姉さんと比べてと言われると素直に喜べないが。

「茶化さないって〜」

「……絶対……茶化す。
私の経験上、春香は……絶対茶化す」

「今度は茶化さないって」

「本当……?」

「本当に本当だって〜」

……瞳よ、この姉は絶対そう思っていない。
なんせ僕が瞳に告白する前なんて色々と面白おかしく変な企みをしてきたものだ。
家族であり1番の被害者である僕が思うにそれに乗っかるとーー

「しょうがない……春香には……話す」

……遅かった。
僕は2人に気づかれない様にため息を深くついた。

「やった〜!!」

そう言えば瞳は押しに弱いんだ。
昔から瞳はあまり自己主張をしなかった。
ある意味、勢いだけで生きている姉さんは彼女にとって天敵なのかもしれない。
……だが不思議な事に瞳と姉さんはこんな風に2人で集まって話しをするぐらい仲が良い。

「で? で? どんなことを感謝してるの?」

「ーーアキは選んでくれた」

僕が瞳を選んだ?
その不思議な発言に疑問を思ったのは僕だけでは無い様で

「アキくんが? どういう事?」

姉さんも疑問に思ったらしく瞳に聞いていた。

「私、今でも思う……アキには私以外にもっと相応しい
女の人がいるって」

「そうかな〜〜? 寧ろアキ君をよく選んでくれたと私は思うんだけどな〜あんな家事が出来ない男の人を」

……間違ってないと思うけど姉さんには言われたく無い。
僕が心の中でそう思っていると瞳は再び話し始めた。

「私……小さい頃から……人見知りで……性格暗かった。
それに比べてアキは……いつも元気で……明るくてみんなから人気があった」

「そうだね、アキ君はいつも明るかったわね」

「学生の頃から……アキを狙っていた女の人は……沢山いた。私なんか遠く及ばない様なとっても綺麗な人もいた」

……何それ初耳なんだけど?
僕って実は人気あったの?

「うんうん」

「それに比べて私はアキの幼馴染ってだけで……それ以外何も無かった。美人でも無いし……性格も根暗」

確かに瞳は無口だったがそれでも野郎どもから人気は高かったというのは僕の記憶にある。

「でも……アキは……そんな私を選んでくれた。
“瞳の事が好きだ”って、“僕の彼女になって欲しい”って
言ってくれた」

瞳が言っていたのは僕が告白をした際に言った言葉だ。
個人的にあの時は色々とあったせいで結構恥ずかしいセリフを口に出していた様な気がするので記憶から忘れていたが瞳が覚えていたとは驚きである。

「私……あの時嬉しくて泣いた……とても嬉しかった。
これからもアキの隣に……いれるって思って」

「確かに私も扉の隅から見ていたけどあの時のアキ君は
かなりかっこよかったわね」

姉さん見ていたんかい!?
家族に告白の場面を見られるって死にたいレベルなんだが。
あの時は瞳に告白する事で頭がいっぱいだったからそこまで気が回らなかったので見られていてもしょうがない……
と思って自分を無理矢理納得させた。
……でないと今すぐにでも恥ずかしさで頭を机にぶつけかねないからだ。

「一度は諦めかけた夢……アキと付き合えるって夢を
アキは……叶えてくれた……とても嬉しかった」

(瞳……)

「だからアキには感謝しかない……私を選んでくれて
本当にありがとうって」

まさか瞳がそんな風に思っていたなんて思わなかった。
僕自身、瞳を幸せにしているかなんて正直自信が無く、付き合ってから結婚するまでほとんど僕のわがままで瞳には無理をさせていたと思っていた。

ーーだけど瞳も僕と同じ気持ちだった。
僕が勝手に一人で心配していただけの様だった。

(よし、今日は家に帰ろう。
帰って瞳に真っ直ぐ自分の気持ちを言おう)

そう心の中で決めた僕は席を立とうとして……

「アキくんって本当に愛されているね〜〜
ーーねぇアキくん、聞こえているんでしょ?」

「「えっ?」」

姉さんの発言に思わず瞳と僕がハモってしまった。
僕が恐る恐る後ろを向くと……

「やぁアキくん、元気?」

ニヤニヤ顔の姉さんと

「あ、あ、あ、あ、あ、アキ……!?」

顔を真っ赤にしている瞳がいた。

いや、2人がいたのは分かっているよ?
だってさっきまで話聞いていたし。
でもさ、姉さんが気づいているなんて……。

「姉さん、いつから気づいていたの……?」

「ん〜? アキくんがお店に入ってきた時から〜」

「最初からかよ!?」

「……まさか春香」

「何かな瞳ちゃん?」

「アキがいるから……私にアキの話を振った?」

……この姉ならやりかねない。
多分僕が店に入った僕の姿を見つけた際に、その作戦が思いついたに違いない。

「大正解〜〜!! よく分かっ
ーー痛い痛い!? 下で蹴らないで!!」

「死ね……!! 春香のバカ……!! 一生苦しめ……!!」

瞳は顔を真っ赤にして凄い速さで蹴りを入れていた。

「もう照れちゃって〜そんなところも可愛」

「次は足にギブス……つけさせるよ」

「いやそれは勘弁してほしいかな〜
ーーよしアキくん!! 君に重要な役割を任せよう!!」

「“押し付ける”の間違いじゃなくて?」

「細かい事は気にしない!!
ーーお金は払っておくから瞳ちゃんの機嫌直して!!」

「……姉さん、それって一番難しいと思うよ」

「アキまで春香の味方するの?
というか……私の話を……聞いていたでしょ……?」

「してないよ!? 僕だってたまたまここに入ったんだから。
まさか瞳がいるなんて思わなかったよ!!」

「……ならなんで声を……かけない?」

「そ、それはだね……」

「……分かった……春香と……アキ……グル」

「冤罪だ!? 確かに聞いていた僕も悪いけど百歩譲っても姉さんと同列は許せない!!」

「うるさい……姉弟……揃って……!!」

「だから姉さんと同列は勘弁ーー」

「お二人さん仲がいいね〜〜!!」

と僕らの口喧嘩を見ていた姉さんがニヤニヤしながら言ってきた。その表情が僕を余計にイライラさせる。

「姉さん……!! 誰のせいでこうなったと……!!」

「あとは若い二人に任せてじゃあ邪魔者は去るとしますかね〜!! アデュ〜〜!! 」

「おい待て全ての発端!!」

と僕が声をかけるものも既に姉さんは店の外に走って逃げていた。相変わらず逃げ足は速いんだよな……!!

「あの馬鹿姉め……次会ったら慰謝料ぶっかけてやろう」

「……ねぇアキ」

「あっ……やべっ」

姉さんさんにイライラしていたため忘れていたがそう言えば瞳が目の前にいた事を忘れていた。
彼女の表情をとても不機嫌だと分かる表情であった。

「アキ」

「な、なんでしょうか……瞳さん……?」

「……とりあえず外で……話し合いね」

「はい……」



と僕らは喫茶店の外に出た。
瞳は胸の前で腕を組み、僕を見ていた。
……正直この場で不謹慎だと思うが可愛い。

「……何でここにいるの? 確か出張で……明日帰ってくるはずだよね……? どうしているの……?」

この口調からも分かるようにとても不機嫌な僕の嫁。
ここはこれ以上怒らせないように本当の事を話す事にした。

「実は出張が早く終わってさ……何も考えず電車乗っていたらここに帰ってきていたんだ……」

「……なら一言連絡……ちょうだい」

「すみません……返す言葉も無いです」

「……何で……連絡……くれなかった?」

「いや……いつも僕、家でうるさいから瞳に迷惑かな……
って思って今日ぐらい瞳には羽を伸ばしてもらおうかなと
僕は思いまして……それでですね……」

「……(ジト)」

「はい……すみません……次からは必ず連絡します」

僕は謝りながらこれからどう言おうかななんて思っていると不意に瞳が……

「私は……うるさいなんて……思ってない」

「えっ?」

「だから……アキのは……騒がしいなんて……思わない。
むしろ一人でいるのは……寂しい……」

「瞳……」

「アキがいないと……私……寂しい
さっき喫茶店で聞いて……いたでしょ……私の本音」

「う、うん……」

がっつり聞いていましたとも。

「私には……アキが……必要なの……。
その……騒がしさも……含めて」

「……」

「だから……そんな気を……使わないで。
私は……アキが……いつも……話してくれるのが嬉しい。
いつも……その話が……楽しみ」

「分かったよ、瞳。次からは変な気を使わない様にする」

「……うん、お願い」

「そして……瞳さんや」

「……ん?」

「お腹が減りました……僕」

実は昼から何も食べていないので空腹の限界なのである。

「……はぁ……全くアキは……」

「すみません……情けない旦那で」

「いい……何食べたい……」

「カレー」

「分かった……作る……あとアキ」

「何?」

「アキは……私にとって……自慢の……旦那さんだよ。
ーーいつも……ありがとうねっ!!」

と今まで見たことが無いような笑顔で言ってきた。

「……ッ!?」

僕はそんな瞳を真っ直ぐ見ることが出来ずにそっぽを向いた。自分でも顔が一気に熱を持ち始めたのが分かった。

「買い物、行こっ……」

「う、うん、そうだね」

と僕は瞳が出してきた小さな手を握り返し、2人で近くのスーパーに買い出しに行くのであった。

そして瞳の小さな手を握りながら僕はこの可愛い嫁さんをこれから更に幸せにしようと思ったのであった。




……なお余談だが、これから数ヶ月後僕と瞳の間に双子の子供が出来る事が判明するのだがそれはまたの話で。






さて皆さん、如何だったでしょうか?
楽しんで、もしくはニヤニヤしてもらえたら幸いです。

そしてよかったらコメントとかくださると筆者とても喜びます笑

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