異世界転移した代償に生殖器を失った俺がツンデレ女と旅に出る。

I.G

二十四話 モンスター討伐1


「実はもうレビィさんには話してるん
ですけど」


「ああ、穴の中で言ってた事ですね?」


「そうです。零次さんが気絶している
時にお話したら承諾してくれて。
あとは零次さんにお願いしようと」


「別にいいわよ、零次の許可なんて。
私が承諾したんだから付き人である
その男も承諾したのと同じことよ。」


するとマイルは本当にいいのかと
不安げな目を零次に向ける。
零次は、はいと言う代わりに
頷く。


「そうですか、それでは二人の
許可も貰えたので早速私達は
準備に取り掛かります。」


そう言うとマイルもまた部屋を出てい
く。
部屋には貰ったスープを飲み終わり
お椀を手に持ったまま、まだ状況が
全然把握できずにいる零次と、壁に寄り
かかり腕を組むレビィだった。



「あの、レビィさん。ところで俺た
ちはどんな依頼をされたんですか?」 


「モンスター討伐よ。
まあ心配しなくても私がいれば
何も臆するほどのことでもない雑魚
モンスターだから大丈夫よ。」


「マイルさんがさっき準備に取り掛か
るって言ってたのはもしかして彼女も
一緒に行くんですか?」


「ええ。あとバルって言う人、
四人でね。なんでもここ最近この村を
襲撃してくるモンスターがいるらしい
くて、そのモンスターを倒して欲しい
ってマイルに頼まれたの。」


「本当に四人で大丈夫なんですか?」


「だから心配いらないわよ。
あんたが寝てる間にも襲って来たけど
簡単に全滅させれたわ。
まあ少し被害も出たけどね。」


「ちなみにどんなモンスターなんです
か?」


「名前は忘れたけど猿のモンスター
だったわね。恐らく群れで行動して
る。襲って来た時は5,6体いたし。
そいつらの巣の場所はすでに分かって
るらしいから、そこを潰せばミッショ
ン完了。村は安泰だし、私達もお礼と
して食料やその他必要な物を貰う。
貴方は荷物モチとして私に付いて来る
だけでいいわ。わかった?」


「わ、わかりました。」


「出発は明日の朝頃でいいでしょう。
それとももう少しここで回復する?」


「いえ、大丈夫です。四日も寝たので
体力もバッチリ回復できました。」


零次はベッドから立ち上がって、
グゥっと体を伸ばす。


「それじゃあ、私はマイル達に
明日出発することを伝えてくるわ。」


レビィは寄りかかっていた壁から
背中を離し、そのまま部屋から出て
いった。


本当に大丈夫なのだろうか。


一人になった部屋はしんっと静まり
返る。それが余計に自分の不安を
増幅させていく。


得体の知れないモンスターの
巣の中にたった四人で突入するなん
て……しかもバルさんやマイルさんが
戦えるのかどうかすら俺は知らない。
こんな時、最も不安を取り除く方法は
それに対する情報を集めることだ。
俺も他人任せじゃいられない。
まずは村の人から猿型モンスターに
ついて聞いてみよう。



零次はお椀を机の上に置き、
ごちそうさまと呟いて
村の方へと飛び出していった。

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