異世界転移した代償に生殖器を失った俺がツンデレ女と旅に出る。

I.G

二十一話 妖精の道標3

「レ、レビィさん、大丈夫ですか?」


レビィはその声を聞いて、即座に涙を
拭きギロリと零次の方を睨みつける。


「あ、あんたやっぱり見たのね!
ぶっ殺してやる!!!」


顔を真っ赤にしながら零次に飛び掛ろ
うとするレビィを、マルナが二人の間
に入り
まあまあと必死になだめる。
零次は何度も頭下げ、すみません!を
連呼していた。


20分後、ようやく落ち着きを取り戻し
たレビィは


「もういいわ!それよりまだ着かない
の!」


とまだ若干切れ気味で言うのだった。


「もうすぐですよ。ほら、ここから滑
れば一瞬で着いちゃいます!」


「滑る?ってどこからです?」


「どこってここです。」


マルナは木の枝とツル集めてつなぎ、
その上に葉っぱを敷き詰めたいかにも
手作り臭漂うどこまで続いているのか
も分からない、滑り台らしき物を指さ
した。


「ほ、ほんとに?」


「ほんとです。」


零次は滑り台に座る。


さっきはレビィさんに悪いことし
ちゃったし、今回も俺から行かない
と。
ほ、ほんとに大丈夫だよね?
途中で壊れたりしてないよね?


心の中で自問自答を繰り返す。


「早く滑りなさいよ。この
クズ。」


レビィの冷たい視線から逃げるように
零次はスタートをきった。
最初の方は急な傾きではなく、
ところどころ止まったりしてしまう
ので零次は

なんだ思ったより怖くない

などとこの滑り台を侮っていた。


「マルナ、ところでこの滑り台で一番急
なとこってどれくらいなの?」


レビィは次は自分なので事前に
心の準備をしておこうとマルナ
に聞く。


「うーんと途中で垂直落下するところ
があって、そこからは飛ぶような
スピードで進みますよ。」


「ぬああああああああああああ!!」


マルナの言葉にレビィは顔を青ざめると
同時に森には男の断末魔が響き渡る
のだった。










「異世界転移した代償に生殖器を失った俺がツンデレ女と旅に出る。」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く