異世界転生したらチートでした

有林 透

直談判

そんなトラブルもあったが、買い足しをしたものは全て交換し終わった。






………暇だなぁ…。何にもする事がないのはいい事だが、暇すぎる。教師にでもなってみようかな。よし!そうと決まれば、おっさん(国王)の所にご訪問《カチコミ》しに行くか!

「じゃ、『転移』『指定』『座標xxxxx,xxxxx』『起動』」


シュンッ!

今回の転移は通常の転移ではなく、座標指定をしての転移のため、通常の転移より高度な転移となっている。だだし、これには大きな欠点がある。座標指定を間違えてしまうと、壁に埋まったり、地面に埋まったり、魔物に埋まったりetc……。と、なにかと埋まってしまうのだ。実際、高位の魔法使いがこの転移の座標指定を間違えてしまい、背中が壁に埋まった状態で見つかったこともあるそうだ。

ま、そんなヘマはしないがな。



そして着いたのはおっさん《国王》の執務室の机の前。突然現れた場合、心臓が飛びかけるの思う。

「dzgmtodgl⁈」

謎の言語を放ち、執務室の椅子ごと後ろに倒れた。

「おま、びっくりしただろ!目の前に急に現れんな!今ので寿命15年くらい縮んだわ……」


一瞬で老け顔になったおっさん《国王》は、腰を抑えながら立ち上がった。


「で、何の用だ?お前が来るってことは、なんかあるんだろ?」

先程までの老け顔ではなく、真剣な表情になっていた。

「あぁ、周りの環境も落ち着いたし、やってみたい事があってな。それをおっさんに頼みに来たんだ」

「おっさんって……。まぁいいや。で?そのやりたい事ってなんだ?王国征服とかやめてくれよ?」

こんな所で冗談を入れてくるあたり、真面目にやる気はなさそうだ。

「そんな面倒くさい事はしねぇよ。俺がしたいのは学園の教師だ。俺の魔法理論なんかを教えたらぐんぐん成長してくれるだろ?あ、配属するなら1番下のクラスで頼む。1番下のクラスの奴らを成り上がりさせてやろうと思ってな」


こう発言すると、おっさんの顔がパッと明るくなった。

「本当か!お前が俺の役立つことを言ってくれるとは!ちょうどEクラスの教師が誰も居ないんだ。そこに着いてくれ。癖の強い奴も多いが、ちゃんと育てたら宮廷魔導師にはなれるはずだ。あ、手続きなんかは心配するな。国王権限を使って無理やりねじ込むから」

「お、おぉ。サンキュー。ってか、いつから行けばいい?今教師がいないんだったら今から行こうと思っているんだが……」

今はまだ昼の2時くらい。この世界の学校は寮制なので昼からの授業が多い。そして、今回入る学校も昼からの授業だそうだ。その為、今から行けば十分に教えられるのだ。

「あぁ、行ってくれるのなら行ってくれ。ただでさえ人手不足なんだ。あ、給料はクラスが上がるごとに増えるからな」

「わかった。じゃあ行ってくる。後、もう少し結界強化しておいたほうがいいぞ。何の抵抗もなく入れたからな」

そんなことを言い残し、学園へ向かった。
ちなみに、教師として就任する学園は『五芒星国立魔法学園』。この学園はその名の通り、魔法を主体にした学園だ。ちなみに、こんな感じの学園だ。

五芒星国立魔法学園、その名の通り国立の学園。
結構貴族からの差別が酷く、教師も見て見ぬ振りをしてる。
学園はさまざまな分野に分かれていて、
武術科
魔法科
経済科
貴族科
情報科
となっている。この中最低でも2つは取ることが義務付けられていている。
クラスの決め方は、魔法科は魔法技術と魔力量。武術科はどれだけの速度で魔物を倒せるかで決まる。
クラスは武術科と魔法科のみA〜Eクラス。Eクラスは差別されている。授業も適当。

コメント

  • 有林 透

    あ、じゃあぐじゅにはタメ口で

    0
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