異世界転生したらチートでした
開店
「おっ、ここか。ちょうどいいサイズの家だけど、古ぼけてるな」
買った家は、大通りの真ん中くらいの位置にあった。人気がありそうだが、ボロボロだったからなのか、他に理由があるのかはわからないが、誰もこの家にはより付いていなかった。
「ふむ。まず綺麗にするか『清浄』。うん。外見は綺麗になったな」
実はこの『清浄』にも欠点があり、外側しか綺麗にできなく、破損しているところは直らないのだ。
ガチャ
「ゴホッゴホッ。これはひどいな…。何年も手入れしてなかったな」
扉を開けた瞬間に大量の埃が舞ってきた。それに伴い、長年放置した独特の匂いがした。その匂いを少し我慢し、中を見てみると学校の教室ぐらいの大きさの部屋だった。
「しょうがねぇ、『スキル創造』『除去』。よし、これでいけるはず」
除去
詳細 ありとあらゆる汚れなどを取る。取れた汚れは一箇所にまとめられ、使用者がそれを回収するまで宙に浮き、付いてくる。
うん、なんか…。最後の部分がいらないかな………。けどまぁ、アイテムボックスにゴミ箱あるからいいか。
「取り敢えず『除去』」
すると、直径1メートルぐらいのゴミの塊が出てきた。
「うわぁ………。こんなけも汚れてたのか。ま、これのおかげで店は綺麗にできたな。………外ボロボロだな。『修復』。うし!直った直った」
店を直したことにより、高位な魔法使いがいると噂され、開店を心待ちにしている人がたくさんいるのだとか………。
よし、まずは内装からだな。えーっと、部屋の端っこにランプ置いて、商品棚やらなんやら置いてと………。
1時間後…。
やっと完成したぜ…。やっぱり苦労したのが盗難防止の為の商品棚だな。高価なものも置くから、強化ガラスにして、その前に番号を置き、その番号札を持ってきたらその場で手渡し、料金を払ってもらうことにしたのだ。
 ちなみに商品は。
庶民用
最下級ポーション(一般的な中級ポーションと同じくらいの効果)
米
風邪薬
目薬
胃薬
小物
メガネ etc…
貴族用
上級ポーション
菓子
貴金属
宝石 etc…
こんなもんでいっか。
「ひと段落ついたし、一回家に帰るか」
そう思い店を出ると、店の前には大量の人がいた。俺が出てきたことにより、質問責めにあってしまった。
主な質問はこれだ。
いつ開店するのか。
どうやってここまで綺麗にしたのか。
わしの元で働かないか。
さっさと開けろ。
などの質問でないものの方が多かった。これは開けないといけないと思い、急遽開店した。
「え〜、まず言わせてもらいます!当店は商品の前に置いてある番号と同じ番号札を取ってもらい、それを自分に渡して、代金を支払って頂けば商品を手渡しします!盗難はできません!した場合、商業ギルドを敵に回すのでやめておいた方が得策です!」
それを言った瞬間に、大量の人がなだれ込んだ。
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