異世界転生したらチートでした

有林 透

奴隷商へ

「で、なんやかんやあって、今ここにいるんだよ。あ、他の4人も一緒に転生してたんだって。もう寿命で死んでるけど」


「そうか、色々大変だったんだな。妻がなくなったりしたのか、ご冥福をお祈りします」


「あぁ、ありがとう。ま、200年くらい前のことだがな…。やっぱり悲しいよなぁ。また会えたらいいのに…」


『なぁ、メーティス。ロベルトの死んだ奥さん蘇らせれるか?』


『マスター、マスターは誰だと思っているのですか?【全ての生と死を司る】神様ですよ?そのくらいお茶の子さいさいです。けど生き返らせるには名前を聞いてください。もしそれで生き返らなかったら、転生しているので無理です。しかも違う性格などになっているので、会いに行くのは余計に悲しむと思います。前世の記憶が戻ってなかったらの話ですが』


『つまり戻っているという事だな?』


『まぁ、はい。そうです』


『わかった。ありがとう』


俺は意を決してロベルトに話した。


「ロベルト、もし仮に死んだ奥さんに会えるとしたらどうする?会いたいか?」


すると、ものすごい勢いで聞いてきた。


「あぁ⁈レジリアに会えるのか⁈会いたい!どこだ?どこにいるんだ⁈」


「い、一回落ち着け!まだ居場所はわかってないけど、この世界に転生しているのと、前世の記憶が戻っているところまではわかってる」


「あぁ、そうか…。ありがとう。ここからは俺の手で探すよ。流石に自分で見つけたい」


そう決心して、どこかに転移してしまった。




「結局あいつ何しに来たんだっけ?」


「さぁ、わかんない。けど取り敢えず家具とか置こ?」


「ああ、そうだな。けど、この家広いな」


「そうだね、掃除とかどうする?流石に2人だったら無理だけど…」


「そうだよなぁ〜。奴隷でも買うか?ま、待ってくれ!他意はない!だからその殺気を抑えてくれ!」


俺が「奴隷でも買うか?」と言った瞬間に、花蓮は神をも恐れさせるほどの殺気を放った。


「本当に?本当だよね?もし、手を出したりなんかしたら………分かってるよね?」


「はい!絶対に手を出したりなんかしません!それでは奴隷を買って来るのでしばしお待ちください!」


そこまで言うと殺気は収まった。怖ぇ………




この世界の奴隷にはいくつかの区別がある。


一般的な借金奴隷。借金奴隷には性的な行為などはできない。言わば派遣社員のようなものだ。借金している額を稼げば奴隷から解放される。


戦争奴隷。戦争奴隷は戦争に負けた国の兵士、市民などが奴隷になっている。借金奴隷同様性的な行為などはできない。ただ、主人が奴隷解放しない限り、一生奴隷。


犯罪奴隷。犯罪などを起こした奴隷。犯罪の重さで期間が変わる。
軽犯罪、1年と3ヶ月
重犯罪(誘拐、強姦など)10年と8ヶ月
超重犯罪(殺人)終身
犯罪奴隷はどんなことをしても良い。


どの階級の奴隷でも、処女で美人は高く、ガタイの良い男も高い。部位欠損のある奴隷は安く、扱いも悪い。


特殊奴隷。何かの事故で親や、身寄りをなくし、部位欠損した奴隷。基本的に借金奴隷と同等の扱いを受ける。主人が奴隷解放しない限り、一生奴隷。


最後に違法奴隷。これは何らかの方法で奴隷にし、裏で取引されている奴隷。違法奴隷にされたら最後。


奴隷商


カランコロン


「いらっしゃい。お客さんはこの店ははじめてかい?」


「あぁ、そうだ。一応自己紹介しておこう。俺はEXランクの礼二だ。よろしく」


ん?初対面なのに敬語がなってない?ノンノン………まって、このキャラ合わんから戻すわ。こうゆうところは謙虚に行くんじゃなくて、どっしりと構えて行くところなんだよ。


「おぉ、これはこれは。私は奴隷商のソルと申します。どうぞよろしく」




「あぁ、よろしく。早速だが、奴隷を見せてもらって構わないか?条件は部位欠損があって、女が好ましい。それと戦争奴隷と特殊奴隷のどちらかにしてくれ」


「はい?部位欠損があってもいいんですか?」


「あぁ、いいぞ」


「か、かしこまりました。少々お待ちください。すぐに連れて来るので」


数分経つと、23人の部位欠損のある女性が連れてこられた。

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