異世界転生したらチートでした

有林 透

礼二の過去2

「おい、お前放課後屋上に来い。」


うん、面倒くさい展開になったな。これで行く奴は余程力に自信があるか、ドMだけだな。どうしよっかなぁ〜。


           〜〜〜放課後〜〜〜


俺は放課後屋上にはいかなかった。
ん?何故か?面倒くさいからに決まってんだろ。あんな奴等の所になんて行きたくねぇわ。


「むぅ〜。なんで君がイジメられなきゃいけないの?」


森下もりしたがほっぺを膨らませながら言ってきた。あんさんのせいですよ。まぁ別に痛くも痒くもないんだかな。


「まぁまぁ、あんな奴等ほっとけばいいんだよ。どうせ高校に行ったらいなくなるんだから。」


そう喋りながら歩いてると。


キィィィィ!


と、音を立てながら向かってくるトラックの運転手が


「あぶなぁーい!」


「チッ」


俺はなんの躊躇なく森下をトラックの通る道から押してそらす。もう何の後悔もない。後悔があるとしたら、高校に行って花蓮と付き合いたかったなぁ〜。


「じゃあな。花蓮かれん。幸せに生きろよ(ボソッ)」


ガッシャァン!!!!!!


礼二れいじィィーーーーー!!待って!まだ死んじゃダメだよ!礼二!起きて!起きてぇー‼︎」


花蓮がそう叫んでいる。だが、段々と意識が薄れて来た。あぁ、これが死ぬという感覚なんだなぁ。意外にも冷静だった。これから自分が死ぬというのに、どこか他人事のような感じだった。そこで意識はなくなった。


そして現在に至る。

「 異世界転生したらチートでした」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く