聖戦

ヤマネコ

第14話 開戦2日目

開戦2日目...

ネオス軍は、ラグベルト率いる4万の精鋭兵と、オーガ四人衆であるウード、ガロム、マラクス、ヴェルターク率いる3万のオーガ軍合わせ、計7万の戦力が加わり、1日目とは違い、新たな軍としてリガーンズ軍に戦いを挑んだ。まずは、ジーク軍が進軍を始めた。

「ジーク将軍、出陣の指示を!」

「うむ、ジーク軍重騎兵、前へ!」

「はっ!」

続いて、後軍のギル将軍も、

「ギル将軍、出陣命令を!」

「出陣するぞ、何としても敵将を討て!」

「オーッ!」

本陣でも、

「ラグベルト様、ジーク将軍の直下兵の重騎兵隊が出陣しました!」

「同じく、ギル将軍の隊もです!」

「分かった。ではバーレス将軍、後の指示をお願いします。」

「お任せ下さい、必ずやネオス軍を勝利に導いて見せます。」

バーレス将軍とは、旧ラグズ王国四天王の一人、グリード大将軍の息子であり、先程の邪神戦役で、オーガ族首領バグロムの片腕であるビリアー率いる7万の大軍が南方のグルーメル王国を侵攻していた時、援軍に来ていたバーレス将軍が、バーレス将軍特別部隊の二千の赤騎兵と三千の兵を率いて、7万の軍をバーレス将軍の奇妙な戦術と類稀なる武で殲滅したという若き英雄である。今では軍師としても活躍しているが、知と武を合わせ持つバーレス将軍の実力は大将軍級であると言われている。

「急報、ドラコ将軍が敵将ダグマの軍に押されています!」

「ドラコ将軍の隊に三百の兵を追加、あとドラコ将軍にこう伝えろ。"攻撃を続行しろ"と。」

「はっ!」

そうバーレス将軍が指示を促すと、すぐさまドラコ軍の戦況が逆転した。

「ドラコ様、このまま行けば敵将ダグマの首を討てます!」

「そうだな、全軍突撃せよーっ!」

「オーッ!」

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