聖戦

ヤマネコ

第7話 目覚めの時

ラグベルト達は、かつてベムギオスが投獄されていた牢獄の中へと入っていった。すると奥には更なる大きな穴が開いていた。

「よし、入るぞ。」

ラグベルト達は、松明を持って穴の中へと入っていった。

「薄暗いな。みんな、足元を注意して歩くんだぞ。」

「ああ。」

「了解です。」

辺りは暗く、そして不気味で禍々しい気配が漂っていた。だがその後、ラミデルが急に頭を抱えて座ってしまった。

「どうした?」

「突然、何者かの声が聞こえたんです。」

「どんな声だ?」

「男の声で、まるで呪文を唱えているかのようでした。」

「もしかしたら魔神の目覚めの時が近づいてるかも知れないな、みんな急いで行くぞ!」

ラグベルト達は、急いで穴の奥へと進んでいった。そして、ラグベルト達は最深部に到着した。するとそこには、ツノが生えて、胸のあたりには印が刻まれており、翼も生えている男が立ったまま目をつぶっていた。

「こいつは一体...」

するとラミデルが、

「これが、魔神です!」

「これが。」

すると、どこかしらから男の声が聞こえてきた。

「憎い、憎い、憎い!」

「誰だ!」

ラグベルトが聞いた瞬間、辺りの黒い霧が魔神の身体に入っていき、魔神が目覚めた。

「何!?」

「ラグベルト、一旦ここを出よう!」

グレンが言った。

「ああ。」

ラグベルト達は、急いで牢獄の外へ出た。

すると、さっきまで空が明るかったはずが、魔神が目覚めたせいか空が赤色に染まっていた。

「一度天国へ戻ろう。」

ラグベルト達は天国へ戻ろうとした、だが天国の門が閉められていた。

「くそ!閉じ込められた。」

「おい、後ろ!」

ラグベルトの後ろから堕天使達が来た。

「ここは俺達が食い止める、だからラミデルを頼んだぞ。」

グレンとサイラスが堕天使達を食い止め、ラミデルとラグベルトは先程の牢獄の中へと逃げていった。

「ここなら安全だろ。」

ラグベルトがふと息を吹いたその時、奥から男の叫び声が聞こえてきた。

「魔神か?」

「はい。」

その時、外から羽の音が聞こえてきた。

「ヤバイ、堕天使だ!おい、逃げるぞ!」

ラグベルト達は、魔神のいる方向へ逃げた。

「しまった!こっちは魔神のいる方向じゃないか。」

ラグベルト達が逃げようとした時、体が浮き上がり魔神のいる方向へ飛んでいった。
そしてラグベルト達は魔神の元へ到着した。

「くそ、バレていたか。」

「憎い、憎い、憎い!」

「ここが最終決戦の地になるとはな。」

こうしてラグベルトと魔神の最終決戦が始まった。

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