聖戦

ヤマネコ

第3話 天国

ラグベルト達は、ガロムにくれた地獄の行き方が書いてある巻物を見ながら進んだ。
そして、ラグベルト達は薄暗い森に到着した。

「本当にここで合っているのか?」

「ああ、確かにここで合ってる。」

ラグベルトは再び巻物を見た。

「"地獄の門を開けるには地面に魔方陣を書き、中心に立って呪文を唱えよ。"?」

ラグベルトは巻物のとおりにやった、すると...

「うわっ!」

魔方陣が光り出し、ラグベルト達は一瞬にして地獄と思わしき場所に到着した。

「なんだここは!」

「地獄でございます。」

後ろから声がした。

「だっ、誰だ!」

「私は天使で、地獄に落とされた亡者達を逃げないように監視する者です。」

「天使!?」

ラグベルト達は驚いた。

「貴方達はどこからおいでになさったのですか?」

「我らはラグズ王国から来たのだ。」

「ラグズ王国?まぁとにかくよくこの地においでになられました。あちらに村がございますので休憩をなさってください。では、今からご案内しますのでついてきてください。バサッ!」

天使は翼で光が差す上空へ飛んで行った。

「おーい、俺達はどうやっていけばいいんだー。」

「ああ、そうでしたね。はっ!」

天使はラグベルト達に魔法をかけた。

「これで貴方達は自由に飛べますよ。さあ、こっちです。」

ラグベルト達は天使に村を案内され、到着した。そこは、まるで天国のようだった。

「ここは、天国か?」

「はい、元々は天国でしたが魔神との聖戦によって壊滅的被害にあいました。でもこの土地だけは被害にあわなく、助かったのです。」

「へぇー、でその魔神はどこに監禁されているんだ?」

「ワァーッ!」

後ろから叫び声が聞こえた。

「ん?」

叫び声のした方向を見ると、一人の天使が地獄に堕ちていった。

「ああ、また堕天してしまったか。」

「なんだ、今の?」

「あれは、罪を犯した天使が神に裁かれ地獄に堕天していく、堕天使なのです。」

「堕天使?!」

「そうです。罪を犯したら元々持っていた浄らかな心を邪悪に染めてしまう、それを阻止せんがために神は罪を犯した天使を地獄に堕とさせる、そして翼の羽が全て無くなった瞬間、天使は悪の心を持った堕天使となるのです。」

「そうか。」

「とにかく、宿屋に向かいましょう。」

ラグベルト達は村の宿屋に向かった。

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