聖戦

ヤマネコ

第2話 準備

あの復興祭を開催してから2日後、ラグベルト達は国王にラグベルトが聞いた声の内容を伝えた。

「国王様、実は終戦後に私はどこかしら声が聞こえてきてその内容とは、"まだ終わりではない、我を倒してもまだあの方がいらっしゃるからな。"と。」

「"あの方"とは誰のことじゃ?」

「かつて魔界を支配していた、地獄の底で眠っている魔神の事です。」

「その声は魔神の他に何か言っておったか?」

「目覚めの時が近づいており、いずれ俺達と戦うと。」

「ついに目覚めの時が来たか。」

ラグズ国王は小声で言った。

「そこで私達に提案があるのですが。」

「まさかお主ら、地獄に行こうと思っておるのではなかろうな?あそこはやめた方がよい!」

「何故でございます!」

「何故なら、あそこは堕ちた神が沢山いる。それに我もまだ足を踏み入れたことの無い未開の地なのだ。」

その時、地震が起きた。

「まさか、目覚めの時が。」

「今の地震で分かったでしょう?もう目覚めの時は来ているのです!」

「お主がそこまで言うのなら、良かろう。ただし、我は地獄の行き方を知らぬぞ。」

「それなら大丈夫でございます。こちらには心当たりがある人物がいるので。」

ラグベルト達は国王の許可を得て、心当たりがある人物のところへ向かった。

「おい、ガロムはいるか?」

「ここにいるが。」

「地獄の行き方を教えて欲しい。」

「地獄の?何故あんなところへ行く?」

「地獄の底で眠っている魔神が目覚めそうなのだ。」

「そうか、じゃあちょっと待ってくれ。」

数分後、ガロムは巻物を持ってきた。

「この巻物に地獄の行き方が書いてある。」

「ありがとう、でもなんでこれを?」

「邪神からこっそり盗んでおいたんだ。」

ラグベルト達は地獄へ行く準備をし、とうとう地獄へ向かった。

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