聖戦

ヤマネコ

第9話 聖戦2

一方、ラグベルトは城の中に潜入していた。だが難なく邪神がいる最上階に到達した。

「邪神!」

「ほぉ、雑魚がここまで来るとは。神である我も驚いたぞ。」

「うるさい!お前は神ではない。邪悪な悪魔だ。」

「我が神ではないだと?くっくっくっ、あーはっはっは!雑魚が我を神ではなく悪魔呼ばわりするとは。」

邪神は念力で、ラグベルトを吹き飛ばした。

「うわぁっ!」

「神を罵倒した報いを受けるがよい!」

「グハァッ!」

邪神は、紫色の気弾を放ちラグベルトの体に当てようとした。だが、そこでラグベルトは錬金術で跳ね返した。

「あれ?」

そう、ラグベルトは覚醒したのである。

「錬金術で我の気弾を跳ね返した?まさかお前?!」

「そう、お前がオーガ族に命じルシフェルの里を滅ぼしたあの一族の末裔だ!」

「こしゃくな!オラァーッ!」

また紫色の気弾を放った。

「紫色の気弾?そうか、こいつがジャミ将軍を殺したのか。」

ラグベルトはまた錬金術で跳ね返し、今度は反撃した。すると、邪神は傷口から紫色の煙が出てきた。

「よし、トドメだーっ!」

ラグベルトは錬金術に渾身の力を込めて放った。

「グアァァァァーッ!」

邪神は大きく叫び、倒れた。そしてラグベルトは終わったかと思い、邪神に背を向けた。すると...。

第10話に続く。


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