聖戦

ヤマネコ

第18話 オーガ四人衆の一人

まさかと思ったラグベルトは急いでバルコ王国に向かった。

一方、バルコ王国は...

「敵襲!敵襲!」

「レオン将軍、オーガ残党軍の襲撃です。」

「うむ、総員戦闘用意!」

「ははぁー!」

「我らオーガ残党軍の恐ろしさを見せつけてやろうぞ、野郎ども!突っ込めーっ!」

オーガ残党軍は騎馬隊で突っ込んできた。

「総員、射撃用意!」

「よし、撃てーっ!」

数千本の矢の雨がオーガ残党軍の騎馬隊に降り注ぐ。

「今だ!騎馬隊、我に続けーっ!」

「ヤァーッ!」

レオン将軍率いる十万の騎馬隊がオーガ残党軍に攻めかかる。

「こしゃくな!」

オーガ残党軍の本陣と思わしきところから数千万もの大軍が出陣して来た。

「だっ、だめだ!あの数じゃまともに戦えない!」

「怯むな!何としてでもこの王国を死守するのだーっ!」

「オォーッ!」

「こいつら!まだ抗うつもりか、だがこの軍は長くは保たない。よし!この勢いに
乗って一気に殲滅するぞーっ!」

「オォーッ!」

「おっ、押し返されてる。このままじゃ、この軍は...。」

ドドドド...(馬の走る音)

「ん?」

戦場は静まり返った。

「ヤァーッ!」

四方から五万の騎馬隊がオーガ残党軍に突っ込んできた。」

「あの軍旗は...、ラグズ王国か?」

「ラグズ王国から援軍が来てくれたぞー!」

「わぁーっ!」

「サイラス将校、このまま一気にたたみこめるぞっ!」

「了解!」

「全軍、突っ込めーっ!」

「オォーッ!」

「なっ、何だこいつら!この国の雑兵とは強さが全然違うぞ。」

「サイラス将校、お前は十万を率いて敵将を捕らえに行ってこい!ここは任せろ!」

「了解!では皆、我に続けーっ!」

「ははぁーっ!」

「皆の者、敵を一気に蹴散らせーっ!」

「ははぁーっ!」

我らもラグズ王国軍に加勢するぞーっ!」

「オォーッ!」

「敵将を探せーっ!」

「俺ならここにおるぞ。」

「ギャーッ!」

軍の後方から叫び声が聞こえた。

「お前がこのオーガ残党軍の将か?」

「俺は元、東の砦の将であり、オーガ四人衆の一人、ウードである。」

「悪いがお前には降伏してもらう。」

レオン将軍が言った。

「ほう、我らをどうやって降伏させるのだ?」

「こうやるのだよ!」

ラグベルトがウードの背中を斬りつけようとした。だが、既に見切られていた。

「しまった!」

「はっはっはー、お前らの行動は全てお見通しなのだよ!」

「くそーっ!」

ラグベルトの拳が謎の光を発した。

「この光は!」

「まさか、そんな馬鹿な!もしかしてお前はあのルシフェルの戦士か?」

ウードがラグベルトに尋ねた。

「俺はルシフェルの戦士の末裔だ。」

「そうか、そういうことか!ならば我らはお前達に降伏致そう。」

「え?」

「俺は邪神戦役時代に、我ら一族は邪神の言いなりになっていた。だがあのルシフェルの戦士達が現れ、邪神と我ら一族の首領は封印された。だが四つの砦を守っていたオーガ四人衆はこの事が嬉しかった。あの憎っくき邪神と首領を封印してくれたのだからな。でも驚いたぞ、この時代にまだルシフェルの戦士が存在しているなんてな。ガッハッハッ!」

ラグベルトはそれを聞いてビックリしていた。

「でも、何故バルコ王国を攻めていたのだ?」

「あいつらが我らに喧嘩を売ってきたからだ!」

「まっ、まぁとにかくこれで一件落着かな?」

「そのようですね。」

ラグベルト達は王城に行った。

「あの時はあんなことを言ってすまなかった。来てくれたおかげで被害を最小限で済んだ。感謝している。」

「いえいえ、それよりもこの王国が無事でよかったです。では。」

「うむ。」

「サイラス将校、帰るぞ!」

「了解!」

帰ろうと王国を出た時、草原の向こうから声が聞こえた。

「待ってくれー!」

「誰だ?」

その声の正体はウードだった。

「何だ?」

「俺たちも一緒について行っていいかー?」

「別にいいけど、だが王国には入れないぞ。」

「それでもいい、とにかく我々の住処が欲しいのだ。」

「東の砦ではいけないのか?」

「あそこは旧ラグズ王国四天王のアレスとかいうやつに破壊されたからな。」

「わかった、じゃあ王国のすぐ近くの草原に住処を作ってやろう。」

「じゃあ我が軍を呼んでくるから少し待ってくれ。」

ラグベルト達はオーガ四人衆であるウードとその軍を連れて王国に帰還した。

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