聖戦

ヤマネコ

第10話 激闘

「くそっ、全然歯が立たない。どうするグレン?」

「とにかくあいつの隙を突いて攻撃しなければ俺らに勝機がない。」

「どうしたルシフェルの戦士よ。それでも邪神を打倒したという伝説の戦士か?ルシフェルの戦士も落ちぶれたものよ。はっはっはー!」

グリードはグレンを罵倒した。

「黙れ!」

グレンは怒った。

「神に忠誠を誓った俺達を罵倒するとは、お前を決して許さん!」

グレンは怒り、ついに本気を出した。

「ダァーッ!」

グレンの怒りを込めた錬金術の一撃でグリードの鎧に穴を開け、体に大きなダメージを与えた。

「グハァッ!」

グリードは血を吐いた。

「やるではないか、流石はルシフェルの戦士よ。では我も本気を出すか。」

「ラグベルト!お前は先に玉座の間に行け!俺はこいつを食い止める!」

「わかった。」

グレンはラグベルトを先に行かせ、グレンとグリードの一騎打ちが始まった。

「本気で戦うのはいつ以来かの〜。でも我を本気にさせるとは、邪神を打倒したということはあるな。」

「つべこべ言わずさっさと決着をつけるぞ。ハァーッ!」

グレンの渾身の一撃を放った。

「オラァーッ!」

グリードも本気の力で斧で薙ぎ払った。
結果、グリードが薙ぎ払った直後にグレンは隙を突いてグリードの背後に錬金術の渾身の一撃を放ち、激闘の末グレンの勝利に終わった。

「良い戦いであった。もう我はこの世にくいわない、最後に伝説の戦士と戦えてよかった...」

だが、先程の怒りを忘れグレンは魔法でグリードを蘇生させた。

「なぜ我を生き返らせた?」

「この国にはお前の様な者がまだ必要だからだ。」

「くだらんな、だが感謝する。」

「なぜだ?」

「これから先お前より強い者が現れるかもしれんからな。」

「ふっ。」

こうして旧ラグズ王国騎士四天王の一人、グリードとグレンの激闘は終わった。

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