聖戦

ヤマネコ

第5話 王城の地下に眠るもの

ルシフェルの戦士、グレンはラグベルトに見てほしいものがあると言い、バルコ王国の王都に通じる洞窟の中に案内された。

「こっちだ。」

「何だここは、まるで神殿みたいじゃないか!」

「そうだ、ここは昔ルシフェルの戦士達が邪神を封印した岩を祀る神殿として造られたものだ。」

「でも、その邪神を封印した岩はここのどこにあるんだよ?」

「この扉の奥に厳重に封印されている。だが岩に迂闊に近づくな、近づくと邪神の呪いによってお前の体は岩になってしまうからな。」

「何で邪神の呪いで体が岩になるんだ?」

「邪神は我らルシフェルの戦士達を憎んでいる、お前もルシフェルの血をひいているだろ、だからそのような呪いを受けるのだ。あっ!誰か来る。」

こつ、こつ、こつ、(足音)

「そろそろ封印は解けそうか?」

「いいえ、あと二年後だと推測されます。」

「警報!警報!何人かの騎士がこの洞窟に入り込んでいることがわかりました。」

「その騎士とはどこの国の者だ?」

「ラグズ王国の者だと思われます。」

「まずい!気づかれてたか。おい、即時撤退するぞ。」

「おい!そこに誰かいるのか?居るなら出てこい!我はバルコ王国第1王女、キリナであるぞ!」

「...おっ、王女?!」


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