悪役令嬢登場! ~伝説の召喚士は転生して最強を目指すそうです~

ノベルバユーザー313607

失敗作です

[前回のあらすじ]
今日の事件を起こしたグループは何故か俺らの家を特定し
二人組が襲ってきたらしい。
だが、士郎さんと師匠の活躍で、防衛に成功したのだった


>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>


翌日、また学校が休みになった。
 その理由は昨日の事件について、同盟里との会談があり、
里のリーダーはもちろん、校長先生も出頭するからだ。
 彼らは師匠には及ばないが、結構強いらしい。
そしてついさっき、里を守ってくれてありがとう。と
お礼を言いに来た。後、戦いについて少し聴かれた。
 そして近々俺らを誘ってパーティーをする予定だそうだ。




じゃあ、里の警備が手薄になるのかというと
そうでもなく、他里の強者が二人来てくれるようだ。
彼らは、最初に防衛に協力した俺らを見に来るらしい。
結構有名人になれたのだろうか




ちなみに、今日の予定は買い物と修行をすると
さっき師匠が言っていた。


後、ハヤトについてだが、俺らが起きる前に手紙を置いて帰ったらしい


「カブス大師匠ー。お客さんですよー。」


おや、彼らだろうか。
師匠はロビーから走って玄関に行った。


「どうも! 和也達ならロビーにおりますんで!!!」


毎度のことながらうるさい。
というか今日は興奮してるのかいつも以上だ。


しばらくして、彼らが俺らの部屋に入ってきた。
金髪の短髪でとても明るそうな人と、メガネをかけて銀髪の真面目そうな人の
面白い組み合わせだった。


「よーし! じゃあ今からお客さんを交えて朝食だ!」


いつもより朝食が遅い理由はそうゆう事だったのか
そうとう張り切ってるな。師匠。


「皆、揃ったな! 
紹介する。このチャラそうな人が『伊藤 ソウマ』だ!」


師匠は金髪の人を指差す。
その人は立ち上がって、


「今日から、ここに泊まることになった。宜しくなぁ!」


何故か語尾をとても伸ばしている。なんかうっとうしい。
...え? また増えるの?




「そして..この真面目君が『阿久津 ヒロキ』、以外と優しいぞ」


ヴァーナがガン見してる。確かに結構イケメンだ。
つーか、こいつって人を好きになる程度くらいには脳ミソ発達してたんだな。


「以外とって..相変わらず失礼なお方ですね。」


眼鏡の位置を直しながら、一瞬俺の方を見て


「横に同じく世話になるものだ。よろしく」


この人、なんかよくわからないけど強そうだ。
目付きが、ここにいるバカ共よりもずっと鋭い。


今日の朝ごはんは、パンとコーンシチューだ。
これが凄く合って一番おいしい。
来客さん達も美味しそうに食っている。


「うまいぃ。なんだこの甘いマスタードは!」


いや、コーンです。


「有り難うカブスさん。やはりあなたは素晴らしい。
料理においても、戦闘においても」


真顔で頬張っている。表情がさっきから何も変わってない
やはりただ者ではないな。


「ワハハハ。そうかそうか。ガキんちょの頃と比べて
褒め言葉を使えるようになったんだな!」




さっきから思ってたけど知り合いなのか、この二人


 ○△▽○△▽○△▽


食事を終え、忘れていた自己紹介をし、少し話をした。
どうやら彼らは、二週間ぐらいここにいるらしい。
そして、パトロールを終えたら、俺達の修行を手伝ってくれるようだ。


「じゃあ、我も会談に行ってくる!」


いや遅いよ。


「お父様、何故今さら..」


呆れながらヴァーナがいう


「だってお客様が来る予定だったからな。
それに、『ヒーローは遅れてやってくる』んだぞ?」


途中から行って一体何ができるのか。
お茶出すくらいしか出来ないだろうに。


「アディオス!!」


本当にいってしまった。
ん、じゃあ誰が買い物と修行手伝ってくれるんだ?


「よし、皆。
早速だがカブスさんに頼まれた買い物に行こうかぁ。」


客人に全部任せたのかよ、あの人。


「あの..パトロールは」


ヴァーナが戸惑いながら言った。


「そんなもん、買い物と同時平行にやればいい」


ヒロキさんが、会話に割り込んできた。
以外と仕事適当にするんだな。またキャラ崩壊到来だ。
これに対し、ヴァーナは....


「よし!行きましょう。時は待ってはくれないわ!」


さっきまでの、呆れ具合は何処に置いてったのか。
とてもはしゃいでる。そんなに彼と行けるのが嬉しいのか
こんなに目をキラキラさせてる彼女を見るのは初めてだ。


 ○△▽○△▽○△▽


「よし、着いたぞぉ。ここが『ヴァンフォース最大商店街』だ。
魔法や戦闘に使うイロハがたくさん売っているらしい」


とてつもない人混みで賑わっている。
木造の小さい屋台が並んでいて、
岩を真っ二つにして刀の切れ味をアピールする商人、敵が使って
いたような杖を使い、物を浮かせて見せる芸人、
『魔法の糸』を操って人形を動かし遊ぶ子供達がいる。
なんか、楽しそうだ。
元不良三人組は、それらを見に行ってしまった。


「買うものは、双剣、軽い防具、召喚用の魔導書
あと普通の高い魔導書だ。」


紙切れを見ながらヒロキさんが言った。


「魔導書..?」


「知らないのかぁ? 入学したときに配られたやつだよ。」


あ、これそんな名前だったんだ。
ん? でもこれって


「あんまり、戦闘では使いませんよね。」


「そうなんだけど、契約や、封印の時の牢獄などに使えるからね。
何だかんだ、一番の必須アイテムなんだぁ」


確かに、師匠との契約にも使ったな。


「着いたぞ、まずは双剣だ。なるべく、良いものを選べよ」


あの人、グロッグが防御向きなのしっかり把握してたんだ。
よくもまぁ、一目でこいつの能力を理解したな。
いや、でも


「なぁ、グロッグ。双剣にするってことは今度、
お前は何として戦うんだ?」


「小手で良いだろう。そうすれば、もっと『流し』を使いやすくなる。」


「そうなのか? まぁお前が言うなら確実か」


そんなこんなで、なるべく軽い物を選んだ。
次は、近い順に本屋に行くらしい。


「失礼する。ここに召喚士専用の魔導書があると聞いたのだが」


突然、他の本を眺めていた人も、他の屋台の人すらも
驚いた様子でこちらを見る。


「さ、作用でございますか。只今、用意を」


本棚の上にあるのか。手を伸ばしている。
どうやらあったらしい。色はオレンジだった。
ポケットからハンカチを出し、焦った様子で
ほこりを取っている。


「こ、こちらでよろしいでしょうか。」


「あぁ、ありがとう」


まだ、こっちを見ている人がいる。
なんか凄く恥ずかしい。
その後、他の五人分も買い、
残るは防具だけになった。


「最後の品はここから少し離れた所にある。
売り切れないうちに早く行こう」


彼はそう言って、歩き出す。
しかし、








「キャー。ドロボー!」


でっかい袋を急いで持ち去る男と泣きながら叫ぶ女の人
近くの衣服屋の儲けが盗まれたらしい。


「ほう。パトロール中の勇者の目の前で、犯すとはなんて運が悪いのだろうな」


いや、『ついで』ってさっき言ってたよね。
今さら、カッコつけてもなんかダサいよ!!





「悪役令嬢登場! ~伝説の召喚士は転生して最強を目指すそうです~」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く