悪役令嬢登場! ~伝説の召喚士は転生して最強を目指すそうです~

ノベルバユーザー313607

13 迫り来る悪

[前回のあらすじ]
飛び級が決まった俺たちは、一気に三年生へと昇格し、
なんと三上先輩と同じのクラスになった
これから新たな学園生活が始まると思ったが、
俺がトイレに籠っているときに侵入者が入ってきたのだ。
しかも、扉が開かない


→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→


くそ、どうする。
恐らく、さっきの揺れで扉が壊れたのだろう...って、こんな時にそんな考察してどうする!


よ..よし、冷静になるんだ俺。
ガチャ
どうやら鍵は開け閉め出来るようだ。
ワンちゃん魔法使えば...いや、そんなことしたらばれるかも
なら、助けを呼ぼう。幸いな事に侵入者が来る前に、誰か一人が隣のトイレに入る音がしていたのだ。


俺は上を見ながら、師匠を越える大声を出してみる
「すいませーん!!! 誰かいませんかーーー」


「この声は...和也か! 助かった。実はトイレットペーパーが無くてさ、貸してくれ」


俺はその声で誰だか一瞬で理解した


え!? 嘘だろ。まさか、あの人に限ってそんなことが..いいや、ありえん。
あの野次馬達から俺を救ってくれた人が、そんな失態を


「いやー、まさかトイレで再会するとはね」


三上である。


「いや、まずどう避難するか考えろや。 排出物は後にして」


「え! 避難って何の事?」


はぁ、なんかヴァーナ以上のキャラ崩壊だな。
俺は今、学校に侵入者がいることと、アナウンスで避難するように伝えられた事を話した。


「まじで。あぁ、避難する前に取り敢えずトイレットペーパを」


いや冷静すぎるよ。侵入者だぞ? 
俺はしぶしぶ近くにあった物を隣の部屋に投げ込む


「ありがとう。あと十分くらい待ってくれ」
遅せーーーよ!!


→→→→→→→→その後→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→


「よし、早くここを出よう。」
十分後、尻を拭いた彼は外側からドアを直して開けてくれた。


俺らは、音でばれないようにドアを開けて廊下に出た
が、そこには酷い光景があった


「何..これ」


壁に血が飛び散っている。その先には人間の死体があった
一体、誰だ。血まみれでわからない、ヴァーナの可能性もある
恐る恐る、死体の顔を確認しようとしたその時


「触るな! まだ...生きている?」


慌てて再度見てみると、確かに小指と中指が動いた。


「ヴ、、ウガァーー」
ぞ...ゾンビだ。
俺は、足が震えてしまって動けない。その一方で、ゆらっと立ち上がるゾンビ怪物
まだ動かない。頼む! 
そして、ガシッと肩を捕まれた。だが..


「ヴェニーレ-イグニートランプ!!」


放たれた[火炎玉]に、化け物はのたうち回り..すぐに動かなくなった
た..助かった。危うくゾンビになるとこだった


ハヤトは、今でも震えていた俺に手を差しのべた


「大丈夫か! 怪我は無いようだが」


「あぁ、ありがとう」
それにしても、何で学校に..


「俺の予想だが、侵入者とやらが放った魔物によってこういうのが増殖しているのかも知れない。
お前も、戦闘の準備はしていてくれ」


「わかった」


グロッグを構え、スライムは腕に巻き付けた。
ひんやりボディーで気持ちを落ち着かせるためだ


よし、行こう!
と思ったが、どこに行けば良いのだろう。下手に動けば侵入者に見つかる可能性がある
例え彼がいても敵わない奴かもだし..
そんな時、救世主が現れた。


「あっ、やっと見つけた。和也、こっちよ!」








→→→→その頃、歪んだ空間では→→→→→→→→→→→→→→→


...グラララ..ダン
突然、辺り一体、紫色に光る空間に、光が差す。


「たっだいまー、パパ。厄介な転生者の所に使いを送ってきたよ」
幼い少女は、元気な声で言った。


「そうか、お疲れさん。で、そいつはどんな奴だった。」


「うーん、今のところは私の雑魚使者に負けると思うけど。
でも、霊体と話す能力を持ってるみたい」


彼女の親らしき人物は驚いた後、ニヤリと不自然な笑顔を作る


「そうか、そうか。やはり彼が」

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