悪役令嬢登場! ~伝説の召喚士は転生して最強を目指すそうです~

ノベルバユーザー313607

12 防災訓練は週一くらいがちょうど良い

[前回のあらすじ]
学校が嵐によって臨時休業になった俺たち。
何もすることがないため、すごろくをやったがクソゲーだった


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「師匠ー。起きてくださーい。」
今日は、ハルヤが起こしてきた。昨日と違ってだいぶ良い目覚めだ。


「あぁ、おはよう」


「...? 今日はカブス大師匠よりお話があると聞いています」
へぇ、何の話なのだろうか


「わかった。すぐに広場まで行こう」


広場に着くと、師匠が壁に張ってある絵を見ながら待っている


「おはようございます。師匠、話とは?」


「おぉ、和也よ!! ちなみに今は朝じゃないぞ、深夜だ」
ナニィ


「ちょ、寝かせてくださいよ!」


「ワハハハ!! 悪いな。 我が帰ってきた直後に伝えたかったのだ」


「はぁ。それで何ですか?」


「実はな! なんと........お前たちの飛び級が決まった!!」


「飛び級?」


「知らないのか? 校長先生がお前たち二人の力を評価し、一年生から一気に三年生に昇格してくださったのだ」


「まじすか!」


「そうだとも。今日からまた頑張るのだぞ?」


「はい!」
ということは、三上先輩と同級生になるのか
また面白くなって来そうだ


「ちなみに、ヴァーナにはこの事を..」


「いや、女の子だからな。朝に伝える!」


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ヴァーナは寝起きそうそう飛び級について伝えられ、俺より何倍も驚いていた


そして今、俺らは登校中である。
「なぁ、三年生になると何が変わるんだ?」


「具体的に言うと休日が増えて、そのかわり授業時間が増えるわ。といってもたったの五分よ」


「へぇーー」


「あ、あとパーティーを組んで正式に冒険することができるわ」
おぉ、それは楽しそうだ。早くしてみたい


あ、もう校門に着いた。お喋りしながら歩くと意外と短いものだ




「よし、朝のHRを始める。だがその前に飛び級で推薦された生徒二人を紹介しよう」


廊下でまっていると、先生が呼びにきた。
教室に入ると、俺らより一回り上の身長の奴らの視線を浴びた。


「えっと。飛び級でこの度クラスに入ることになりました。『和也』です。宜しくお願いします」


.....パチパチパチパチ
間を置いてから拍手してくれる人がいた。三上先輩である


「同じく、ヴァーナ-ドラキュです。これから宜しくお願いします」


ウォォォー!!!!
男子のほぼ全員が立ち上がって声をあげた。さすがは美人




「えぇ、では皆この二人と仲良くするように。さらばだ」
と言って教材を持って教室を出ていった。あれ? まだ席教えられて無いんだけど


「あれ? うちの担任、席の場所いい忘れているね。案内するよ」
と言って三上先輩はフォローしてくれた。やはりイケメン


ちなみに隣の人は変わらずヴァーナであった。


「ね、ねね、ヴァーナちゃん。今日一緒に夜食食べに行かない?」
「ちょ、俺が先客だよ」
席に着くやいなや、彼女は野獣の目をした男子達にデートに誘われている。


俺はと言うと、廊下でイケメン先輩と話をしている


「いやー、彼女モテるね。あのまんまでいいの? いずれ盗られるよ」


「いや、ヴァーナとはあくまで友達ですから」
本当は家族だが、それ話ちゃうとまずいのでそれっぽいことを言う。


「ふーん あと、もう敬語使わなくていいよ。」


「わ、わかった。改めて宜しくね、ハヤト」


「おお」




こうして、イケメンと友達になった俺は、順調に1日を終えようと...することは出来なかった。
事件は、昼休みに起きた。


...ガラガラガラ。
地震か?


「緊急事態発生。緊急事態発生。外部からの侵入者あり。直ちに避難してください。」


えぇーー!? つーか避難ってどこに避難するんだよ、教えろよ!!


しかも運悪く、五分前から腹が痛かった俺は今、個室トイレにいるのだ。
これ出た瞬間、見つかるんじゃないか? ま、まぁ取り敢えず出るか


..ガチャガチャ、ガチャ
あぁ、今日は俺の命日になるかも知れない。
何故だか教えよう! 






    開かないのである

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