恨み来、恋、恨み恋

ただの猫

恨み来、恋、恨み恋 1話

その昔
鼠は自分の
益の為
猫をだました

それに気付いた
猫は
鼠をひどく
憎み 恨んだ

「……そうか」
「お前が……恨み猫か」

それが原因で
それから
現代に至るまで

猫は鼠を
追いかけ回すように
なったのだという





好奇心と
言うものは
やっかいだ

子国 恭一

一度湧けば
ハツカネズミの
ごとく湧き出て
がまんが
できなくなる

「…………」

そしてその先で
思わぬ裏切りに
遭う事も
多々ある

それ故に
好奇心とは節度をもって
付き合うべきで
このような
見え見えな釣りに
節操なく
興味を示すのは
ゴゴゴゴゴゴ

絶対に押さないでボタン

実に
愚かな

ぽちぃ

ヒュ
ガン

タライが落ちてきた

なんで
そうなる!?

「~っ」
バタバタ

「なーわらしのいうたとおりっしょ?」
「ばーかばーか」

「ねず兄にはあんくらいのしょっぱい罠でええんよーちょろいんよー」
座敷童       座童 花

「あっはは ばーか あほ」
河童  河童 太郎丸

「…っ太郎丸と花…っ」
「またお前らか…ッこンの…」
「クソガキ妖怪どもがぁああ!!」
ダダダダダダ
「あははは」
「キレたー」

「!」
またか妖怪といえど所詮は子供だな
同じような罠なんぞにかかる程俺は安くは…
ぽちぃ
「はっ」
ばっ
ブンッ
丸太が降ってきた
「ってでけぇよ!!?」
オオオオオ
「まてまてまて  やりす…」
「まーたこんな罠にひっかかっちまって…」
「何してやがんですっかぁッ!!」
ゴガン
「……朱華…!」
ドカン
「…全く」
「恭一さんはもう少し助ける方のに見なってくれやがりませんかね」
丑蔵 朱華
「いや…まぁおもしろくやってるうちはいいかな…って」
♪~
「あーもうだからそのうち痛い目に遭いやがるって」「うわ全然反省してない」

「それより太郎丸おろしてやったら?」
「あっ」

「もう過激なことはしねぇで下さいよ」
「遊ぶ時は生かさず殺さずで楽しくやりましょう」
ムッスー
「…それも嫌なんだけど」
「なんか丑姉っておかんみたいな説教するなー」
「ねー」
「だっ…!」
「誰がおかんで誰がおとんで夫婦みてぇですって!!?」「もっかい聞こえるように!」
「今おとんって単語あった?」
「「わー」」退散

「それで?休日の日に正装でわざわざ会いに来たって事は」
「なんか用事があったんだろ?」
「…はい これは戌家の情報ですが」
ザザ…
「十二町境である妖怪が目撃されたみたいです」

「その妖怪は恨み猫 恭一さんの天敵です」



ただの猫
2作品目!!

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