昔話集~アレンジ版~
桃太郎
むか~しむかし、あるところにお爺さんとお婆さんが仲良く暮らしていました。
お爺さんはシルバーセンターへ。
お婆さんはスーパーへ。
あるときお婆さんが買い物を終えて家に帰ってくると宅急便がやって来ました。
差出人は不明。
中身も不明。
ただただ大きなそれを紙に印鑑を押して受けとります。
午後になってお爺さんが帰ってきました。
「花代さん、それはなんじゃい」
「敏夫さん、それがわからないんですよ」
二人とも心当たりはありません。とにかく開けてみることにしました━━━
すると中から、それはそれは大きな大きな桃が出てきたのです。
「まぁ!敏夫さん大きな桃ね~」
「そうじゃね花代さん切って来てくれないか」
「わかりましたよ」
そういってお婆さんは大きな桃が傷まないようにリビングに新聞紙を敷くとその上で桃を切ることにしました。
パッカーン
桃を切るとお爺さんとお婆さんは驚きました。
なんと中から男の子が出てきたのです。
「なんてことじゃ、中から赤ん坊が出てきおった」
「何をしているのですか敏夫さん早く救急車!」
お爺さんは急いで救急車を呼び、お婆さんはタオルを持ってきて赤ん坊を包んであげました。
暫くして救急車と一緒に消防車とパトカーもやって来ました。
お爺さんは来てくれた人たちを急いで中に呼び入れると警察の人がやって来ました。
「日島警察署の森と申します。すみませんがお話を伺えますか」
お爺さんとお婆さんは今までの事を全て話しました。
その間にも赤ん坊に問題は無いことが確認できましたが念のためと入院が決まりました。
親権はお爺さんとお婆さんが持つことになりました。
その事にお爺さんもお婆さんも大喜びです。
なぜなら二人には子供が出来ず昔からずっと欲しかったのです。子供は桃から産まれたので桃太郎と名付けました。
しかしここで驚くことが起きました。
なんと入院している桃太郎の成長が異常に早いのです。
入院から1日後には歩き始め、
2日後には話を始め、
3日後には自分で食べられるようになったのです。
それに伴い身長と体重もみるみるうちに大きくなり1ヶ月たつ頃には立派な青年となっていました。 
病院の先生もこれには驚きましたが、健康なため週1回の健康検査を受ける事を条件に退院することができました。
それから暫くして成長は止まり1年がたった頃の話です。
桃太郎が川沿いを歩いていると猿と犬と雉がやって来ました。
「こんにちは」
「わっ!ど、動物が喋った」
「失礼な動物だって喋れるさ」 
「それはごめんなさい」
桃太郎が謝るとふいに雉がこんな事を言ってきました。
「そうだ!君に一つお願いがあるんだ」
「なんだ?」
「鬼を退治して欲しいんだ」
「鬼?鬼ってあの絵本とかに出てくる鬼?」
「そうさ、鬼は僕らからお金や家を奪って行ってしっまったんだ」
「まさか、鬼なんているわけないじゃないか」
桃太郎は現代人です。生まれてまもなくてもしっかりと常識と非常識はわかります。
「ほんとなんだよ。じゃあ僕らの家を見てくれ」
桃太郎は怪しく思いましたが、足には自信があり何かあれば逃げればいいし、それに防犯ブザーもあります。
彼らの家は川の近くにありました。
「・・・ひどい」
中に入るとそこは酷い惨状でした。タンスは開けられており、服は散乱。大切な物が入っていたと思われる金庫の鍵はこじ開けられていました。
「確かに、でもこれなら警察に頼んだ方がいいんじゃないか」
「僕達も頼みに行ったさ、でも動物だからって追い払われてあげくの果てには網を持って追い回されてしまったんだ」
桃太郎は可哀想になり助けてあげようとしました。 その時。
ピキッ
何か変な音がしました。
桃太郎は音のした方を見ると犬の足からコードが出ていました。
不思議に思いよく見てみるととんでもないことに気がつきました。
「わかった。じゃあ俺が警察に連絡するよ。だから君たちはここで待っていて」
それだけ伝えると桃太郎は急いで警察に電話するために公衆電話に向かいました。
電話をするとお巡りさんは直ぐに来てくれると言いました。
「お待たせ、読んできたよ」
「ありがとう。僕達少し用があるから外に行くけど、君はここで待っていてくれないか」
桃太郎は頷くと部屋で待つことにしました。
そして暫くするとサイレンの音と共にお巡りさんがやって来ました。
「ご協力ありがとうございます」
「どういたしまして」
お巡りさんと警部さんは桃太郎に笑顔で敬礼をしました。
と、いうのも。あの動物達はよくできているがロボットだったのです。それに気がついた桃太郎は1人で電話し警察に事情を話したのです。
聞くとどうやら彼らは、長年指名手配されていた空き巣の常習犯らしいのです。
桃太郎はお礼に警察から賞状と懸賞金3億円を受け取ってお爺さんとお婆さん3人仲良く暮らしましたとさ。
おしまい・・・
お爺さんはシルバーセンターへ。
お婆さんはスーパーへ。
あるときお婆さんが買い物を終えて家に帰ってくると宅急便がやって来ました。
差出人は不明。
中身も不明。
ただただ大きなそれを紙に印鑑を押して受けとります。
午後になってお爺さんが帰ってきました。
「花代さん、それはなんじゃい」
「敏夫さん、それがわからないんですよ」
二人とも心当たりはありません。とにかく開けてみることにしました━━━
すると中から、それはそれは大きな大きな桃が出てきたのです。
「まぁ!敏夫さん大きな桃ね~」
「そうじゃね花代さん切って来てくれないか」
「わかりましたよ」
そういってお婆さんは大きな桃が傷まないようにリビングに新聞紙を敷くとその上で桃を切ることにしました。
パッカーン
桃を切るとお爺さんとお婆さんは驚きました。
なんと中から男の子が出てきたのです。
「なんてことじゃ、中から赤ん坊が出てきおった」
「何をしているのですか敏夫さん早く救急車!」
お爺さんは急いで救急車を呼び、お婆さんはタオルを持ってきて赤ん坊を包んであげました。
暫くして救急車と一緒に消防車とパトカーもやって来ました。
お爺さんは来てくれた人たちを急いで中に呼び入れると警察の人がやって来ました。
「日島警察署の森と申します。すみませんがお話を伺えますか」
お爺さんとお婆さんは今までの事を全て話しました。
その間にも赤ん坊に問題は無いことが確認できましたが念のためと入院が決まりました。
親権はお爺さんとお婆さんが持つことになりました。
その事にお爺さんもお婆さんも大喜びです。
なぜなら二人には子供が出来ず昔からずっと欲しかったのです。子供は桃から産まれたので桃太郎と名付けました。
しかしここで驚くことが起きました。
なんと入院している桃太郎の成長が異常に早いのです。
入院から1日後には歩き始め、
2日後には話を始め、
3日後には自分で食べられるようになったのです。
それに伴い身長と体重もみるみるうちに大きくなり1ヶ月たつ頃には立派な青年となっていました。 
病院の先生もこれには驚きましたが、健康なため週1回の健康検査を受ける事を条件に退院することができました。
それから暫くして成長は止まり1年がたった頃の話です。
桃太郎が川沿いを歩いていると猿と犬と雉がやって来ました。
「こんにちは」
「わっ!ど、動物が喋った」
「失礼な動物だって喋れるさ」 
「それはごめんなさい」
桃太郎が謝るとふいに雉がこんな事を言ってきました。
「そうだ!君に一つお願いがあるんだ」
「なんだ?」
「鬼を退治して欲しいんだ」
「鬼?鬼ってあの絵本とかに出てくる鬼?」
「そうさ、鬼は僕らからお金や家を奪って行ってしっまったんだ」
「まさか、鬼なんているわけないじゃないか」
桃太郎は現代人です。生まれてまもなくてもしっかりと常識と非常識はわかります。
「ほんとなんだよ。じゃあ僕らの家を見てくれ」
桃太郎は怪しく思いましたが、足には自信があり何かあれば逃げればいいし、それに防犯ブザーもあります。
彼らの家は川の近くにありました。
「・・・ひどい」
中に入るとそこは酷い惨状でした。タンスは開けられており、服は散乱。大切な物が入っていたと思われる金庫の鍵はこじ開けられていました。
「確かに、でもこれなら警察に頼んだ方がいいんじゃないか」
「僕達も頼みに行ったさ、でも動物だからって追い払われてあげくの果てには網を持って追い回されてしまったんだ」
桃太郎は可哀想になり助けてあげようとしました。 その時。
ピキッ
何か変な音がしました。
桃太郎は音のした方を見ると犬の足からコードが出ていました。
不思議に思いよく見てみるととんでもないことに気がつきました。
「わかった。じゃあ俺が警察に連絡するよ。だから君たちはここで待っていて」
それだけ伝えると桃太郎は急いで警察に電話するために公衆電話に向かいました。
電話をするとお巡りさんは直ぐに来てくれると言いました。
「お待たせ、読んできたよ」
「ありがとう。僕達少し用があるから外に行くけど、君はここで待っていてくれないか」
桃太郎は頷くと部屋で待つことにしました。
そして暫くするとサイレンの音と共にお巡りさんがやって来ました。
「ご協力ありがとうございます」
「どういたしまして」
お巡りさんと警部さんは桃太郎に笑顔で敬礼をしました。
と、いうのも。あの動物達はよくできているがロボットだったのです。それに気がついた桃太郎は1人で電話し警察に事情を話したのです。
聞くとどうやら彼らは、長年指名手配されていた空き巣の常習犯らしいのです。
桃太郎はお礼に警察から賞状と懸賞金3億円を受け取ってお爺さんとお婆さん3人仲良く暮らしましたとさ。
おしまい・・・
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