腐女子観察日記

ノベルバユーザー313493

7月18日~夕方~

 今日は部活がなかったので監察が出来た。
 なに部かって?そりゃ俺は帰宅部よ。違うんだ、部活がなかったのは彼女達である。ちなみに監察といっても別にストーカーをしているわけではない。やホントだから、まじ駅まで道が同じなだけだから。しかし、彼女達が路地に入ったので不思議に思いついていくことにした。
 しばらく歩いていると彼女達は喫茶店のような場所に入った。
なかなかに怪しい感じてある。そして俺は驚いた、女子高生がこんなお店を知っているのもそうだがなかを覗くとそこには委員長もいたのである。
 彼女達を毛嫌いしている委員長が楽しそうに彼女達と話をしているのだから驚いた。俺は気になり一度大通りに出ると服屋に入って着替えを済ませまたお店に戻った。
 なぜそんな事をするかって、そりゃ変装のためである。彼女達の監察のためなら出し惜しみしないと決めているのだから、それぐらいに彼女達は面白いのだし。そして俺は店に入った。
 「ホントシ○ル可愛いよね、特にセバ○チャンに攻められているときの顔とか最高!」
 と、謎な発言をしているのは誰であろう委員長である。
 「だよね、やっぱりセバ○チャン×シ○ルは最高だね。なんというか愛を感じるよ」
  「でもでもときどきシ○ルが頑張って攻めようとする様も健気で可愛らしいよね。」
  などと、話していた。あれ委員長さ~んどうしたの!?俺の知っている委員長はここにはいなかった、そこにいたのはオタクを毛嫌いする委員長ではなく、彼女達と共にBL作品を読みながら「ぐへへ」とか「うへへ」とか「えへへ」とか、かなり気持ち悪い笑い方をする腐女子の姿があった。ビックリしすぎてどもってしまった。そしてこの日より新たな監察対象が増えたのであった。もしかしたら今まで委員長が読んでいた本は、実はBL本だったのかもしれないと思うと少し複雑な気持ちになる俺なのであった。
 「ひぃ」
 そんな声が聞こえ思わず声の主を見ると、そこには委員長達がいた。
 「た、尊君な、なななんでこ、こここにいるの!?」
 かなり動揺した様子で、かなりどもっていた。まぁそれも仕方のないことかもしれない。なぜなら今まで秘密にしてきたことがバレてしまったかもしれないのだから。
 「聞いてた、ねぇ聞いてたの!?」
 怖い怖い、後ろから炎がメラメラと立ち上がっているように見えるのは気のせいだろうか、いや気のせいだろう!
 俺はおもいっきり首を横にふったが炎が治まる様子はなかった。
 「見てたよね!もしこの事を学校で言ったら言ったらあなたが大原さん達をストーカーしてたって、学校中に言いふらすからね。あとそのだて眼鏡凄くダサい!」
 そう言い残すと帰っていった。あとケーキを置いていき更にお金も払っていったので口止め料と言うことでうけとった。しかしこのお店のケーキが実に美味しかったので今後も利用することを誓うのだった。

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