if中二病が異世界転移したら
魔法?支店?
俺達は案内されるまま着いて行く。すると手の込んだ意匠の施された大きな扉の前に来た。
騎士が大きな声で号令をかける。
「久しぶりじゃなサクラよ」
「お久しぶりですわ、お変わりないようでサンドリッヒ国王陛下」
「はっはっはっ、そう言うサクラはずいぶんと美しくなったのう。どうだやはり私の孫と結婚せぬか」
「すみません。すでに婚約いたしましたので」
おお、王族の会話だ。なんか二人ともとても凄かった。サクラは冗談のように受け流していたがサンドリッヒ国王陛下は結構本気だったようにみえる。
「はっはっはっ、聞いておる。おめでとう、ではそちらにおられるのがその人かな」
「はい、間宮竜次様ですわ」
「初めましてサンドリッヒ国王陛下。間宮竜次です」
「初めまして、サンドリッヒ王国国王ルイ=サンドリッヒだ。よろしくのう」
何かをみられているような・・・
「竜次ちょっとこっちへこい」
国王の側まで行くと小声で、
「おぬし社会の門が開いてるぞ」
慌ててズボンをみる確かにファスナーが下がっていた。俺はバレないやうにあげるとお礼を言って戻った。
「うん、なかなかに良さそうな男ではないか。サクラ幸せにな」
「はい、ありがとうございますわ」
「そうそう、あとおぬしらも我が国の国民を助けてくれてありがとうな。何かあったら力を貸すから頼るといい」
「はい、ありがとうございます」
俺達は部屋から出ると街を散策する事にした。途中ギルドによって依頼の報酬を受け取る。神聖石は出さなかった。また別の物に使えるかもしれないし。
そうしてひと通り街を見てまわった俺達は家に帰る事にした。
「皆様お帰りなさいませ」
「ただいま、今日はお店の調子どうだった?」
「はい、順調であると思います。本日の売上は王金貨2枚と白金貨926枚金貨5枚でした」
うん、確かに順調だ。しかし、もうこんなに稼げなくなるだろう。また何か新しい物を入れなければ。
まぁそんな事は今度でいいのだが。俺達は風呂に入り夕食を食べると皆を集めた。
「皆に見せたいものがあるんだ。ついてきてくれ」
そう言って皆を連れて工房へ向かう。ついさっき帰ってきて直ぐに設置したエレベーターに乗り地下二階へとやって来た。
「うわぁなんだこりゃ、めっちゃ広いな」
「凄いですね」
「なんかこの前よりも天井が高くなっている気がしますわ」
そう、ここの天井もとは10m程だったが現在は500mある。
「ここはトレーニングルームだ。ここでならホムラももとの姿に戻っても大丈夫だ」
「凄いじゃねえか」
「ああ、あとここは皆自由に使っていいから、でも地下一階と三階より下はだめだからね」
「主様ありがとうございます」
「すごいですわ。さすが竜次さん!」
皆喜んでくれたようでよかった。ちなみに地下三階はあるものの工場になっていたりする。まあそれは今度のお楽しみだ。
そうこうしていると早速サクラがカリナに稽古をつけてもらいに行っていた。ナユリとホムラも端の方で魔法の練習をしている。
おいおい、もう8時だぞ・・・とりあえず声をかけて俺は下に降りた。結局彼女達は10時頃まで特訓をすると風呂に入りに行ったらしい。
「今回は申し訳ありませんでした。こちらの調査不足で危険な事になり、いや竜次様なら例え神聖石石人形でも相手ではないでしょうか」
「いえさすがに5体は骨が折れました。彼女達がいなかったら危なかったですよ」 
「ほほう、それはそれは。では報酬は謝礼もあわせて白金貨20枚でどうでしょうか」
「それで結構です」
俺はさっさと報酬を受け取るとギルドをあとにした。一秒でも早くあいつ(ソレイユ)から離れたかったのだ。
今回の依頼で全員ギルドランクが上がったので俺は8、皆は6だ。ちなみにサクラも特例で6に上がった。
さて俺はさっさとサンドリッヒ王国へ行く。昨日捕まえた奴隷商人は尋問の途中で自害してしまったようだ。
ギルドで幾つかの依頼を受けるとさっと次の国、ワカシア連邦を目指す。
「次の国ってどんなところなんだ」
「そうですね、一応共存派には属していますが人間派の国に近い事もあって人間主義に近い考えを魔法を持っている人が多いと聞きますわ。近年では国外とは同盟のみで国交をたった事もそうゆう噂の原因の一つかと」
「ん~なんかやな感じだな。もしかして国に入れないかも知れない?」
「かも知れねぇな。なんかやな予感がするぜ」
とりあえずヤバそうな国だということはわかった。途中依頼でワームと熊虎、トレントに懐かしのハリウサギなんかを討伐、しながら進む。サンドリッヒからワカシアまではそこそこの距離があり、森で一旦ピンポイントゲートを設置すると家に戻った。
「お帰りなさいませ」
「ただいま」
「カムサ帝国皇帝陛下より手紙が届いております」
なんだろうか、わざわざ手紙を送らなくとも繋がるで直接連絡すればいいものを。
とりあえず手紙の封をあけなかを読む。 
内容はマギア工房をカムサ帝国にも出展してほしいとの事だった。場所は既に確保してあるとの事でつまり俺に拒否権はないのだ。
早速俺は自室に戻り返事を書く。それをアレスに渡し明日届けて貰う。
「要件はもうお済みになられたのですか?」
「ん、もう終わったよ。どうしたのサクラ」
「その、でしたら少し私のお相手をして下さいませんか」
「わかっあよ。じゃあ行こうか」
サクラの手をとると工房地下のトレーニングルームまで向かう。道中サクラが妙に静かだった気がするが・・・まぁ気のせいだろう。
「じゃ、今日はなにをしようか」
「魔法をお願いしますわ!」
「だったら、ちょうどいいかな・・・」
「なんですの?」
「ああ、新しい魔法を考えてみたんだけど、ためしてみないかな?って」
「本当ですか!!ぜひ、是非やらせていただきますわ!」
と、いうことなので外に出てる。今回の魔法は魔力量によって規模が変化するのが特徴で、攻撃にも防御にも使えるという優れものだ。ただ、魔法の性質上物理的なものにしか効果を及ぼせないが・・・
「じゃあまずは実際にやって見せるからそれをみて、詠唱にするなりなんなりしてごらん。━━━いくよ深淵」
地面に一瞬にして半径30センチ、深さ3メートルほどの穴が開く。
「凄・・・い?」
「ん~、場所が悪かったかなしょうがない、やっぱり中に戻ろうか」
今度は中に深さ10メートル程の砂を入れる。
「いくよ、深淵」
また一瞬にして穴が開く。そして今度はその穴めがけて回りの砂が雪崩れ込んだ。そうこれが深淵の本当の力で、砂などの崩れやすい場所でやると一気にそこに回りのものが雪崩れ込み押し潰すことができるのだ。
「凄い・・・凄いですわ!」
「これは魔力量によって規模が変化するからよく考えて使うといい。どうかな、なんとなくわかった?」
「はい!さっそくやってみたいと思います!」
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