if中二病が異世界転移したら
歩く金
「では行ってきますわ」
「行ってらっしゃいませ」
今日からはサクラも一緒に来る。既にノイルさんからは許可を貰ってあるから問題ない。あとはギルドに行って登録するだけだ。
「じゃあお店の方も宜しくね」
「かしこまりました」
「では行ってきます」
俺達はゲートをくぐりお店へ向かった。カリウドリアの都にあるゲートで一番ギルドに近いのはここなのだ。
「それにしてもよかったな、サクラ」
「はいっ!本当にありがとうございました。全て皆さんのおかげですわ」
「そんなことないですよ、全てはサクラさんの努力の結果です」
「そうだ。もし私達が何もしなくてもきっとサクラは同じ事をしただろう」
うん、皆仲がよくていい感じだ。女の子ばかりで少し疎外感があるが、まぁこれはこれでありだろう。
「さぁ、まずはギルドに登録しないとな」
「はい!楽しみですわ」
ギルドに入ると見知らぬ人に出迎えられた。
「お初にお目にかかります竜次様、私ソレイユと申します。ここではギルドマスターをしております。どうか以後お見知りおきを」
どうも彼は信用ならない。そう俺の勘が告げていた。めったにあることではないが、俺の勘はよく当たるのだ。
竜次は彼を信用しないことにして、慎重に話した。
「はじめましてソレイユさん、私達に何かご用ですか」
「はい、お話がございますので是非上の応接室までおいてくださいませ」
俺はいつでも魔法が発動できるようにスタンバイしながら彼についていった。
「どうぞ、これくらいしかありませんが」
そういって彼はお茶を差し出してきた
「それで、ご用件はなんでしょうか」
「はい、是非ともマギア工房に私のギルドと連帯して貰いたいのです。 
と、いうのもマギア工房にはポーションがございます。あれがあれば多くの人の命が助かる」
「あれは蘇生薬ではありませんが」
「別に私はそんな事は申しておりませんよ」
やはりやりづらい。いやな男だ。
「それで、連帯とは実際にはどのような事をするんだ」
「はい、ギルド登録者全員への割引です」
「それをしてうちにはどんな利益がある」
「そうですね、客が増える。ですかね」
嫌な奴だ。商売をわかっている、彼は本当に何を企んでいるのかわからなくて怖い。
「わかった。ただし割引は冒険者に向けた回復薬などのみだ。貴族へ向けたものはできない。また割引額は5%のみ、それ以上はできない」
「かしこまりました。では明日からと、言うことでお願いします」
「わかった。あともう1つ彼女のギルドカードを作ってくれ」
「なぜここで」
「事情があるんだ」
これで問題だったサクラのギルド登録も無事すませられる。と、いうのも。彼女は王族だ、王族がギルドに登録したとなったらどれだけ騒ぎになるか。わかったもんじゃない。
俺達は無事サクラのギルド登録とチーム加入を終えて依頼を受けるとギルドを出た。
「竜次さん、あんなにピリピリしてどうしたんですか」
「どうも嫌な感じがしてな」
「私もなんか彼は信用できないと思いました」
「ああ、あれはなんか裏があんな」
「私も主様達と同意見だ」
「なんだ私だけ疎外感・・・」
「さっ、とりあえず依頼を終えに行こ」
今回の依頼は旧採掘場に住み着いた岩人形の討伐と調査だ。と、いうのも岩人形とは財宝やそれに類する物が集まっている場所を守る(住み着く)習性があるからだ。つまり、逆を言えば岩人形のいる場所には財宝やそれに類する何かがある。そうゆうことになる。
ちなみに旧採掘場があるのは、ゴビル族の住む村の更に奥。森を抜けた所らしい。
そこで竜次達は家を経由して、一度ゴビル族の村の近くにあるゲートから出て、そこからAHN-MARKⅠで目的地まで行くことにした。
そしてAHN-MARKⅠに揺られることおよそ三時間、竜次達は目的の旧採掘場に来ていた。
「さてどうやって探そうか」
「手分けするには少し危険な相手だな」
「主様なら、衝撃を与えてみれば。そうすれば防衛本能から岩人形達も出てくるだろ」
「そうなんだ。ありがとホムラ」
俺はホムラから教わった通り衝撃を与える。すると暫くして地響きと共に岩人形が現れた。
「うそっ!」
「あれは少々不味いですね」
「まさか神聖石岩人形が出てくるとわな。こりゃ不味いな」
「しかも、5体・・・か。これは引いた方がいいかな」
「主様、それは無理でしょう」
「ああ、奴等が一度入った侵入者を逃がすわけねぇぞ」
ヤバい、実にヤバい。神聖石岩人形はその名の通り神聖石でできた岩だ。神聖石は世界最高硬度を誇り、通常では砕けない。 
更に神聖石岩人形は、災害級の魔物だ。災害級に指定されていないのは奴らの住み家、守っている場所に入らなければ危険ではないからだ。一度遭遇すれば普通の者では死が確定する。
「仕方ない。やるか」
「ああ、逃げられねぇなら仕方ねぇ。覚悟決めるぞ」
サクラには本当に最悪な冒険者デビューだ。
「まず、前衛はカリナとサクラ。後衛はホムラとナユリ。俺は遊撃だ。
前衛は岩人形の注意を引きながら攻撃。後衛は前衛の身体強化をメインに援護をして。俺は遊撃だ」
竜次の指示で全員が動く。カリナとサクラが一体の岩人形に狙いをつけるとサクラが束縛を発動し動きを封じる。その隙にカリナが間接部に剣撃を放った。
「くそっ、硬ぇな。手がジンジンするぜ」
「カリナ、サクラよけて」
ナユリがそう言うと二人は左右に避ける。するとさっきまで二人がいた場所を爆炎が、吹雪が通り抜け岩人形に直撃する。
しかし岩人形は無傷でその場にいた。
「危ない!」
竜次はとっさにカリナとサクラの周りに障壁を多重展開する。そこへ両サイドから岩人形のパンチが入った。一枚目の障壁は軽々と壊されたが、なんとかしのぎきった。
「くっそ、硬ぇな。これを鍛えられる奴はすげぇな」
鍛える・・・
「カリナさん、無駄口叩いてる暇はありませんよ。避けてください!」
そこへホムラとナユリの豪炎が通り過ぎ岩人形の表面を少し溶かす。しかし、凄い速度で再生した。
「これでもダメですか」
鍛える・・・炎・・・
そうか!
「カリナとサクラは岩人形をなるべく引き付けながら逃げて。ホムラとナユリは二人の援護に徹して、強力な攻撃はいらない。足止め程度でいい」
「何か思い付いたんですね」
「ああ」
俺は地面に手を当ててあるものを取り出す。大量にだ。それを加工し、採掘場を覆うように被せる。その後瞬間移動でカリナ達を一人づつ採掘場から出す。
「よし。サクラ、ナユリ、ホムラは竜化して旧採掘場のちょうど真上、空に向かって魔法を打ってくれ」
サクラとナユリは詠唱をホムラはブレスの充填を始める。そしてサクラとナユリが詠唱を終えると三人は一斉に、一ヶ所に向けて魔法を打った。
空を覆う雲は魔法の威力で掻き消され太陽が姿を表す。太陽の光は竜次の作った物、巨大レンズに当たり終息されて岩人形達に直撃する。
「すっげぇなこりゃ」
「・・・はい、だんだん岩人形達が溶けて行きます」
竜次は岩人形達が溶けきったのを確認すると極寒地獄を発動、瞬時に全体を冷却する。すると見事全ての核は砕け当たりには神聖石が溶けて板状になっているのだけが残った。
「こりゃ桁が違うな」
「はい!私の旦那様は最強ですわ」
「まだ結婚してないから」
「でも昨日竜次さん、告白してくれましたよね」
「それは是非詳しく知りたいですね」
「ナユリ、乗るな~!ほらまだ仕事があるぞ」
俺は被せてあったレンズをもう一度錬成しなおして、小さな虫眼鏡を作ったのだ。
「ほらカリナはこれで、他の皆は魔法でオリハルコンを溶かしながら小さく別けてくれ」
「しかたねぇな」
皆で黙々と作業する事一時間無事全ての神聖石を回収することができた。
「あ~疲れた。さっさと帰ろうぜ」
「そうですね」
「いやいや、待ってれ」
「なんだよ」
「まだ調査が残ってるからほら、早く手分けして何かないか探すぞ」 
「え~めんどくせぇな」
こうして無事神聖石岩人形を倒し終えた竜次達は調査を開始した。
「行ってらっしゃいませ」
今日からはサクラも一緒に来る。既にノイルさんからは許可を貰ってあるから問題ない。あとはギルドに行って登録するだけだ。
「じゃあお店の方も宜しくね」
「かしこまりました」
「では行ってきます」
俺達はゲートをくぐりお店へ向かった。カリウドリアの都にあるゲートで一番ギルドに近いのはここなのだ。
「それにしてもよかったな、サクラ」
「はいっ!本当にありがとうございました。全て皆さんのおかげですわ」
「そんなことないですよ、全てはサクラさんの努力の結果です」
「そうだ。もし私達が何もしなくてもきっとサクラは同じ事をしただろう」
うん、皆仲がよくていい感じだ。女の子ばかりで少し疎外感があるが、まぁこれはこれでありだろう。
「さぁ、まずはギルドに登録しないとな」
「はい!楽しみですわ」
ギルドに入ると見知らぬ人に出迎えられた。
「お初にお目にかかります竜次様、私ソレイユと申します。ここではギルドマスターをしております。どうか以後お見知りおきを」
どうも彼は信用ならない。そう俺の勘が告げていた。めったにあることではないが、俺の勘はよく当たるのだ。
竜次は彼を信用しないことにして、慎重に話した。
「はじめましてソレイユさん、私達に何かご用ですか」
「はい、お話がございますので是非上の応接室までおいてくださいませ」
俺はいつでも魔法が発動できるようにスタンバイしながら彼についていった。
「どうぞ、これくらいしかありませんが」
そういって彼はお茶を差し出してきた
「それで、ご用件はなんでしょうか」
「はい、是非ともマギア工房に私のギルドと連帯して貰いたいのです。 
と、いうのもマギア工房にはポーションがございます。あれがあれば多くの人の命が助かる」
「あれは蘇生薬ではありませんが」
「別に私はそんな事は申しておりませんよ」
やはりやりづらい。いやな男だ。
「それで、連帯とは実際にはどのような事をするんだ」
「はい、ギルド登録者全員への割引です」
「それをしてうちにはどんな利益がある」
「そうですね、客が増える。ですかね」
嫌な奴だ。商売をわかっている、彼は本当に何を企んでいるのかわからなくて怖い。
「わかった。ただし割引は冒険者に向けた回復薬などのみだ。貴族へ向けたものはできない。また割引額は5%のみ、それ以上はできない」
「かしこまりました。では明日からと、言うことでお願いします」
「わかった。あともう1つ彼女のギルドカードを作ってくれ」
「なぜここで」
「事情があるんだ」
これで問題だったサクラのギルド登録も無事すませられる。と、いうのも。彼女は王族だ、王族がギルドに登録したとなったらどれだけ騒ぎになるか。わかったもんじゃない。
俺達は無事サクラのギルド登録とチーム加入を終えて依頼を受けるとギルドを出た。
「竜次さん、あんなにピリピリしてどうしたんですか」
「どうも嫌な感じがしてな」
「私もなんか彼は信用できないと思いました」
「ああ、あれはなんか裏があんな」
「私も主様達と同意見だ」
「なんだ私だけ疎外感・・・」
「さっ、とりあえず依頼を終えに行こ」
今回の依頼は旧採掘場に住み着いた岩人形の討伐と調査だ。と、いうのも岩人形とは財宝やそれに類する物が集まっている場所を守る(住み着く)習性があるからだ。つまり、逆を言えば岩人形のいる場所には財宝やそれに類する何かがある。そうゆうことになる。
ちなみに旧採掘場があるのは、ゴビル族の住む村の更に奥。森を抜けた所らしい。
そこで竜次達は家を経由して、一度ゴビル族の村の近くにあるゲートから出て、そこからAHN-MARKⅠで目的地まで行くことにした。
そしてAHN-MARKⅠに揺られることおよそ三時間、竜次達は目的の旧採掘場に来ていた。
「さてどうやって探そうか」
「手分けするには少し危険な相手だな」
「主様なら、衝撃を与えてみれば。そうすれば防衛本能から岩人形達も出てくるだろ」
「そうなんだ。ありがとホムラ」
俺はホムラから教わった通り衝撃を与える。すると暫くして地響きと共に岩人形が現れた。
「うそっ!」
「あれは少々不味いですね」
「まさか神聖石岩人形が出てくるとわな。こりゃ不味いな」
「しかも、5体・・・か。これは引いた方がいいかな」
「主様、それは無理でしょう」
「ああ、奴等が一度入った侵入者を逃がすわけねぇぞ」
ヤバい、実にヤバい。神聖石岩人形はその名の通り神聖石でできた岩だ。神聖石は世界最高硬度を誇り、通常では砕けない。 
更に神聖石岩人形は、災害級の魔物だ。災害級に指定されていないのは奴らの住み家、守っている場所に入らなければ危険ではないからだ。一度遭遇すれば普通の者では死が確定する。
「仕方ない。やるか」
「ああ、逃げられねぇなら仕方ねぇ。覚悟決めるぞ」
サクラには本当に最悪な冒険者デビューだ。
「まず、前衛はカリナとサクラ。後衛はホムラとナユリ。俺は遊撃だ。
前衛は岩人形の注意を引きながら攻撃。後衛は前衛の身体強化をメインに援護をして。俺は遊撃だ」
竜次の指示で全員が動く。カリナとサクラが一体の岩人形に狙いをつけるとサクラが束縛を発動し動きを封じる。その隙にカリナが間接部に剣撃を放った。
「くそっ、硬ぇな。手がジンジンするぜ」
「カリナ、サクラよけて」
ナユリがそう言うと二人は左右に避ける。するとさっきまで二人がいた場所を爆炎が、吹雪が通り抜け岩人形に直撃する。
しかし岩人形は無傷でその場にいた。
「危ない!」
竜次はとっさにカリナとサクラの周りに障壁を多重展開する。そこへ両サイドから岩人形のパンチが入った。一枚目の障壁は軽々と壊されたが、なんとかしのぎきった。
「くっそ、硬ぇな。これを鍛えられる奴はすげぇな」
鍛える・・・
「カリナさん、無駄口叩いてる暇はありませんよ。避けてください!」
そこへホムラとナユリの豪炎が通り過ぎ岩人形の表面を少し溶かす。しかし、凄い速度で再生した。
「これでもダメですか」
鍛える・・・炎・・・
そうか!
「カリナとサクラは岩人形をなるべく引き付けながら逃げて。ホムラとナユリは二人の援護に徹して、強力な攻撃はいらない。足止め程度でいい」
「何か思い付いたんですね」
「ああ」
俺は地面に手を当ててあるものを取り出す。大量にだ。それを加工し、採掘場を覆うように被せる。その後瞬間移動でカリナ達を一人づつ採掘場から出す。
「よし。サクラ、ナユリ、ホムラは竜化して旧採掘場のちょうど真上、空に向かって魔法を打ってくれ」
サクラとナユリは詠唱をホムラはブレスの充填を始める。そしてサクラとナユリが詠唱を終えると三人は一斉に、一ヶ所に向けて魔法を打った。
空を覆う雲は魔法の威力で掻き消され太陽が姿を表す。太陽の光は竜次の作った物、巨大レンズに当たり終息されて岩人形達に直撃する。
「すっげぇなこりゃ」
「・・・はい、だんだん岩人形達が溶けて行きます」
竜次は岩人形達が溶けきったのを確認すると極寒地獄を発動、瞬時に全体を冷却する。すると見事全ての核は砕け当たりには神聖石が溶けて板状になっているのだけが残った。
「こりゃ桁が違うな」
「はい!私の旦那様は最強ですわ」
「まだ結婚してないから」
「でも昨日竜次さん、告白してくれましたよね」
「それは是非詳しく知りたいですね」
「ナユリ、乗るな~!ほらまだ仕事があるぞ」
俺は被せてあったレンズをもう一度錬成しなおして、小さな虫眼鏡を作ったのだ。
「ほらカリナはこれで、他の皆は魔法でオリハルコンを溶かしながら小さく別けてくれ」
「しかたねぇな」
皆で黙々と作業する事一時間無事全ての神聖石を回収することができた。
「あ~疲れた。さっさと帰ろうぜ」
「そうですね」
「いやいや、待ってれ」
「なんだよ」
「まだ調査が残ってるからほら、早く手分けして何かないか探すぞ」 
「え~めんどくせぇな」
こうして無事神聖石岩人形を倒し終えた竜次達は調査を開始した。
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