地球で独身貴族を貫いたお爺さん(元ラノベ作家)は異世界転移して賢者になるそうですよ
町と仲間と巨大スライム
ワシは全員に『重力結界ー放ー』を発動して中に入る。
「中は結構広いんだな」
「暗いしじめじめしていて少し怖いです」
「確かにこれじゃあ周りが見えんのう」
「だ・か・ら、私もたまにはやるぞ~」 
レイルは手のひらに意識を集中して小さな火の玉『ファイアーボール』を出した。
「これで少しはマシになったね」
「んむ、どうだろう。赤羽さん何か思い出せそうですか」
「・・・すまないのう」
「そうですか、ではもう少し進んでみましょう」
そう、ここに来たのはワシの記憶を取り戻せるかもしれないからじゃ。
「ん、行き止まりですか」
「そうみたいだね」
「つっても何もねぇな」
そう、隠蔽魔法『カモフラージュ』で隠したのだ。とはいっても見た目だけではない。しっかりと触った感覚もあるのだ。
「仕方ありません。引き返しましょう」
「そうじゃの」
よかった。どうやら無事バレずにすんだようだ。
「手がかりなかったな」
「そうですね」
「じゃあ街に戻ろ〜もしかしたらおじいちゃんのこと知ってる人いるかもしれないし」
「そうだな、じゃあさっさと街道に出ようぜ」
「そうですね。安全第一です」
どうやら一番近くの街でも半日ほど歩くらしい。まあ大助は歩いてないので関係ないが。
「あ〜平和だな〜」
「平和が一番じゃ」
「違いねぇや」
「おでましだぜ」
街道を歩いていると出てきたのは体調三メートル位の朱色のスライムと思われるものだった。
「やだやだ、今日着替え持ってないよ~」
「攻撃を食らわなければいい」
「じいちゃんはみててくれや、俺達だってできるんだぜ」
「そうだよ!おじいちゃんは後ろで休んでて」
そうゆうことなので大助は後ろに下がって支援することにした。
「わかっているだろうな、私が注意を引き付けている間に核を叩け」
「おうっ!」
「わかってるよ!」
一斉に散開すると聖が、正面から行き体の一部を斬る。しかしもちろん効果はなく、触手が聖を襲う。
「いまだ!」
聖の合図で両サイドから剣を振り下ろすガジルとレイル。しかし、スライムもそうはさせないとさらに幾つかの触手を出し反撃しようとする。けれども触手が増えた事により、一本一本の速さと精密性が失われてなんなくそれを避けると見事スライム体を切断した。
「ひゃっ」
攻撃した直後空中にいる間にレイルが触手に捕まってしまったのだ。
大助はすかさず触手を切断し助けようとする。しかしそこへ聖が刀を振り下ろし触手を切断、回ってきたガジルがレイルをキャッチした。
「すごい連携じゃのう」
「だろだろ」
「レイ油断しすぎです」
「ごめんね。ありがとう」
そしてすぐさま攻撃を開始する。斬って斬って斬る。核は移動するようでなかなか捕まらない。だからこそなのだろう。直ぐに再生してしまうがなるべく移動面積を減らして攻撃する。
「ふぅあ!」
今度は聖が捕まった。やはりレイが触手を切断しガジルがキャッチする。
「すみません。ありがとございます」
「いいってことよ」
「油断禁物だよ」
「はい」
「そろそろ決めるよ」
『剣義ーさざなみー』
聖が剣で触手もろともスライムを真っ二つにする。そこへレイルが更に核の逃げ道を減らすようにスライムを斬る。
「おっしゃ!あとは任せとけい!」
ガジルがスライムの核を両断する。するとスライムのゼリーのような体がみるみる内庭溶けて行きなくなってしまった。
 
「お疲れさん」
「おうよ!どうだった」
「連携がしっかりしていて、なかなかよかったのう」
「だろ!」
「でもでも、スライムはなるべく会いたくないです」
「私もあれはごめんよ」
やはりどこの世界でもスライムは女子には嫌われているようじゃの。
「さっさっさと町へ帰ろうぜ」
「さすがにその格好でははずかしいじゃろ」
『重力結界ー放ー』『重力結界ー圧ー』
「ふぁ」
「なんだ!?」
「少しじっとしてな、道はここをまっすぐでいいのじゃろ?」
全員を『重力結界ー放ー』で包むと『重力結界ー圧ー』で作った道を使って全員を街道に沿って運ぶ。スピードは既に音速を越えていた。
「うっそ、凄い!凄いよおじいちゃん」
「一瞬だったわね」
「さすがじいちゃんだぜ」
こうして無事町の近くまで到着した彼らは歩いて門まで向かった。さすが大助も歩いている、飛んでいては不自然すぎるから。
「ギルドカードを提示するか通行料を払え」
「ん、なんじゃそれ」
「あーじいゃんは知らねぇよな。後で説明するからまぁついてきて」
とりあえず無事門を通過するとそこは凄かった。何が凄いって凄いのだ。とりあえずRPGのような風景を思い浮かべてくれればいい。
「まずはここだな」
ワシが連れてこられたのはそう、あれ、あれはあれじゃ。え~っと・・・
「ここはギルドっていってまぁ、俺達の職場だ」
そう、ギルド。ギルドじゃ!夢にまでみたギルド。腕っぷしがよければガッポガッポで悪けりゃスッカラカンのギルドじゃ。
「とりあえずついてきてくれ」
「は~い。お疲れさまでした。報酬の七十九万五千八百ギルです」
ガジルが報酬を受けとると受付のお姉さんにワシの事について聞いてくれた。聞いても何もわからないと知っているだけに心が痛む・・・
「ねぇねぇ、最近ここらへんでお爺さんの捜索依頼とか来なかった?」
「いえ来てませんけど」
「そうですか、ありがとうございます」
「では━━━」
「ごめんねおじいちゃん、何もわからなかった」
「ギルドでわからないとなると、とうとう手詰まりね」
「いいんじゃよ。今までありがとな」
何もわからなかったらしい。まぁわかるわけはないのじゃが。そろそろ彼らとも別れなければな、とても楽しかったのじゃが
「なにいってんだよじいゃん。じいゃんさえよけりゃずっと俺達といてくれよ」
「そうだよ!そうだよ!」
「そうだな、赤羽さんさえよければずっと一緒にいて欲しい」
「いいのか」
「いいも何も俺らもう仲間だろ」
「そうだよおじいちゃんがいなかったらレイ悲しいよ」
ガジルのはどこかで聞いたような台詞じゃが、なんじゃか。目の端の方が少し濡れてきたのう。
「なっ、じいちゃんなにないてんだよ!」
「嬉しくての、歳をとると涙腺が緩くなってかなわん。ではこれからもよろしくな」
「ああ、よろしく頼むぜじいゃん!」
「こちらこそだよ!」
「よろしくお願いする」
こうして正式にワシは彼らの仲間になった。
「中は結構広いんだな」
「暗いしじめじめしていて少し怖いです」
「確かにこれじゃあ周りが見えんのう」
「だ・か・ら、私もたまにはやるぞ~」 
レイルは手のひらに意識を集中して小さな火の玉『ファイアーボール』を出した。
「これで少しはマシになったね」
「んむ、どうだろう。赤羽さん何か思い出せそうですか」
「・・・すまないのう」
「そうですか、ではもう少し進んでみましょう」
そう、ここに来たのはワシの記憶を取り戻せるかもしれないからじゃ。
「ん、行き止まりですか」
「そうみたいだね」
「つっても何もねぇな」
そう、隠蔽魔法『カモフラージュ』で隠したのだ。とはいっても見た目だけではない。しっかりと触った感覚もあるのだ。
「仕方ありません。引き返しましょう」
「そうじゃの」
よかった。どうやら無事バレずにすんだようだ。
「手がかりなかったな」
「そうですね」
「じゃあ街に戻ろ〜もしかしたらおじいちゃんのこと知ってる人いるかもしれないし」
「そうだな、じゃあさっさと街道に出ようぜ」
「そうですね。安全第一です」
どうやら一番近くの街でも半日ほど歩くらしい。まあ大助は歩いてないので関係ないが。
「あ〜平和だな〜」
「平和が一番じゃ」
「違いねぇや」
「おでましだぜ」
街道を歩いていると出てきたのは体調三メートル位の朱色のスライムと思われるものだった。
「やだやだ、今日着替え持ってないよ~」
「攻撃を食らわなければいい」
「じいちゃんはみててくれや、俺達だってできるんだぜ」
「そうだよ!おじいちゃんは後ろで休んでて」
そうゆうことなので大助は後ろに下がって支援することにした。
「わかっているだろうな、私が注意を引き付けている間に核を叩け」
「おうっ!」
「わかってるよ!」
一斉に散開すると聖が、正面から行き体の一部を斬る。しかしもちろん効果はなく、触手が聖を襲う。
「いまだ!」
聖の合図で両サイドから剣を振り下ろすガジルとレイル。しかし、スライムもそうはさせないとさらに幾つかの触手を出し反撃しようとする。けれども触手が増えた事により、一本一本の速さと精密性が失われてなんなくそれを避けると見事スライム体を切断した。
「ひゃっ」
攻撃した直後空中にいる間にレイルが触手に捕まってしまったのだ。
大助はすかさず触手を切断し助けようとする。しかしそこへ聖が刀を振り下ろし触手を切断、回ってきたガジルがレイルをキャッチした。
「すごい連携じゃのう」
「だろだろ」
「レイ油断しすぎです」
「ごめんね。ありがとう」
そしてすぐさま攻撃を開始する。斬って斬って斬る。核は移動するようでなかなか捕まらない。だからこそなのだろう。直ぐに再生してしまうがなるべく移動面積を減らして攻撃する。
「ふぅあ!」
今度は聖が捕まった。やはりレイが触手を切断しガジルがキャッチする。
「すみません。ありがとございます」
「いいってことよ」
「油断禁物だよ」
「はい」
「そろそろ決めるよ」
『剣義ーさざなみー』
聖が剣で触手もろともスライムを真っ二つにする。そこへレイルが更に核の逃げ道を減らすようにスライムを斬る。
「おっしゃ!あとは任せとけい!」
ガジルがスライムの核を両断する。するとスライムのゼリーのような体がみるみる内庭溶けて行きなくなってしまった。
 
「お疲れさん」
「おうよ!どうだった」
「連携がしっかりしていて、なかなかよかったのう」
「だろ!」
「でもでも、スライムはなるべく会いたくないです」
「私もあれはごめんよ」
やはりどこの世界でもスライムは女子には嫌われているようじゃの。
「さっさっさと町へ帰ろうぜ」
「さすがにその格好でははずかしいじゃろ」
『重力結界ー放ー』『重力結界ー圧ー』
「ふぁ」
「なんだ!?」
「少しじっとしてな、道はここをまっすぐでいいのじゃろ?」
全員を『重力結界ー放ー』で包むと『重力結界ー圧ー』で作った道を使って全員を街道に沿って運ぶ。スピードは既に音速を越えていた。
「うっそ、凄い!凄いよおじいちゃん」
「一瞬だったわね」
「さすがじいちゃんだぜ」
こうして無事町の近くまで到着した彼らは歩いて門まで向かった。さすが大助も歩いている、飛んでいては不自然すぎるから。
「ギルドカードを提示するか通行料を払え」
「ん、なんじゃそれ」
「あーじいゃんは知らねぇよな。後で説明するからまぁついてきて」
とりあえず無事門を通過するとそこは凄かった。何が凄いって凄いのだ。とりあえずRPGのような風景を思い浮かべてくれればいい。
「まずはここだな」
ワシが連れてこられたのはそう、あれ、あれはあれじゃ。え~っと・・・
「ここはギルドっていってまぁ、俺達の職場だ」
そう、ギルド。ギルドじゃ!夢にまでみたギルド。腕っぷしがよければガッポガッポで悪けりゃスッカラカンのギルドじゃ。
「とりあえずついてきてくれ」
「は~い。お疲れさまでした。報酬の七十九万五千八百ギルです」
ガジルが報酬を受けとると受付のお姉さんにワシの事について聞いてくれた。聞いても何もわからないと知っているだけに心が痛む・・・
「ねぇねぇ、最近ここらへんでお爺さんの捜索依頼とか来なかった?」
「いえ来てませんけど」
「そうですか、ありがとうございます」
「では━━━」
「ごめんねおじいちゃん、何もわからなかった」
「ギルドでわからないとなると、とうとう手詰まりね」
「いいんじゃよ。今までありがとな」
何もわからなかったらしい。まぁわかるわけはないのじゃが。そろそろ彼らとも別れなければな、とても楽しかったのじゃが
「なにいってんだよじいゃん。じいゃんさえよけりゃずっと俺達といてくれよ」
「そうだよ!そうだよ!」
「そうだな、赤羽さんさえよければずっと一緒にいて欲しい」
「いいのか」
「いいも何も俺らもう仲間だろ」
「そうだよおじいちゃんがいなかったらレイ悲しいよ」
ガジルのはどこかで聞いたような台詞じゃが、なんじゃか。目の端の方が少し濡れてきたのう。
「なっ、じいちゃんなにないてんだよ!」
「嬉しくての、歳をとると涙腺が緩くなってかなわん。ではこれからもよろしくな」
「ああ、よろしく頼むぜじいゃん!」
「こちらこそだよ!」
「よろしくお願いする」
こうして正式にワシは彼らの仲間になった。
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