if中二病が異世界転移したら━改訂版━
16話 宮廷魔術師団入団2
「宮廷魔術師団総団長の家だ」
は?‥‥‥えぇぇぇぇ!?いやわかるよ総団長だもん、挨拶するのは当然だよ。だけどさねぇ、ほらもっと色々準備するものとかがあると思うんだけど。正直いってこんな癖だらけの団長のトップだ。どんな人か想像もつかない‥‥‥
「まぁそう気にするな。家はすぐそこだしな」 
そう言って指を指す。指された方を見ると俺の家になるかもしれない家の向かい側の家だった。てか、なんか既に執事と思われる人が門の前でまっている気がするのだが気のせいだろうか?
「お初にお目にかかります。私ランドゥーセン様の執事をしておりますセレスと申します。主様が応接室にてお待ちですのでどうぞお越しくださいませ」
執事━━━セレスさんは俺達を引き連れて立派な庭園を進んでいく。池に橋、飛石に松!?まであった。完全に日本庭園そのものだった。
これ確実に日本人だよな。
一気に気が楽になる思いをしながら庭を進み玄関をくぐると板張りの縁側を歩いていく。外には見事な枯山水が描かれておりここまでいくと一種の執念が感じられた。
「旦那様、お客様をお連れいたしました」
「いれてくれ」
執事が襖を開け俺達を中へ勧める。
「あなたはまさか!!」
「いや、よくきたね」
そう言って座布団に座ることを勧めてくる主と呼ばれるランドゥーセンさんは俺の見間違いでなければなんとライトノベル『白銀の魔王』の作者、@高須テテンさんだった。高須先生は二年前に突然失踪して一時期テレビなどでニュースにもなったんだ。
「あれ?君もしかしてどこかであったことないかな?」
やっぱりだ!あの小説が好きでサイン会やトークショー等に言ったことがあるんだ。もしかしたらそれを覚えていてくれたんだろう。
「高須先生ですか?白銀の魔王の」
「そうだが‥‥‥思い出した!間宮竜次君!まさか君がこの世界に来ていたとは、それにもしかして君僕の本を読んでくれていたのか?」
「そうですが、なぜ俺の名前を。サイン会等には行ったことがありますが自己紹介したことはなかったはずですし」
「確かに自己紹介されたことはないけど君はあの業界ではかなり有名人だったからね。ただサイン会に来てくれていたとは、僕としたことが完全なミスだ」
「どうして俺が有名人なんですか?」
「そりゃ現代の天才剣士の名を知らない人はいないさ。何度か取材をさせてもらえないかとオファーしたんだけどね。君の師匠に断られてしまって」
あの人め、何にも教えてくれなかったぞ。
「初耳でした」
「そうか、まあようこそ宮廷魔術師団へ。僕は宮廷魔術師団総団長のカルル・ランドゥーセン。日本名、高須圭司だ。僕達は君を歓迎するよ」
「ありがとうございます。間宮竜次です。よろしくお願いいたします」
一つ頷くとなにかを思い出したように部屋を出ていってしまった。
「たしか大福好きだったよね?」
そう言って戻ってきたランドゥーセンさん改めて高須さんは俺にお茶と大福を出してくれた。確かに俺は大福が好きだがまさかこの世界で食べられるとは。
「ありがとうございます!」
「どうぞ。遠慮失せずに食べてくれ」
そういうので俺は大福を手に取りかぶりつく。もちっとした皮となかのつぶ餡がとっても美味しかった。ああ幸せだ。
「二人だけで大丈夫そうだな。私は暫しの間失礼させて貰う」
そう言うと俺達が止めるまもなく行ってしまった。もしかして怒らせただろうか?ないがしろにし過ぎたかもしれない。
「あ、お礼にこれをどうぞ」
そう言ってタカスギからポテチをだす。
「これは!?ありがとう!まさかポテチに出会えるなんて‥‥‥」
ポテチを開けるパリパリと食べる。ちなみにこれはコンソメ味だ。これが最後だったが大福が食べられたのでいいだろう。
「んん!美味しいさすがだ」
「そうそう。この大福どうしたんですか」
「それは僕が作ったんだよ。どうだ美味しいだろ。実は僕も大福が好きでね。どうしても食べたくて材料を探して作ったんだよ。一応作り方は知っていたからね。ポテチも作ろうとしたんだけど材料がわからなくてね。まあ間宮君のおかげで材料が解ったから絶対に作ってみせるよ」
そう言うと立ち上がり腹の辺りに拳を作っる。背中にメラメラと燃え上がる炎が幻視できるほどの熱意がこもっていた。
「そうだ。少しだけ剣術の型を見せてくれないか」
「いいですけどなぜ?」
「今は書いていないがこれでも元作家だ。天才と言われた人の動きは観てみたいんだよ」
「それでは俺からもお願いがあります白銀の魔王の続きをを書いてください」
地球では白銀の魔王が完結する前に高須さんが失踪してしまったのでまだ未完なのだ。だからネットの一部では書けなくて逃げたのでは?という噂も流れていたくらいだ。
「そんな事ならお安いご用だ!といいたいところだがどこまで書き上げたか忘れてしまってね。覚えていれば教えてくれないかな?もちろんわからなければいいよ。そうしたら一巻から書き直すから」
「それなら大丈夫ですよ」
俺は部屋ごと転移してきた。つまり部屋に在った物全てが今ここにあるのだ。それはもちろん白銀の魔王も含まれている。俺はタカスギに白銀の魔王を出すように頼む。
「おお、まさかこれも持ってきてくれていたとはありがとう。これなら書き上げられるよ」
「そうですか!お願いします!」
「でもそれなら尚更間宮君の剣技を観てみないといけない。ついてきてくれ」
そう言われて着いていった先は道場だった。まあそうだろうとは思ったが、ここまで日本の文化を取り入れていたとは‥‥‥俺は壁に掛けてあった木刀を手にとると前に出た。
「では、始めます」
そう一言言うと基本的な型をこなしていく。梓苑流の基本の型は五十五ありそれを組み合わせ変化させることで多彩な技を繰り出す事ができる。だから一括りに梓苑流の使い手と言ってもそれぞれ色々な戦い方があるのだ。
「どうでしたか?」
一通りこなした後で振り返り聞いてみる。
「いや、想像以上に凄かったよ。ランベルトと僅差で負けたと言うのも頷ける。僕も剣を握るようになったからわかるが間宮君の剣技は次元が違う。魔法を絡めないで試合をすればこの国に間宮君と勝負ができる。人は居ないんじゃないだろうか」
剣技だけならね、魔法を絡めたらランベルトだけじゃなくまだ上がいると言うことだ。一人の魔法剣士としてこれ以上の喜びはないだろう。
「さて、僕も楽しませて貰ったことだしそろそろ仕事の話に移ってもいいかな」
「はい」
そう言うことなので俺達は部屋に戻った。部屋に入ると直ぐにセレスさんが新しいお茶を用意してくれたので、ズズズーっと一口お茶を飲むと話を切り出す。
「まずはステータスカードを見せてくれ。総団長は団員全員のステータスを確認する事になっているんだ」
そういうことなこでステータスカードをみせる。なんか凄く申し訳なさそうに言っているがそんなに気にしないで貰いたい。別に仕事ならしょうがないと思うし。
当然の事だが以前よりもステータスは高くなっている。以下が今のステータスだ。
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リュウジ=マミヤ (男)
ランク4
筋力=170
体力=693
魔力=3672
脚力=2468
対物理攻撃=170
対魔法攻撃=3672
固有スキル
万物の根元は原子
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「おぅ‥‥‥」
ステータスを見た瞬間高須さんからそんな声がもれ何故か部屋にこだました。
は?‥‥‥えぇぇぇぇ!?いやわかるよ総団長だもん、挨拶するのは当然だよ。だけどさねぇ、ほらもっと色々準備するものとかがあると思うんだけど。正直いってこんな癖だらけの団長のトップだ。どんな人か想像もつかない‥‥‥
「まぁそう気にするな。家はすぐそこだしな」 
そう言って指を指す。指された方を見ると俺の家になるかもしれない家の向かい側の家だった。てか、なんか既に執事と思われる人が門の前でまっている気がするのだが気のせいだろうか?
「お初にお目にかかります。私ランドゥーセン様の執事をしておりますセレスと申します。主様が応接室にてお待ちですのでどうぞお越しくださいませ」
執事━━━セレスさんは俺達を引き連れて立派な庭園を進んでいく。池に橋、飛石に松!?まであった。完全に日本庭園そのものだった。
これ確実に日本人だよな。
一気に気が楽になる思いをしながら庭を進み玄関をくぐると板張りの縁側を歩いていく。外には見事な枯山水が描かれておりここまでいくと一種の執念が感じられた。
「旦那様、お客様をお連れいたしました」
「いれてくれ」
執事が襖を開け俺達を中へ勧める。
「あなたはまさか!!」
「いや、よくきたね」
そう言って座布団に座ることを勧めてくる主と呼ばれるランドゥーセンさんは俺の見間違いでなければなんとライトノベル『白銀の魔王』の作者、@高須テテンさんだった。高須先生は二年前に突然失踪して一時期テレビなどでニュースにもなったんだ。
「あれ?君もしかしてどこかであったことないかな?」
やっぱりだ!あの小説が好きでサイン会やトークショー等に言ったことがあるんだ。もしかしたらそれを覚えていてくれたんだろう。
「高須先生ですか?白銀の魔王の」
「そうだが‥‥‥思い出した!間宮竜次君!まさか君がこの世界に来ていたとは、それにもしかして君僕の本を読んでくれていたのか?」
「そうですが、なぜ俺の名前を。サイン会等には行ったことがありますが自己紹介したことはなかったはずですし」
「確かに自己紹介されたことはないけど君はあの業界ではかなり有名人だったからね。ただサイン会に来てくれていたとは、僕としたことが完全なミスだ」
「どうして俺が有名人なんですか?」
「そりゃ現代の天才剣士の名を知らない人はいないさ。何度か取材をさせてもらえないかとオファーしたんだけどね。君の師匠に断られてしまって」
あの人め、何にも教えてくれなかったぞ。
「初耳でした」
「そうか、まあようこそ宮廷魔術師団へ。僕は宮廷魔術師団総団長のカルル・ランドゥーセン。日本名、高須圭司だ。僕達は君を歓迎するよ」
「ありがとうございます。間宮竜次です。よろしくお願いいたします」
一つ頷くとなにかを思い出したように部屋を出ていってしまった。
「たしか大福好きだったよね?」
そう言って戻ってきたランドゥーセンさん改めて高須さんは俺にお茶と大福を出してくれた。確かに俺は大福が好きだがまさかこの世界で食べられるとは。
「ありがとうございます!」
「どうぞ。遠慮失せずに食べてくれ」
そういうので俺は大福を手に取りかぶりつく。もちっとした皮となかのつぶ餡がとっても美味しかった。ああ幸せだ。
「二人だけで大丈夫そうだな。私は暫しの間失礼させて貰う」
そう言うと俺達が止めるまもなく行ってしまった。もしかして怒らせただろうか?ないがしろにし過ぎたかもしれない。
「あ、お礼にこれをどうぞ」
そう言ってタカスギからポテチをだす。
「これは!?ありがとう!まさかポテチに出会えるなんて‥‥‥」
ポテチを開けるパリパリと食べる。ちなみにこれはコンソメ味だ。これが最後だったが大福が食べられたのでいいだろう。
「んん!美味しいさすがだ」
「そうそう。この大福どうしたんですか」
「それは僕が作ったんだよ。どうだ美味しいだろ。実は僕も大福が好きでね。どうしても食べたくて材料を探して作ったんだよ。一応作り方は知っていたからね。ポテチも作ろうとしたんだけど材料がわからなくてね。まあ間宮君のおかげで材料が解ったから絶対に作ってみせるよ」
そう言うと立ち上がり腹の辺りに拳を作っる。背中にメラメラと燃え上がる炎が幻視できるほどの熱意がこもっていた。
「そうだ。少しだけ剣術の型を見せてくれないか」
「いいですけどなぜ?」
「今は書いていないがこれでも元作家だ。天才と言われた人の動きは観てみたいんだよ」
「それでは俺からもお願いがあります白銀の魔王の続きをを書いてください」
地球では白銀の魔王が完結する前に高須さんが失踪してしまったのでまだ未完なのだ。だからネットの一部では書けなくて逃げたのでは?という噂も流れていたくらいだ。
「そんな事ならお安いご用だ!といいたいところだがどこまで書き上げたか忘れてしまってね。覚えていれば教えてくれないかな?もちろんわからなければいいよ。そうしたら一巻から書き直すから」
「それなら大丈夫ですよ」
俺は部屋ごと転移してきた。つまり部屋に在った物全てが今ここにあるのだ。それはもちろん白銀の魔王も含まれている。俺はタカスギに白銀の魔王を出すように頼む。
「おお、まさかこれも持ってきてくれていたとはありがとう。これなら書き上げられるよ」
「そうですか!お願いします!」
「でもそれなら尚更間宮君の剣技を観てみないといけない。ついてきてくれ」
そう言われて着いていった先は道場だった。まあそうだろうとは思ったが、ここまで日本の文化を取り入れていたとは‥‥‥俺は壁に掛けてあった木刀を手にとると前に出た。
「では、始めます」
そう一言言うと基本的な型をこなしていく。梓苑流の基本の型は五十五ありそれを組み合わせ変化させることで多彩な技を繰り出す事ができる。だから一括りに梓苑流の使い手と言ってもそれぞれ色々な戦い方があるのだ。
「どうでしたか?」
一通りこなした後で振り返り聞いてみる。
「いや、想像以上に凄かったよ。ランベルトと僅差で負けたと言うのも頷ける。僕も剣を握るようになったからわかるが間宮君の剣技は次元が違う。魔法を絡めないで試合をすればこの国に間宮君と勝負ができる。人は居ないんじゃないだろうか」
剣技だけならね、魔法を絡めたらランベルトだけじゃなくまだ上がいると言うことだ。一人の魔法剣士としてこれ以上の喜びはないだろう。
「さて、僕も楽しませて貰ったことだしそろそろ仕事の話に移ってもいいかな」
「はい」
そう言うことなので俺達は部屋に戻った。部屋に入ると直ぐにセレスさんが新しいお茶を用意してくれたので、ズズズーっと一口お茶を飲むと話を切り出す。
「まずはステータスカードを見せてくれ。総団長は団員全員のステータスを確認する事になっているんだ」
そういうことなこでステータスカードをみせる。なんか凄く申し訳なさそうに言っているがそんなに気にしないで貰いたい。別に仕事ならしょうがないと思うし。
当然の事だが以前よりもステータスは高くなっている。以下が今のステータスだ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
リュウジ=マミヤ (男)
ランク4
筋力=170
体力=693
魔力=3672
脚力=2468
対物理攻撃=170
対魔法攻撃=3672
固有スキル
万物の根元は原子
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「おぅ‥‥‥」
ステータスを見た瞬間高須さんからそんな声がもれ何故か部屋にこだました。
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