if中二病が異世界転移したら━改訂版━
1話 消失
「勝負あり!!」
「これより表彰式を執り行いますので入賞した各校の選手は試合場までお越しください」
「━━━━第一位私立神楽大学付属神楽高校一年‥‥‥間宮竜次」
俺は前に出る一礼し両手で表彰状を受けとる。それを左手に持つと更に盾を受けとる。そして一礼して下がる。
「これにて第100回全国高校剣道大会表彰式を閉会致します‥‥‥」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「賞状優勝間宮竜次‥‥‥」
「皆さん間宮竜次君に拍手を」
パチパチパチ
「他に連絡をお持ちの先生方はいらっしゃいますか‥‥‥ないようでしたらこれで朝礼を終了します」
鬱だ‥‥‥俺はあまり注目を集めるのは好きじゃないんだ。ではなぜ注目を集めるような事をしたのかって?そりゃもう手遅れだからだ。
俺が剣道を始めたのは小学一年生の頃だ。家の方針で礼儀なんかを学ぶために道場に通い始めた。それから一年どうやら俺には剣道の才能があったらしく都大会、全国大会と進んで行き小学三年生のとき初めて優勝してからは三年間ずっとその地位を守り続けていた。その後中学へ入学してからは剣道部に入部、それと同時に剣術の道場にも通うようになったその年の全国を制覇、中学の三年間俺は全ての大会を総なめにした。そうなれば勿論メディアが反応する。雑誌にテレビ、沢山の取材を受け神童とまで呼ばれるようになった。
こんな訳でおれはもう諦めたのだ。しかし俺が鬱な理由はそれだけではない━━━━━
「よう!優勝おめでとう自称魔法剣士(笑)」
「すげぇな、流石魔法剣士様(笑)だ!」
「おい中村、今魔法剣士の後ろに何か変なの付けただろ!ってか自称じゃない!俺は正真正銘魔法剣士だ!!」
「はいはい、そうゆう設定だもんな。わかった、わかった」
そう、俺はなぜかイタイ奴だと思われている。いたって真面目、マジもマジ、おおマジなのに。
「でもよ、お前のお得意の魔法は色々めんどくさくて使えないだろ」
「いんやそこんところは問題ない。あらかじめ竹刀に魔方陣を刻印しておいてるからあとは少し血を付けてやるだけだ」
「お、おぅそうか‥‥‥さすがだな」
「なんなら今度見せてやって‥‥‥」
そこでチャイムがなり先生が来たので責任着く。そして学校が終わると今度は道場(剣術)に向かう。
「こんにちは!」
元気よく挨拶をする。しかし今日は休みなので誰もいない。ではなぜ来たのか、それはもちろん師匠に挨拶をするためだ。
暫くすると道場に師匠がやって来た。
「坊主なぜすぐに来なかった」
「直ぐって、それは無理ですよ師匠!まさか23にここに来いと?そんな事したら師匠の奥さんに殺されますよ」
「んぁ?なに言ってる。結果を伝えに来るのは早いほうがいいだろ。それを文句言う奴は儂が斬ってやるよ」
「ははは‥‥‥それはそうと、優勝しました」
「ん、よくやった!さぁ今日は祝いだ!焼き肉だ!鱈腹食ってけ」
その晩俺は師匠の家で焼き肉パーリーをして過ごした。もちろん親には連絡済みだ。
そして夜パーリーを終え、家に帰ると日課の魔法の練習をする時間だ。魔方陣と、ナイフを用意すると詠唱を始める。
"ここに供物を、ここに代償を、割れが求むは絶対なる力、割れが求むは絶対なる知恵、さあ我の願い今こそ叶えん"
血を垂らし、詠唱を終えるとその瞬間魔方陣が今までにない反応を示した。太陽のような温かく強い光が部屋中を白く染め上げる。光が治まると、そこに竜次の姿はなかった。
この後神隠しとかUFOに拐われたとかでこの事は世間から大きな注目を浴びるがそれはまた別のお話━━━━
「これより表彰式を執り行いますので入賞した各校の選手は試合場までお越しください」
「━━━━第一位私立神楽大学付属神楽高校一年‥‥‥間宮竜次」
俺は前に出る一礼し両手で表彰状を受けとる。それを左手に持つと更に盾を受けとる。そして一礼して下がる。
「これにて第100回全国高校剣道大会表彰式を閉会致します‥‥‥」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「賞状優勝間宮竜次‥‥‥」
「皆さん間宮竜次君に拍手を」
パチパチパチ
「他に連絡をお持ちの先生方はいらっしゃいますか‥‥‥ないようでしたらこれで朝礼を終了します」
鬱だ‥‥‥俺はあまり注目を集めるのは好きじゃないんだ。ではなぜ注目を集めるような事をしたのかって?そりゃもう手遅れだからだ。
俺が剣道を始めたのは小学一年生の頃だ。家の方針で礼儀なんかを学ぶために道場に通い始めた。それから一年どうやら俺には剣道の才能があったらしく都大会、全国大会と進んで行き小学三年生のとき初めて優勝してからは三年間ずっとその地位を守り続けていた。その後中学へ入学してからは剣道部に入部、それと同時に剣術の道場にも通うようになったその年の全国を制覇、中学の三年間俺は全ての大会を総なめにした。そうなれば勿論メディアが反応する。雑誌にテレビ、沢山の取材を受け神童とまで呼ばれるようになった。
こんな訳でおれはもう諦めたのだ。しかし俺が鬱な理由はそれだけではない━━━━━
「よう!優勝おめでとう自称魔法剣士(笑)」
「すげぇな、流石魔法剣士様(笑)だ!」
「おい中村、今魔法剣士の後ろに何か変なの付けただろ!ってか自称じゃない!俺は正真正銘魔法剣士だ!!」
「はいはい、そうゆう設定だもんな。わかった、わかった」
そう、俺はなぜかイタイ奴だと思われている。いたって真面目、マジもマジ、おおマジなのに。
「でもよ、お前のお得意の魔法は色々めんどくさくて使えないだろ」
「いんやそこんところは問題ない。あらかじめ竹刀に魔方陣を刻印しておいてるからあとは少し血を付けてやるだけだ」
「お、おぅそうか‥‥‥さすがだな」
「なんなら今度見せてやって‥‥‥」
そこでチャイムがなり先生が来たので責任着く。そして学校が終わると今度は道場(剣術)に向かう。
「こんにちは!」
元気よく挨拶をする。しかし今日は休みなので誰もいない。ではなぜ来たのか、それはもちろん師匠に挨拶をするためだ。
暫くすると道場に師匠がやって来た。
「坊主なぜすぐに来なかった」
「直ぐって、それは無理ですよ師匠!まさか23にここに来いと?そんな事したら師匠の奥さんに殺されますよ」
「んぁ?なに言ってる。結果を伝えに来るのは早いほうがいいだろ。それを文句言う奴は儂が斬ってやるよ」
「ははは‥‥‥それはそうと、優勝しました」
「ん、よくやった!さぁ今日は祝いだ!焼き肉だ!鱈腹食ってけ」
その晩俺は師匠の家で焼き肉パーリーをして過ごした。もちろん親には連絡済みだ。
そして夜パーリーを終え、家に帰ると日課の魔法の練習をする時間だ。魔方陣と、ナイフを用意すると詠唱を始める。
"ここに供物を、ここに代償を、割れが求むは絶対なる力、割れが求むは絶対なる知恵、さあ我の願い今こそ叶えん"
血を垂らし、詠唱を終えるとその瞬間魔方陣が今までにない反応を示した。太陽のような温かく強い光が部屋中を白く染め上げる。光が治まると、そこに竜次の姿はなかった。
この後神隠しとかUFOに拐われたとかでこの事は世間から大きな注目を浴びるがそれはまた別のお話━━━━
「恋愛」の人気作品
書籍化作品
-
-
6
-
-
37
-
-
58
-
-
125
-
-
2813
-
-
93
-
-
35
-
-
0
-
-
310
コメント