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ドラゴンテイマーになった僕は鶏を育てて暮らす。

ノベルバユーザー313493

7話 僕と学校

 鶏に餌をやり朝食を取る。今日から学校だ。まだ教師がいないので僕が教鞭を振るうことになる。真新しい服に袖を通し城を出る。


 「私も一緒に行っていいですか」


 「いいよ、なんならクルシェントの公用語の授業をやって欲しいんだけど」


 「もちろんです!」


 それなら少し時間ができる。ココナなら僕も教わっていたし安心だ


 「じゃあ行こうか」


 地竜車に沢山の荷物、教材を積み込み街外れの学校に向かう


 「なんだかドキドキしますね」


 「ほんと僕も初めてだからもう心臓がバクバクいってて大変だよ、これならまだスルトを相手にする方がましだった」


 「ほんとですか?」


 「ほんと、ほんと。まああのときはそんなの気にする余裕もなかったわけだけど」


 早いもので少し話している間に着いてしまった


 「ひろいですね」


 「そうだね、でもまだ全ての教室を使うわけではないから」


 実際教室は全部で150あるわけだけど今使うのはたったの6室だけだ


 「ちょっと勿体ない気もしますね」


 「仕方ないさ、ゆくゆくは必要になるんだから」


 将来はこの街の全ての子供が通うことになるからこれくらいの教室は必要だ。これでも3年制だからこの数ですんでいるのだ


 校舎に入り一応職員室になる予定の場所に行く


 「さて、ココナ先生の席はここですよ」


 そう言って僕の隣の席を指す。僕は一応校長ということになっているので一番奥の席だ


 「あと一時間で生徒が来るからこの教科書とノートを準備しといて」


 そう言って地竜車で運んできた教科書とノート、ペンに鞄を渡す。この日の為に洋紙を作っておいたのだ。ほかにも活版印刷を作った。将来的にはこの製紙技術も教えていきたいと思っている
 僕も沢山の教科書とノート、ペンに鞄をもって教室に行く


 「おはようございます!」


 「おはようございます」


 時計をみると早いものでもう一時間経っていた。続々と生徒がやってくる。全員が席についたのを確認すると一応出席確認をする。最初の年なのでみんな年齢がバラバラだ。この国では成人は15歳としているので今この教室には入学年齢の6歳から15歳までの生徒がいる


 「さて、初めての授業だから最初は自己紹介をしてください」


 そう言って左の前の列から順番に自己紹介をしていく。驚いたことにサルスベリさんの娘もいた。まあ義務だから当然なんだけど


 「さて、自己紹介がすんだところで先ずは校舎見学に行くから机に書いてある番号の順番に並んで着いてきてください」


 そう言うと「はーい」と言いながらぞろぞろと着いてくる。先ずは一階からだ


 「ここは図書室です。この本はいつでも読んでいいですが持ち出しは禁止です。もし持ち出したらキツーイお仕置きが待っているので覚悟しておいてください」


 一応竜が人化して見張るので大丈夫だとは思う


 「ここは音楽室です。ここでは音楽の勉強をするための専用の部屋で基礎的な事を勉強する場所になります」


 「なんで音楽の授業をするのですか」


 サルスベリさんの娘が質問してくる。その質問は尤もだと思う。僕ですら造ったはいいが必要か良くわからないとは言えないから


 「音楽は人々の心に安らぎを与えてくれます。僕は娯楽の充実した国はいい国だと思うんです。娯楽があることでそれを目的に頑張れる。ですから最も簡単におこなえる娯楽として音楽を学んで欲しいんです」


 こんなものでどうだろうか


 「なるほど、ありがとうございます!」


 「ほかに質問はありますか?なければ次に行きますが」


 そう言って質問が無いようなので次の部屋に行く


 「ここは図工室です。ここでは絵や工作について専門の先生を読んで学んで勉強します」


 これもなぜ造ったのかわからないがまあ個人的には図工の授業は好きだったので造った。幸い質問はなかったのでそのまま次の部屋に行く


 「ここは家庭科室です。ここでは料理に裁縫を学んでもらいます。将来自立するための準備ですね。ほかにも教室では栄養というものも学んでもらいます」


 ここですかさずサルスベリさんが質問をしてくる


 「栄養とはなんですか?」


 「栄養とは食べ物に入っている健康に過ごすためのエネルギーの事です。この栄養は様々な種類がありそれを学んでもらいます」


 「なるほど」


 他には質問がなく最後の場所に行く


 「ここは体育館といって、体育、運動をする場所、正直遊ぶための場所です」


 「なぜ遊びが必要なのですか」


 「勉強ばかりしていたら疲れてしまうからです」


 「勉強は―――――」


 「疲れてしまうからです!」


 反論は許さない。それは疲れるからだ


 「なるほど・・・わかりました」


 なんだか不服そうな顔をしていたが知らない。そのまま教室に戻る


 「ではこれから皆さんに鞄と教科書、ノート、ペンを配るので取りに来て下さい」


 そう言うと順番に並んで受け取っていく。なんだか楽しそうだ


 「スゲー紙だ!」


 「文字が書いている!」


 「これなんて読むんだ!」


 みんな嬉しそうで何よりだ。実際今渡したものは庶民では買えないようなものばかりだ


 「これは今配った分だけです。来年になったら新しいものをあげますがそれまではなくさずにそれを大切に使ってください」


 「「「はい!」」」


 今日は国語の授業からだ、というか時間がないので国語の授業だけだ


 「まずはこの本を出してください。これはこの国の文字になるので確りと勉強してください」


 実際覚えればクルシェントの文字よりも詳しく正確に物事を伝えられるようになる
 初日は平仮名の書き取りからだ。皆熱心に勉強している。黒板に大きく「あ」「い」「う」「え」「お」と書いてそれをノートに書かせている。僕は机の間を歩いて間違えていたりするのを一人ずつ直していく40分がたったところで終了の合図をした


 「お疲れ様でした、明日はクルシェント語と国語、体育をやるので忘れずに教科書とノートを持ってきてください。あと運動で汚れても言い様な服も別で用意してきてください」


 「はーい!」


 みんなこの一時間で随分と慣れたようで各々帰っていく。因みに学生は登下校の地竜車は無料で乗れる


 「お疲れ様」


 「お疲れ様です。思いの外疲れました」


 「そうだね、僕もかなり疲れた」


 ほんと先生の凄さが今になってようやくわかった。これは鬱になってもおかしくない


 「でもまだ午後もあるから」


 そう学校は午前と午後の2部制だ流石にこの人数は賄いきれないさらに言うとこれから三年間は3部制だ夜に大人が勉強に来るのだ。さらに僕は竜の中でも人に慣れている物に勉強を教えて教員を養成中でもある。流石に学校にかかりきりでは不味いのだ


 「さて、ご飯を食べたら本日2回目の授業《戦争》の始まりだ」


 「はい!頑張りましよう!」







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