ドラゴンテイマーになった僕は鶏を育てて暮らす。

ノベルバユーザー313493

9話 僕とマヤ

 昨日はココナと出掛けたが今日はマヤと出掛けている


 「なんでここなの?」


 今僕たちは荒野に来ている


 「この前ココナが私達は最強家族って言ってたけど私は二人に比べてその魔力が少ない上に強力な魔法も使えないから。だからその今日は特訓に付き合ってほしいの」


 そう言うことだったのか、別に気にしなくていいのだがそう言うことなら


 「マヤ、氷針弾アイスニードルブリッドを撃ってみてくれ」


 適当な岩に向けてマヤが魔法を放つと岩が砕けた


 「今の魔法にはどれくらい魔力を使った?」


 「10くらいかしら」


 「じゃあ僕のをみてて」


 僕も氷針弾アイスニードルブリッドを適当な岩に向けて放つ。そして岩が粉々に弾けとんだ


 「今の違いわかった?」


 「回転をかけると威力があがるのね」


 「そう言うこと、今のはだいたい2くらいに使った。わかってると思うけど魔法を発動までの時間イコール消費魔力量だからどれだけ早く発動できるかが重要だ」


 「そうね、とりあえず回転を早くかけられるようにするわ」


 「あぁ、これは他の魔法にも応用が効くから」


 「そうね、ありがと。とりあえずやってみるわ」


 氷針弾アイスニードルブリッドを作ると徐々に回転をかけていく。そして放たれたそれは岩を粉砕した


 「凄いわ、7くらいしか使ってないのに10使ったときよりも威力が上がっている」


 「おめでと、一回で出来るなんて流石だな」


 「そんなことないわ、これくらいは誰でも出来るわよ」


 そんなことはないと思う。魔法はイメージが重要だが理屈っぽい要素がある、例えイメージが出来ても“どうやって”“どうして”の部分が出来てないと確りと効果がでないのだ。そしてそれが一度見ただけで出来るのは凄いと思う


 「でも、やっぱり派手で切り札になるような魔法が欲しいわね」


 う~ん、派手で切り札になるような魔法か


 「転移魔法って人しか飛ばせないの?」


 「やったことは無いけど多分出来ると思うわよ」


 「そしたら例えば岩を空に転移させて落とすとかどうよ」


 「それって意味あるの?高い所から落とすだけなら転移させないで普通に空から発動させればいいんじゃないの?」


 「そうだよな」


 これは結構難しいかも


 「いい案が浮かばないわね、身体能力が高ければ別の戦い方もあったんだけど」


 「確かに転移しながら様々な角度から攻撃できたら強いよな」


 「まぁ魔法がある私たちにはあまり関係ないのだけど・・・」


 確かにな・・・そうだ!


 「攻撃ばかりに気を取られなくてもいいんじゃないのか?」
 

 「どうゆうこと?」


 「相手の攻撃の正面に転移門を作って攻撃を飛ばしてしまうとか」


 「それよ!何も攻撃ばかりじゃなくても問題ないわよね!最強の盾を目指せばいいのよ!」


 「そうだよ、僕もできるだけ協力するから」


 「お願い!」


 それからは岩を人に見たたてて転移門の発動速度を上げる訓練をする


 「そろそろ休憩しない?」


 かれこれ二時間以上は連続でやっている


 「そうね、そろそろ休憩しないと魔力が持たないかもしれない」


 「そうだよ」


 「同じ頻度で魔法を使ってる筈なのに司はまだ平気そうね」


 「まぁ魔力多いし」


 「いくらあるのよ」


 「最近測ってないから詳しくはわからないな、ついでだしみてみるか」


 北條司


 職業
 ドラゴンテイマーLV28/80




 体力2000(+360)
 魔力3150(+470)
 筋力1210(+260)
 視力3.4
 瞬発力1320(+180)




 固有スキル
 ・蔵 (物を収納できこの中では時間が停止する。所有者以外の生物、魔法の侵入は不可。所有者の認識できる範囲まで拡張が可能)


 ・自動回復オートリジェネ (体力を毎秒0.05回復する)


 職業スキル
 ・眷属召喚 (テイムした竜を召喚できる)


 スキル
 ・身体強化 (魔力2を消費して発動可能、身体能力を倍にする)


 ・副業 (工作作業の練度が上昇する)


 ()は職業LVに応じた+-値だ


 「ズルいわね」


 「僕もそう思う」


 実際魔力とか尽きる要素が無い気がする


 「マヤはどれくらいなの?」


 「私は―――――――」


 マヤ・クルシェン


 職業
 大魔法使いLV42/50


 体力620(+100)
 魔力1320(+370)
 筋力130(-110)
 視力4.0
 瞬発力210(-40)


 大魔法使い、しかもLV42、あと少しで転職できる域じゃないか。流石マヤだ、しかも魔力の補正があるとはいえ1000を越えている。普通の人の最高で400程度だと考えると凄まじい


 「流石だね、まさか魔力が1000を越えてるとは」


 「ありがと、でも司に言われても嫌みにしか聞こえないわよ」


 「そう?」


 「そうよ、魔力3000オーバーの化け物め」


 「自分の旦那を化け物呼ばわりするか?」


 「ほんとの事じゃない」


 酷いな~


 「さ、再開するわよ」


 またひたすら魔法を放つ、こうして今日は終わりを告げた、そうデートの筈なのに手一つ繋がないでひたすら魔法を放っていたのだ
 

 (デートって何だっけ)


 そして一週間が過ぎ僕たちはまたオーシェントに来ていた


 「本日はお招き頂きありがとうございます」


 今日は正装と言うことで王都にあったスーツににた服を来てきている。ココナは青の、マヤは紫のドレスに身を包みやって来ていた


 「こちらこそようこそお越しくださいました」


 「これはお土産と申しますか、前回と同じものですが温泉卵です」


 「これは、ありがとうございます。孫も大変喜んでいて、もしよろしければ今日の食事によんでもよろしいでしょうか」


 「ええ、是非感想も聞きたいですし」


 「ではそのようにさせて頂きます。ではご案内致しますのでどうぞこちらへ」


 オーシェントさんに案内されてこの前の、水槽に囲まれた部屋にやって来た。前回とは違いここには長いテーブルが置かれていた。席には既にダグラさんが座っていたようで立って挨拶をしてくる


 「ここで食事が出きるとは」


 「前回大変気に入られていたようですので、喜んでいただけたようで何よりです」


 すごい、まるで海の中で食べているみたいだ。メイドに勧められるがまま席に着く。そして少し遅れて7歳位の少女がやって来た


 「お初にお目にかかります。お会いできて光栄です。ダグラ・オーシェントが娘ホムラ・オーシェントです。この度は突然の参加をお許し頂きありがとうございます」


 凄い、子供かと思ったが立ち居振舞いは立派な淑女だった


 「これは、丁寧にありがとうございます。北條司です。ホムラさんはお若いのに僕なんかよりもよっぽど大人のように振る舞えている。凄いですね」


 「私などまだまだです。ですがそのように見ていただけたのでしたらお祖父様の紹介して下さった先生方のお陰です」


 本当に子どもか?謙遜しながら祖父であるゼノさんの顔をたてる。出来すぎだろう


 「そうなのですか?できたら僕もご教授願いたいですね、何せ平民の出ですからそうゆう作法には疎いもので」


 「そのような事はないと思いますが、でしたらいつか紹介させて頂きます」


 「楽しみにしてます」


 挨拶がすんだところで食事が運ばれてきた。流石は海上都市と言うだけあってアクアパッツァやムニエルなど魚料理がとても美味しかった。とくに鯛めしだ、この世界で鯛めしを食べられるとは思わなかった。鯛の旨味が詰まっていてとても贅沢な逸品だった


 

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