ドラゴンテイマーになった僕は鶏を育てて暮らす。
7話 僕と浜焼
「失礼します。はじめまして、俺、私はダグラ・オーシェントと申します」
ダグラはゼノと良く似て優しそうな穏やかなふいんきの男だ
「始めまして、北條司と申します」
「お噂はかねがね伺っております。本日は息子の為に卵をくださりありがとうございます。そこでもしよろしければ今晩我が家でお食事などどうでしょうか、父からは許可は得ておりますがゆえ」
二人に目で確認する。二人ともいいよと頷いてくれた
「すみませんが生憎と今晩は予定がありまして、また次の機会にお願いできますか」
「わかりました。突然申し訳ありません。ただ息子も強く望んでいたのでいつか機会を設けて頂けないでしょうか」
「そうですね、では4日後などはどうでしょうか」 
「本当ですか!?ではその日にお願いいたします」
「いえ、こちらこそよろしくお願いします」
「では私はこれで失礼させて頂きます」
部屋を出ていくダグラさんを見送る
「私たちもそろそろ行きますか」
「そうだね街もみたいし」
「えぇ、私浜焼のお店行きたい」
「いいね。ココナはどこか行きたいところはある?」
「私は司さんと一緒ならどこでも」
そうですよね・・・オーシェントさんに挨拶して屋敷の外に出て浜焼のお店へ向かう
「ちょっと待って」
「どうしたの?」
「トイレ」
「行ってらっしゃい」
二人に待っててもらうように頼んで来た道を少し戻る
「ごめんお待たせ」
「いいですよ。さ、行きましょ」
坂を下る。坂もずっと下っているとだんだん疲れてくる。ずっと下に下るとようやく浜焼の店が見えてきた
「いい匂い」
「ヤバイお腹すいてきた」
「私は博物館にいるときからすいてました」
え?それってまさか
「さ、入りましょ」
「いらっしゃいませお好きな席へどうぞ」
店の奥、一番端へ陣取る
「いらっしゃいませ、当店は始めてでしょうか」 
「はい」
「では当店のお楽しみかたについて少し説明させて頂きます。
当店では全てセルフサービスになっております。好きなものをあちらのカウンターで選んで頂いてその場で会計いたします。そちらに焼き方を書いた紙がありますのでそれをお読みになってから焼始めてください。別途料金を払うことで店員が焼くこともできますが当店ではお客様自身で焼くことをオススメしております。以上で説明を終わりますが何か質問はございますか?」
なんだか地球のお店みたいなスタイルだ
「なぜ客自身で焼くのを勧めているのですか?」
「それは私ども店員が焼くよりも美味しいと考えるからです。自分で作った料理はどんな結果になろうと美味しくないわけがないのです。なぜだと思いますか」
何でだ?自分の好みに合わせて作れるからなんて事じゃないんだろうな
「自分好みの味に出来るからですか?」
「確かにそれもあります。ですが答えではないです。それは達成感という調味料が加わるからです。店員は美味しい物を作る事が出来るでしょう。ですが最高に美味しい物は作れないのです。それはさっき言った達成感という調味料がないから、この一点に尽きます」
なるほど、確かにそうかもしれない
「なるほど、納得です」
「確かにそれなら自分で焼くしかないわね」
「はい、では心行くまでお楽しみ下さい」 
店員が行くと席を立つ 
「取りに行こうか」
「はい!目指せ全種類制覇です」
「それは無理よね」
僕もそう思う。カウンターには生け簀が置かれており中にはまだ生きているサザエに牡蠣、鮑に海老と様々なのがいた
「いっぱいいますね」
「あ、私これも食べてみたい」
「好きなものを取ればいいよ」
「そうします」
籠には牡蠣にサザエ、鮑にホタテ、海老がそれぞれ3つづつ入っている。追加でココナは海鮮丼もとっていた
「海鮮丼が2500クルシェン、牡蠣とサザエ、ホタテがそれぞれ3000クルシェンに鮑が6000クルシェン、海老が60000クルシェンで合計77500クルシェンになります」
きっかりと払うと席に戻る
「え~とどれからやりますか?」
「牡蠣がいいな」
「私はなんでもいいわ」
「じゃあ牡蠣ですね」
えつと、火を付け網の上に乗せ蓋をすると、煙が出てきたらナイフで殻から身を取り出すと、なるほど
「火を付けて、乗せる、蓋をして暫く待つと」
「この時間が待ち遠しいですね」
「あぁ、余ってる場所に他の物を焼くか」
「そしたら私サザエがいいです!」
「そうするか」
余っている場所にサザエを置いていく
「あ、出来たんじゃないですか?」
サザエの殻が白くなり中身の動きが止まった
「良さそうだ」
手を風でコーティングして熱を絶つと良く焼けたサザエを掴んでナイフで蓋を外すそして網の上に戻して醤油を垂らす。ジューという音と共に醤油が弾ける。殻を少し揺らして針を身に針を刺すと切れないようにぐるっととった。身からもうもうと煙が立ち上ぼり辺りに美味しそうな香りが立ち込める
「おぉ~!!」
「美味しそう」
「私もやってみたいです!」
風を手に纏い揺らしてからそーっと身を取り出す
「あっ!切れちゃいました」
「残念」
「次は私ね」
マヤは綺麗に取り出すことができた
「私だけ~」
「交換する?」
「いいです」
まだ煙が立ち上ぼる身をフー、フーと冷まし口に入れる。程好い弾力の身が歯に心地よく、内蔵の苦味と相まってとても美味しい。最後に殻な入っているスープをズズっと飲み込む
「ふはぁ~うんめぇ」
「美味しいですね、新鮮だとこうも違うんですね」
「ええ、幾つでも行けそうね」
「確かに」
そうこうしてると蓋から煙が上がる。できたみたいだ。ナイフを先端に差し込みテコの原理を使って殻をこじ開け番井の部分を切る。そして身と殻を切り離すとココナの前に置いた。続けてマヤのもやる
「随分と手慣れているけど来たことあるの?」
「前にやったことがあるから」
「へぇ~」
牡蠣を口に入れると口一杯に甘味が広がる。流石は海のミルクというだけあってとてもクリーミーだ
「ん、私はこれあんまり好きじゃないです」
「そう?とっても美味しいけど」
「この甘いのがジュワーって広がってくるのがちょっと」
「そう・・・」
続けてホタテに海老だ。海老は特大の伊勢海老のような見た目だ。生きたまま網に乗せると髭を上下に動かして熱そうにしている
「可愛そうですね」
「仕方ないさ」
「やってる私たちが言うことてはないですね」
「そうですけど」
「まぁ、わからなくもないけど」
暫くしてホタテから汁が溢れてきたらひっくり返す。海老は真っ赤になり髭の先が黒く炭化している。食べ頃かな頭と体を持ってパックリト割るとうっすらとピンク色の身が顔を出す
「はい」
「有難うございます。うん、これは美味しいです」
「ありがと」
うん、レアでふっくらとした身とトロッとした身と二種類の食間が楽しめる。さらにトロッとした身は口の中に濃厚な甘味を運んでくれた
「美味しいな」
「ほんとですね」
それから更にサザエと海老を追加で食べて店を出た
ダグラはゼノと良く似て優しそうな穏やかなふいんきの男だ
「始めまして、北條司と申します」
「お噂はかねがね伺っております。本日は息子の為に卵をくださりありがとうございます。そこでもしよろしければ今晩我が家でお食事などどうでしょうか、父からは許可は得ておりますがゆえ」
二人に目で確認する。二人ともいいよと頷いてくれた
「すみませんが生憎と今晩は予定がありまして、また次の機会にお願いできますか」
「わかりました。突然申し訳ありません。ただ息子も強く望んでいたのでいつか機会を設けて頂けないでしょうか」
「そうですね、では4日後などはどうでしょうか」 
「本当ですか!?ではその日にお願いいたします」
「いえ、こちらこそよろしくお願いします」
「では私はこれで失礼させて頂きます」
部屋を出ていくダグラさんを見送る
「私たちもそろそろ行きますか」
「そうだね街もみたいし」
「えぇ、私浜焼のお店行きたい」
「いいね。ココナはどこか行きたいところはある?」
「私は司さんと一緒ならどこでも」
そうですよね・・・オーシェントさんに挨拶して屋敷の外に出て浜焼のお店へ向かう
「ちょっと待って」
「どうしたの?」
「トイレ」
「行ってらっしゃい」
二人に待っててもらうように頼んで来た道を少し戻る
「ごめんお待たせ」
「いいですよ。さ、行きましょ」
坂を下る。坂もずっと下っているとだんだん疲れてくる。ずっと下に下るとようやく浜焼の店が見えてきた
「いい匂い」
「ヤバイお腹すいてきた」
「私は博物館にいるときからすいてました」
え?それってまさか
「さ、入りましょ」
「いらっしゃいませお好きな席へどうぞ」
店の奥、一番端へ陣取る
「いらっしゃいませ、当店は始めてでしょうか」 
「はい」
「では当店のお楽しみかたについて少し説明させて頂きます。
当店では全てセルフサービスになっております。好きなものをあちらのカウンターで選んで頂いてその場で会計いたします。そちらに焼き方を書いた紙がありますのでそれをお読みになってから焼始めてください。別途料金を払うことで店員が焼くこともできますが当店ではお客様自身で焼くことをオススメしております。以上で説明を終わりますが何か質問はございますか?」
なんだか地球のお店みたいなスタイルだ
「なぜ客自身で焼くのを勧めているのですか?」
「それは私ども店員が焼くよりも美味しいと考えるからです。自分で作った料理はどんな結果になろうと美味しくないわけがないのです。なぜだと思いますか」
何でだ?自分の好みに合わせて作れるからなんて事じゃないんだろうな
「自分好みの味に出来るからですか?」
「確かにそれもあります。ですが答えではないです。それは達成感という調味料が加わるからです。店員は美味しい物を作る事が出来るでしょう。ですが最高に美味しい物は作れないのです。それはさっき言った達成感という調味料がないから、この一点に尽きます」
なるほど、確かにそうかもしれない
「なるほど、納得です」
「確かにそれなら自分で焼くしかないわね」
「はい、では心行くまでお楽しみ下さい」 
店員が行くと席を立つ 
「取りに行こうか」
「はい!目指せ全種類制覇です」
「それは無理よね」
僕もそう思う。カウンターには生け簀が置かれており中にはまだ生きているサザエに牡蠣、鮑に海老と様々なのがいた
「いっぱいいますね」
「あ、私これも食べてみたい」
「好きなものを取ればいいよ」
「そうします」
籠には牡蠣にサザエ、鮑にホタテ、海老がそれぞれ3つづつ入っている。追加でココナは海鮮丼もとっていた
「海鮮丼が2500クルシェン、牡蠣とサザエ、ホタテがそれぞれ3000クルシェンに鮑が6000クルシェン、海老が60000クルシェンで合計77500クルシェンになります」
きっかりと払うと席に戻る
「え~とどれからやりますか?」
「牡蠣がいいな」
「私はなんでもいいわ」
「じゃあ牡蠣ですね」
えつと、火を付け網の上に乗せ蓋をすると、煙が出てきたらナイフで殻から身を取り出すと、なるほど
「火を付けて、乗せる、蓋をして暫く待つと」
「この時間が待ち遠しいですね」
「あぁ、余ってる場所に他の物を焼くか」
「そしたら私サザエがいいです!」
「そうするか」
余っている場所にサザエを置いていく
「あ、出来たんじゃないですか?」
サザエの殻が白くなり中身の動きが止まった
「良さそうだ」
手を風でコーティングして熱を絶つと良く焼けたサザエを掴んでナイフで蓋を外すそして網の上に戻して醤油を垂らす。ジューという音と共に醤油が弾ける。殻を少し揺らして針を身に針を刺すと切れないようにぐるっととった。身からもうもうと煙が立ち上ぼり辺りに美味しそうな香りが立ち込める
「おぉ~!!」
「美味しそう」
「私もやってみたいです!」
風を手に纏い揺らしてからそーっと身を取り出す
「あっ!切れちゃいました」
「残念」
「次は私ね」
マヤは綺麗に取り出すことができた
「私だけ~」
「交換する?」
「いいです」
まだ煙が立ち上ぼる身をフー、フーと冷まし口に入れる。程好い弾力の身が歯に心地よく、内蔵の苦味と相まってとても美味しい。最後に殻な入っているスープをズズっと飲み込む
「ふはぁ~うんめぇ」
「美味しいですね、新鮮だとこうも違うんですね」
「ええ、幾つでも行けそうね」
「確かに」
そうこうしてると蓋から煙が上がる。できたみたいだ。ナイフを先端に差し込みテコの原理を使って殻をこじ開け番井の部分を切る。そして身と殻を切り離すとココナの前に置いた。続けてマヤのもやる
「随分と手慣れているけど来たことあるの?」
「前にやったことがあるから」
「へぇ~」
牡蠣を口に入れると口一杯に甘味が広がる。流石は海のミルクというだけあってとてもクリーミーだ
「ん、私はこれあんまり好きじゃないです」
「そう?とっても美味しいけど」
「この甘いのがジュワーって広がってくるのがちょっと」
「そう・・・」
続けてホタテに海老だ。海老は特大の伊勢海老のような見た目だ。生きたまま網に乗せると髭を上下に動かして熱そうにしている
「可愛そうですね」
「仕方ないさ」
「やってる私たちが言うことてはないですね」
「そうですけど」
「まぁ、わからなくもないけど」
暫くしてホタテから汁が溢れてきたらひっくり返す。海老は真っ赤になり髭の先が黒く炭化している。食べ頃かな頭と体を持ってパックリト割るとうっすらとピンク色の身が顔を出す
「はい」
「有難うございます。うん、これは美味しいです」
「ありがと」
うん、レアでふっくらとした身とトロッとした身と二種類の食間が楽しめる。さらにトロッとした身は口の中に濃厚な甘味を運んでくれた
「美味しいな」
「ほんとですね」
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