ドラゴンテイマーになった僕は鶏を育てて暮らす。

ノベルバユーザー313493

18話 僕と牧場

 「ワシにはわからんな、そもそもドラゴンテイマーがここまでの竜を従えた記録がない」


 「そうか、ありがとう」


 「まて、他にも用があったんじゃないのか」


 そういえばそうだった。鱗の回収!戦ってばかりで完全に忘れてた


 「そうだった。今回の勝負で剥がれた鱗を貰えないだろうか」


 これがないと結婚式があげられない


 「やはりな、好きなだけ持ってくといい。年に一回鱗が全て入れ替わるから沢山あるぞ」


 「それは助かる。ありがとう」


 部屋に戻りスカイを探す。スカイならどこに鱗があるか知っているだろう


 「司様こちらに」


 「どうした―――――――これは」


 「必要かと」


 沢山の鱗が入った大きな箱が6つおいてあった。これだけあれば十分だろう


 「成竜の鱗だけを集めて参りました」


 「ありがとう。成竜のだけってことは幼竜のはないのか?」


 「はい、武具にするのであれば成竜のものがいいかと」


 「と、言うことは成竜と幼竜では鱗が違うということか?」


 「はい、天と地ほどの差があります。具体的には紙と鉄鎧程度の違いです。基本的に出回っているのは幼竜の鱗と聞いているので恐らくかなりの価値になるかと」


 「そうゆうことなら幼竜の鱗を貰えないか、成竜の鱗はとっておいてくれ」


 「かしこまりました」


 そう言うとすっと消えていった。忍者か!?
 暫くして更に大量の13箱分の鱗を持ってきた


 「ありがとう、それだけあれば十二分に依頼を達成できる」


 「はっでは吾輩はこれで」


 「まって。みんなに伝えることがあるから外に集まるように伝えて欲しい」


 「かしこまりました」


 スカイに乗って外に出る。既に多くの竜が集まっていた。まさかこんなにもの竜をテイムする事になるとは思わなかった


 「皆、僕たちは帰るがここにいて欲しい。力が必要になったときのため備えていてくれ」


 「「「わかりました」」」


 「さて、最後にポセイドンに挨拶してから帰ろうか」


 「そうですね」


 「それがいい」


 スカイの背中に乗って洞窟にはいる


 「スカイは一緒に来てくれるよね」


 「もちろんです私は常に主様の側に」


 洞窟に入りポセイドンに挨拶をする


 「そうか、また来るといい」


 「世話になった。ありがとう」


 「「お世話になりました」」


 「今度来るときはお土産を持ってくるよ」


 「楽しみにしとく」


 マヤの魔法で転移する。久々の我が家だ


 「「おかえりなさい旦那様」」


 「ただいま」


 屋敷に入る。この部屋に空気も全てが久しぶりだ


 「おかえりなさいませ旦那様」


 「ただいま。何か変わったことはあったか」


 「いえ、大丈夫です。卵ですが516個収穫しました。全て食糧庫にしまってありますので後で回収しておいてください」


 「ありがとうございます。僕は卵を回収したらお風呂に行くけど二人はどうする?」


 「私は直ぐにお風呂に行ってくるわ」


 「私もそうします」


 「ならそうゆうことで」


 食糧庫に行くとフランシェルさんにあった。帰ったことを伝えてスカイの分も夕食を用意して貰う
 風呂か上がると夕食を食べる。スカイの紹介をして寝た
 朝、鶏達に餌をあげると朝食を食べティアのところへ行く


 「おはようティア」


 「おはよー準備は出来てるよ」


 「それじゃ行こうか」


 「うん!」


 今日の監視は逆回りで行く。森のなかを走りしり村に出た。ティアには適当に森のなかで狩りをして待ってて貰う


 「おはようございます」


 「おはよう。いつものだろ待っててくれ」


 「待ってください」


 「なんだい」


 「今日はメラさんに相談があってきたんです」


 僕の真剣な表情から家へ案内してくれた


 「わるいね、貴族様に出せるような物はないんだけど」


 「気にしないでください」


 出されたお茶を一口口に含み、喉を潤す


 「早速ですが牧場を売ってください。いや少し違うかな、牧場の経営権を僕に譲ってください」


 「どうゆうことだい詳しく聞こうじゃないか」


 「僕がこの牧場の経営権を5億クルシェンで買います。メラさんにはこれまで通りここで働いて貰って給金は月70万クルシェン払います。他には年に一回育てた牛を100頭貰うことになります」


 今回の目的は竜達の食糧確保にある。クローンゴードも全ての竜の食を賄うだけの量がない。そこでだこちらで足りない分を育てそれを与えるのだ、そうすれば空腹で人を襲う竜はいなくなるだろうと、そう考えたのだ


 「なるほど、悪い話じゃない。むしろ受けた方がいいだろう。ただ問題は牛100頭だ。今育ててる牛で子供を生めるのが70頭、どうやっても年に100頭は無理だ。できて再来年から、しかもそれだけを育てるにはあたしだけでは手が足りないよ」


 そうか、ならそれまでは月に何頭かづつ貰うかどっかで買ってくるしかないだろう


 「わかりました。牛についてはそれでいいです。人でも確保するので問題はないかと、強いて言えばその人の教育をお願いするくらいです」


 「わかった。なら売ろう。ただ、そうすると場所がねぇ」


 確かに牛を沢山育てようと思えばそれだけ場所がいるだろう


 「見せて貰ってもいいですか」


 「もちろんだ」


 二人で牧場を回る。確かに狭い。1000坪あるかないかといったところだろう。これでは今でも少し手狭なくらいだと思う


 「わかりました。何とかしましょう」


 そう言うと村から出る。そしてジャンプして辺りを見回すちょうどいい丘を見つけたのでそこに行くと魔法で岩の壁を作って進む。家の塀にするわけではないのである程度の強度があれば十分だ。少しすると縦1キロ、横2キロの超広大な場所が出来上がる。さらに一角に岩でできた簡易的な牛舎、箱を作る


 「こんなもんかな」


 走ってメラさんのところに戻るとメラさんを連れて今作った新しい牧場を見せる


 「こりゃすごい」


 「これで場所の問題も解決ですね」


 「あぁ、あとは人でさえあればやれそうだね。ただこれだけ広いと集牧するのが大変そうだ」


 「そうですね」


 「他人事だね」


 「実際そうなんで、牛舎は今度新しいのをここに建てて貰います」


 「了解、こりゃ断る理由がなくなっちゃったね」


 「では戻りますか、戻ったら契約書にサインをお願いします」


 家に帰りもう一度紙の内容を読み上げてからサインをして貰う。一枚は僕が、もう一枚はメラさんに渡す


 「これが契約金の5億クルシェンです」


 「凄いね、こんな大金を持てる日が来るなんて」


 「ではまた来るのでよろしくお願いいたします」


 「こちらこそよろしく頼むよ」


 無事契約がすんだところでティアを連れて家に戻った


 

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