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ドラゴンテイマーになった僕は鶏を育てて暮らす。

ノベルバユーザー313493

13話 僕とイボルブ

 「お疲れ様、それじゃ私は少し外を散歩してくるから」


 「(今夜はどこかで泊まってくるわ)」


 そう言って部屋を出ていく。中には僕と


 「こんにちはです」


 「こんにちは」


 既に顔を真っ赤にしたココナがいた


 「ココナ」


 「この前はすみませんでした!あのときはどうかしていて――――」


 「いいですよ、そうですね。正妻にはなれないですよ?」


 「それって」


 「僕は順位をつける気はないけど世間からは2番目として扱われることになる。それでもいいのであれば」


 そう言うとパッと花開いたような笑顔を向けてきた


 「はい!」


 使用人に夕食は要らないと伝えるとココナを連れて外へ行く


 「こうして二人で歩くのは久しぶりですね」


 「そうだな、最近はマヤが必ずいたから」 


 実際どこに行くにもマヤの魔法を使っていたから二人っきりという時間すら殆どなかったのだ


 「あ、この店入りませんか」


 いいふいんきのレストランに入る


 「いらっしゃいませ、これは北條様。いらっしゃいませどうぞ此方のお席へ」


 勧められるがまま席に着くとメニューを渡される


 「本日のオススメは子牛のサーロインステーキと季節の野菜のラクレットチーズがけです」


 それにしよう、美味しそうだ


 「それでお願いします」


 「私もそれでお願いします」


 「かしこまりました」


 暫く最近の事なんかを話して待っているとそれはやって来た


 「お待たせしました。子牛のサーロインステーキと季節の野菜のラクレットチーズがけです」


 運ばれてきたお皿をみると分厚いステーキにナス、オクラ、トマトにトウモロコシがのっていた


 「では、かけさせて頂きます」


 そう言って断面がトロットロに熱されていたチーズをナイフでお皿の上にそぎおとしていく


 「うぉ~!!」


 「凄いですね!」


 「チーズのお代わりは自由ですのでなんなりとお声がけ下さい。では心行くまでご堪能下さいませ」 


 ナイフで肉を一口サイズに切り分ける。さらにたっぷりとチーズを絡ませる。


 パクっ


 「うぉぉぉ~」


 濃厚なチーズの甘さが口のなかでねっとりと絡み付いてきて肉は噛む度に汁があふれでてくる。それがチーズとからみさらに美味しさを数段上に昇華させてくれている。


 「美味しいですね」


 「はい、ほんと最高」


 パクパクと食べ進める。最高の夕食だった。お城のご飯も美味しいがお城では食べられない美味しさだ。


 「ごちそうさま」


 「美味しかったですね」


 「はい、今度マヤも連れて皆で来たいですね」


 (やべっ!)


 「んっ!――――――まぁいいです。今度三人で来ましょう」


 「そうですね」


 「その代わり―――――」


 せっかくなので近場の宿をとる。防音がしっかりしてるところだ、一応昨日はしてないから大丈夫だとは思うけど心配だ
 それからはたっぷりと愛し合った。ココナもマヤに負けず劣らず良かった。それに今回は前よりも余裕を持ってできたと思う。その証拠に今は気持ち良さそうに隣で寝息をたてていた


 「で、なんで気を聞かせて部屋を出てたのにわざわざ外でしてくるかな」


 「別にいいじゃないですか。司さんしっかり私の事を気遣ってくれて最高のはじめてでした!」


 「ふっ気遣われるとか、私のときは獣だったけどね」


 お城に戻ってからというものずっとこの調子なのだ。僕としては妻二人に目の前で事情について語らないでもらいたいのだが


 「二人とも良かったな」


 「お父様(陛下)」


 扉を勢いよく開けてやって来た。なぜかこちらにサムズアップしてみせてくる。とりあえず返しておいた


 「ワシはもう王帝ではないから陛下ではないぞ」


 「失礼しましたサウラン様」


 「よい、それより良かったな二人共」


 「はい!おかげさまで」


 「どうだろう英雄の結婚式だ国を上げて盛大に行わないか?」


 この人は常に楽しいことイベントに飢えている気がする。おそらくこれもそれを満たすためのひとつなのだろう


 「それもいいかもしれませんね。ただそうするとお金が足りないかもしれません」


 「それなら心配要らん、可愛い娘の結婚式だ、ワシが半分出してやる」


 そうしてもらうか・・・いや、そんなことをしたら男としての質が疑われてしまう。ここはなんとかして自分で稼ぐしかないだろう


 「ありがたいお話ですが流石にそれはできません」


 「それもそうだな、よかったここでその話を受けるようなら婚約を解消させるところだったわ!」


 「よし!ワシから依頼をだそう。飛竜山脈に行って飛竜の鱗を入手してきてくれ、これを使うと全ての薬の効能があがるのだ。報酬は1枚付き1000万クルシェン、ワシのときは1超500億クルシェンくらい使ったから鱗にすると11万枚くらい必要だな」


 11万枚、とんでもない数だ。それに飛竜は成竜になると災厄級になる。そんなのがうじゃうじゃいるような場所だある意味でスルトより危険だろう


 「なに悩んでんの行けばいいでしょ、最悪私の魔法で帰ってこればいいんだから」


 しかし、逃げる間もなく攻撃されたら。


 「司さんはドラゴンテイマーなんだからテイムしてしまえばいいんですよ」


 「そうよ!」


 「わかった、行こう」


 「よし、決まりだな」      


 出発は4日後の朝だ。明日は大奉際があるからそれを終えて準備してから一旦屋敷に戻ってからの出発になる


 次の日無事大神として宝剣を授けるという役割を終えると買い物に出かける。テントと食材を買っただけだが。サウラン様に挨拶をするとマヤの魔法で屋敷跳んだ


 「お帰りなさいませ」


 「クロさんマルゲッティさん何か変わった事はありましたか」


 「はい!急ぎ地下室に行って下さい」


 なんだろう――――――――って、もしかして。急いで地下室へ走る。そういえば最近異様な成長を見せる鶏がいたんだ。すっかり忘れてた


 「な!?」


 「わっ!」


 「これは――――」


 鶏のような見た目なのだがどう考えても鶏ではあり得ない大きさの鶏がいた


 「お前――――――――」 


 コケッコ――――――――


 僕が声をかけると嬉しそうにすり寄ってこようとするが大きすぎて動けないでいた。天井は5メートルくらいある筈なのだが座って頭を下げていないと部屋に収まらない大きさになっていた


 「司さん、鑑定をかけてみては」




 【鑑定】


 鶏竜


 飛竜に分類される。竜




 竜になっていた――――――


 「鶏竜と言う飛竜になってました」


 「うそ!?」


 「凄いわね。まさか本当に進化するなんて」


 凄いなんてものじゃないが、とりあえずテイムしなければな。テイムすれば眷属召喚を使ってここから出してやれる


 【テイム】


 「ぐぁぁぁ!!!」


 背中に焼けるような痛みができた。まただ、つまりテイムには成功したと言うことだ


 「さん!」


 「大丈夫。それよりは背中になにか出来てるかみてくれないか」


 「はい―――――あ、新しく羽の刺青が両サイドに出来てます」


 「よかった。成功みたいだ」


 と、なると次は名前だが―――――――


 「イボルブ。お前の名前はイボルブだ」


 「コッケ――――《ありがとうございます。ご主人様》」


 言語理解はどうやらテイムしたのにだけ帰納するみたいだ


 「よろしくイボルブ。早速だけどここからだしてやるから待っててくれ」


 「はい!」


 部屋から出る。


 「ほんと、羨ましいわ言語理解」


 「そうですね、少し怖かったですけどティアちゃんとかは可愛いですし直接お話してみたいです」


 小屋に入るとそんな二人の話をスルーしてスキルを発動する。


 【我の下に集え、眷属召喚!イボルブ】


 地面に魔方陣が浮かび上がりそこから鶏竜イボルブが現れた


 「ありがとうございます」


 立ち上がったイボルブは凄かった。10メートル近くあるのじゃないだろうか。みあげるほどの大きさだ


 「うわぁ~気持ちいい」


 「奥方様もしよければ一つお持ちください。この羽は魔力タンクの役割も果たしておりますがゆえ貯めておいて枯渇したときにでも使うといいでしょう」


 残念ながらコケコケコケッコッコーとしか聞こえないのだが


 「一つとっていいらしいですよ。なんでも魔力タンクとしても使えるらしくて」


 「でも痛くないですか」


 「「大丈夫です。蚊に刺された程度の痛みも感じませんから」だそうです」


 「そしたらありがたく。イボルブさんありがとうございます」


 「私もいいかしら」


 そう言って一人一つづつ貰うことにした


 

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