ドラゴンテイマーになった僕は鶏を育てて暮らす。
10話 僕とドラゴンと進化
家の横にティアの小屋よりも少し小さい小屋を造る。縦にに中央で仕切りを造る。そして両方に長方形の穴を掘るそこに魔法で作った石を敷き詰める。他の場所も全て石を敷き詰める。最後に【砂嵐】で磨く。
「うん!いい感じだ」
さっさともう一つ造るか。穴を堀石を敷き詰め磨く、そした扉を2つ造る。
「よし!完成だ」
ヤバイ早速自慢したくなってきた。屋敷に戻り適当な人を探す。サブウェさんを見つけた。
「サブウェさん」
「どうしたんですか?」
彼は今まで庭いじりしていたのか少し頬に土がついていた。
「今時間ありますか?」
「ありますよ」
「そしたら一緒にお風呂でもどうですか」
「いいですね、でもあれ?言ってはなんですけどこの屋敷のお風呂だと一緒に入れなくないですか?」
「大丈夫ですよ。準備できたらホールにいてください」
「わかりました?」
さて、一人確保あとは―――――クロさんとマクフェイルさんでも誘ってみるか。それから二人とヤルタさんにもオーケーを貰う。ココナとマヤも行くみたいだ。
「じゃ行きますか」
皆で家を出ると新しく造った小屋、大浴場につれてく。
「すごいですね、これお風呂ですか」
「はい。屋敷の中のは小さいのでどうせならと。でも毎回お湯は自分でやらなきゃいけないので僕か、マヤ、ココナがいないと使えないですけどね」
「そうゆうことなら」
そういうとココナが魔法を使う。
【理を秘めし我が友よ、我に力を貸し与え我の望みを叶えてておくれ!精霊召喚水精】
「彼女に頼めばお湯は出してくれますよ」
「魔力は大丈夫なの?」
「大丈夫ですよスキルですからね」
なるほど、そしたらこれでいつでもお風呂に入れるわけだ。
「右が男湯で左が女湯です」
そういうと別々に別れて入る。
「いや~すごいですね。こんな広いお風呂初めてです」
「確かに、俺らにとって最高の職場だな」
「そうですね僕らは恵まれてますよ、ご飯が美味しくて、しっかりとしたベッドで寝られて。大きなお風呂に入れて、そんでもって給金もいい。こんないい場所はない」
「そう言っていただけると幸いです」
ヤルタさんはどこからか取り出したビールを僕たちについでくれた。日本酒じゃないのはあれだがお風呂でビールとはなかなかに贅沢だ。
「いやぁ~旨いっ!」
「かぁ~っ!!うめぇ!!」
「お風呂に酒は最高の組み合わせですよね」
「「「間違いない!」」」
それからもココナ達に呼ばれるまでひたすら風呂に入っていた。やはり風呂はいい、また一つ皆との距離が縮まった気がする。いつか水着とかができたら使用人全員で入るのもいいかもしれない。
風呂からあがると外でティアが待っていた。
「どうした?」
「クルァァァ」
悲しげに鳴いてた。手を出すと舐めてくる。どうやら寂しかったらしい。まるで犬みたいだ、竜がなつくことは無いらしいのに凄い。
「そういえばティアは何を食べるんだ?」
「クルァァァ」
肉か、ってか今はっきりとティアの言葉が理解できた。手の甲をみてみると職業レベルが3に上がり新しく言語理解というスキルを獲ていた。
「やったな、これでティアとも沢山話せる」
「クルァァァン《やった~》」
「ティアはかわいいな」
「でしょでしょ~」
クルァァァンとしか鳴いていないのにはっきりと言っている事が分かる。これは凄いことじゃないのだろうか。これかはまた楽しくなりそうだ。
「ただいま」  
屋敷に入るとマリアさんが出迎えてくれた。
「お帰りなさい、やっと普通の話し方になったねぇ」
「あっ、」
「いいじゃないか、私たちもね使用人にそんな丁寧な言葉をかけられちゃ困っちゃうんだよ。今では慣れたけどね、だからこれからもなるべくそのままの話方でいてくれ」
「わかった。お風呂を造ったから仕事が終わったらフランシェルさんとカスミさんも誘って行ってみて、左が女湯だなら間違えないようにお願い」
「わかったよ、ありがとねぇ助かるよ」
なんだろう、このマリアさんはメイドというよりはおばあちゃんみたいな感じだ。本人に言ったらまだそんな歳じゃないって言われそうだけど。
ティアと二人厨房に行く。ティアのご飯を用意して貰うためだ。厨房には盛り付けをしているフランシェルさんがいた。今日のご飯も美味しそうだ。
「あ、その子ってティアちゃんですか?」
僕たちが入ってきたのに気がつくと盛り付けをする手を止めてやって来た。ティアはまだ僕の膝より少し高いぐらいの大きさだが、竜なのに、ちゃん付け。
「そうだ。悪いけどティアの為に肉を焼いてほしい」
「わかりました。お好みの固さとかありますか?って、喋れませんよね」
「クルァァァ」
「レアがいいらしい」
「わかりました。凄いですね、言葉を理解できるんですか?」
「竜は基本頭がいいから、スキルのおかげで此方も言葉を理解できるから話せるよ」
「なるほど、これからよろしくお願いします」
「よろしく~!」
肉が焼きあがるとご飯が始まった。今日はティアの紹介と通訳のおかげで食べるのが少しのんびりだった。どうやらティアは大きくなったら皆を守るのが夢だそうだ。それまでは僕たちがしっかりと守ってあげたい。
次の日、朝起きると卵を回収しに鶏を見に地下に行く。実はこの地下室防音設備がされており上に全く声が響かないのだ。そのせいで最初は起きるのに少し苦労して寝坊することが多々あったが今では前のサイクルをしっかりと取り戻せている。
コケコケコケコケ
ピピピピピ
コッケコッコー
やはりここはなんとも賑やかだ。鶏達に雛を加えて今では約150羽いる。鑑定を使うと有精卵か無精卵かがわかるので一緒の部屋にしてるのだ。だいたい有精卵だったら親が守ってたりするけど。
「お前らの言葉もわかればいいんだけどな」
卵を回収している間に近づいた来た1羽に話しかけてみる。やっぱり言葉を理解するのは無理だった。そもそも鳥は脳が小さいから多分あまりわかってない思うけど。
今日の収穫は60個だった。いつもと変わらない。
「そういやお前だけ大きくないか?」
いつも近づいてくる鶏は大体決まってるのだが、その中の1羽だけやたらと大きいのだ。多分ティアより少し小さい程度だと思う。普通の鶏からしたら異常じゃないだろうか?そう思い鑑定してみるも異常はないのだけど。
「とりあえず様子見だよな」
次の日、またみてみる。
「お前また大きくなったか?」
明らかにおかしい。昨日までティアより少し小さい程度だったのが今では同じくらいの大きさに成長している。さすがに異常だろう。たった1日でこんなに大きくなる筈がない。
「あとでココナとマヤに相談してみるか」
森の監視を終えて家に帰るとココナが起きていたので話を聞いてみた。
「なるほど、確か何かの本で読んだ気がするんだけどテイマーの職業を持っている人が飼っている動物が、その職業にあわせて進化することがごく稀にあるらしいって。でも私は生きていて今までそんな実例は聞いたことないけど」
「なるほど、ありがと」
進化か、確かにあの大きさはもはや鶏ではなくなりつつある。ある種の進化なのかもしれない。そしてその本の内容が本当ならあの鶏は竜、ドラゴンになるということだ。危険かもしれない。あいにくと今日はお城へ行く日なので王帝陛下に聞いてみるのもいいかもしれない。
「うん!いい感じだ」
さっさともう一つ造るか。穴を堀石を敷き詰め磨く、そした扉を2つ造る。
「よし!完成だ」
ヤバイ早速自慢したくなってきた。屋敷に戻り適当な人を探す。サブウェさんを見つけた。
「サブウェさん」
「どうしたんですか?」
彼は今まで庭いじりしていたのか少し頬に土がついていた。
「今時間ありますか?」
「ありますよ」
「そしたら一緒にお風呂でもどうですか」
「いいですね、でもあれ?言ってはなんですけどこの屋敷のお風呂だと一緒に入れなくないですか?」
「大丈夫ですよ。準備できたらホールにいてください」
「わかりました?」
さて、一人確保あとは―――――クロさんとマクフェイルさんでも誘ってみるか。それから二人とヤルタさんにもオーケーを貰う。ココナとマヤも行くみたいだ。
「じゃ行きますか」
皆で家を出ると新しく造った小屋、大浴場につれてく。
「すごいですね、これお風呂ですか」
「はい。屋敷の中のは小さいのでどうせならと。でも毎回お湯は自分でやらなきゃいけないので僕か、マヤ、ココナがいないと使えないですけどね」
「そうゆうことなら」
そういうとココナが魔法を使う。
【理を秘めし我が友よ、我に力を貸し与え我の望みを叶えてておくれ!精霊召喚水精】
「彼女に頼めばお湯は出してくれますよ」
「魔力は大丈夫なの?」
「大丈夫ですよスキルですからね」
なるほど、そしたらこれでいつでもお風呂に入れるわけだ。
「右が男湯で左が女湯です」
そういうと別々に別れて入る。
「いや~すごいですね。こんな広いお風呂初めてです」
「確かに、俺らにとって最高の職場だな」
「そうですね僕らは恵まれてますよ、ご飯が美味しくて、しっかりとしたベッドで寝られて。大きなお風呂に入れて、そんでもって給金もいい。こんないい場所はない」
「そう言っていただけると幸いです」
ヤルタさんはどこからか取り出したビールを僕たちについでくれた。日本酒じゃないのはあれだがお風呂でビールとはなかなかに贅沢だ。
「いやぁ~旨いっ!」
「かぁ~っ!!うめぇ!!」
「お風呂に酒は最高の組み合わせですよね」
「「「間違いない!」」」
それからもココナ達に呼ばれるまでひたすら風呂に入っていた。やはり風呂はいい、また一つ皆との距離が縮まった気がする。いつか水着とかができたら使用人全員で入るのもいいかもしれない。
風呂からあがると外でティアが待っていた。
「どうした?」
「クルァァァ」
悲しげに鳴いてた。手を出すと舐めてくる。どうやら寂しかったらしい。まるで犬みたいだ、竜がなつくことは無いらしいのに凄い。
「そういえばティアは何を食べるんだ?」
「クルァァァ」
肉か、ってか今はっきりとティアの言葉が理解できた。手の甲をみてみると職業レベルが3に上がり新しく言語理解というスキルを獲ていた。
「やったな、これでティアとも沢山話せる」
「クルァァァン《やった~》」
「ティアはかわいいな」
「でしょでしょ~」
クルァァァンとしか鳴いていないのにはっきりと言っている事が分かる。これは凄いことじゃないのだろうか。これかはまた楽しくなりそうだ。
「ただいま」  
屋敷に入るとマリアさんが出迎えてくれた。
「お帰りなさい、やっと普通の話し方になったねぇ」
「あっ、」
「いいじゃないか、私たちもね使用人にそんな丁寧な言葉をかけられちゃ困っちゃうんだよ。今では慣れたけどね、だからこれからもなるべくそのままの話方でいてくれ」
「わかった。お風呂を造ったから仕事が終わったらフランシェルさんとカスミさんも誘って行ってみて、左が女湯だなら間違えないようにお願い」
「わかったよ、ありがとねぇ助かるよ」
なんだろう、このマリアさんはメイドというよりはおばあちゃんみたいな感じだ。本人に言ったらまだそんな歳じゃないって言われそうだけど。
ティアと二人厨房に行く。ティアのご飯を用意して貰うためだ。厨房には盛り付けをしているフランシェルさんがいた。今日のご飯も美味しそうだ。
「あ、その子ってティアちゃんですか?」
僕たちが入ってきたのに気がつくと盛り付けをする手を止めてやって来た。ティアはまだ僕の膝より少し高いぐらいの大きさだが、竜なのに、ちゃん付け。
「そうだ。悪いけどティアの為に肉を焼いてほしい」
「わかりました。お好みの固さとかありますか?って、喋れませんよね」
「クルァァァ」
「レアがいいらしい」
「わかりました。凄いですね、言葉を理解できるんですか?」
「竜は基本頭がいいから、スキルのおかげで此方も言葉を理解できるから話せるよ」
「なるほど、これからよろしくお願いします」
「よろしく~!」
肉が焼きあがるとご飯が始まった。今日はティアの紹介と通訳のおかげで食べるのが少しのんびりだった。どうやらティアは大きくなったら皆を守るのが夢だそうだ。それまでは僕たちがしっかりと守ってあげたい。
次の日、朝起きると卵を回収しに鶏を見に地下に行く。実はこの地下室防音設備がされており上に全く声が響かないのだ。そのせいで最初は起きるのに少し苦労して寝坊することが多々あったが今では前のサイクルをしっかりと取り戻せている。
コケコケコケコケ
ピピピピピ
コッケコッコー
やはりここはなんとも賑やかだ。鶏達に雛を加えて今では約150羽いる。鑑定を使うと有精卵か無精卵かがわかるので一緒の部屋にしてるのだ。だいたい有精卵だったら親が守ってたりするけど。
「お前らの言葉もわかればいいんだけどな」
卵を回収している間に近づいた来た1羽に話しかけてみる。やっぱり言葉を理解するのは無理だった。そもそも鳥は脳が小さいから多分あまりわかってない思うけど。
今日の収穫は60個だった。いつもと変わらない。
「そういやお前だけ大きくないか?」
いつも近づいてくる鶏は大体決まってるのだが、その中の1羽だけやたらと大きいのだ。多分ティアより少し小さい程度だと思う。普通の鶏からしたら異常じゃないだろうか?そう思い鑑定してみるも異常はないのだけど。
「とりあえず様子見だよな」
次の日、またみてみる。
「お前また大きくなったか?」
明らかにおかしい。昨日までティアより少し小さい程度だったのが今では同じくらいの大きさに成長している。さすがに異常だろう。たった1日でこんなに大きくなる筈がない。
「あとでココナとマヤに相談してみるか」
森の監視を終えて家に帰るとココナが起きていたので話を聞いてみた。
「なるほど、確か何かの本で読んだ気がするんだけどテイマーの職業を持っている人が飼っている動物が、その職業にあわせて進化することがごく稀にあるらしいって。でも私は生きていて今までそんな実例は聞いたことないけど」
「なるほど、ありがと」
進化か、確かにあの大きさはもはや鶏ではなくなりつつある。ある種の進化なのかもしれない。そしてその本の内容が本当ならあの鶏は竜、ドラゴンになるということだ。危険かもしれない。あいにくと今日はお城へ行く日なので王帝陛下に聞いてみるのもいいかもしれない。
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