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ドラゴンテイマーになった僕は鶏を育てて暮らす。

ノベルバユーザー313493

7話 僕と修羅場?

 「つ・か・さ・さ・ん!?」


 そこには鬼の形相で仁王立ちをしたココナがいた。


 「ど、どうしたんですか?」


 「なぜ帰ってきてたのに家に来なかったんですか?本調子じゃないから心配してたんですよ!」


 そう言って詰め寄ってくる。目の端にはうっすらと涙が浮かんでいた。


 「いや、その・・・すみません」


 「正座!」


 「はぃぃ!」


 道の端に連行されてそこに正座させられる。


 「なんでそういつも人を心配ばかりさせるんですか!」


 「いやその」


 「いいわけは聞きたくないです!だいたい―――――――」


 これいつまで続くのかな?既に街灯が灯り、辺りを歩く人の目が凄いことになってきていた。


 「なにやってんの?」


 「マヤ?」


 「なんでマヤ様がここに!?」


 「なんでって私は司がなかなか帰ってこないから迎えに来たのよ。それよりなにその格好」


 とりあえず立ち上がった。回りの目が痛い。あと足も、久しぶりにこんなに長く正座をしていたから足の感覚がない。


 「帰ってこない?迎えに来た?」


 「司さんどうゆうことです?」


 「今マヤは家に住んでるんですよ。はい」


 「なるほど――――わかりました!私も司さんの家に住みます」


 「はぃ?」


 「聞いてますよ、家建て替えたんですよね。でしたら問題ないですよね」


 「はい」


 「じゃあ決まりですね」


 なしくずし的にココナの居候が確定した。


 「じゃあ荷物を持ってくるので」


 「僕は大工に依頼に行ってくるのでおわったら門で待っててください」


 「わかりました」


 街の建築ギルドに行き依頼を出す。そのとき前金として1000万クルシェンを預けてきた。
 明日の朝直ぐに人を派遣してくれるとの事だ。ただ場所が場所なだけにかなり高くつくらしい。
 ココナを連れて家に帰る。既にマルゲッティさんとマクフェイルさんが門と言っていいのか、家のわりに塀がショボい門の番をしてくれていた。


 「ほんとに豪邸ですね」


 「そうですよね」


 家に入る。中は家を出たときのはまるで別世界のようにキレイになっていた。掃除はしていた筈だがやはりプロは違うらしい。


 「おかえりなさいませ旦那様」


 「随分キレイになって、ありがとうございます」


 「いえ、これも仕事ですので」


 こうゆうのをみると雇って良かったと思う。これは持論だが部屋や家が綺麗な人は心に余裕がある人だと思うのだ。逆に部屋や家に物が散乱していたり汚い人は心に余裕がない人だと思う。だから僕は常に綺麗にすることを心がけていたが、今回メイドさんたちのおかげでより心に余裕ができたと思う。


 「そうだ、今日からもう一人住む人が増えるのでお願いします」


 「かしこまりました。旦那様お願いがあるのですがを食料庫に食材を置いておいていただけませんか」


 「たしかに、そうですね。今までの癖で全て蔵にしまってて、それだと困りますもんね」


 今までは自分で使う分だけ蔵から出せばよかったけど料理師がいるんだから食料庫に置いとかなきゃ困るよな。


 「それなら保存の魔方陣描きましょうか」


 「そうですねお願い出来ますか」


 ココナに頼み食料庫に保存の魔方陣を描いてもらう。これで蔵ほどではないが食料の劣化が防げる。


 「ココナが描きおわったら置いておきますね」


 「でしたら今晩使う分だけ先に出していただいたも宜しいでしょうか」


 「わかりました」


 厨房に行き食材を置いてくる。


 「便利ですね、私もそのスキル欲しいなー」


 「そうですね、なにげにこのスキル防御にも使えるんで諜報してます」


 「羨ましいなー」


 「何か必要な食材とかあったら言ってくださいね、出来る限りの物は揃えるので」


 「了解です!じゃあ―――――――」


 早速いくつかの注文を受けた。野菜類は畑を広げてそこで栽培することにした。今度は種を買ってこないと。


 「それにしても旦那様は凄いところに住んでますよね」


 「そうですか?」


 「そうですよ、だってこんな森のなかだと動物もそうですけど魔物だっているんですから」


 確かに、トライアイウルフとかあれはこっちに来て直後に会っていたらヤバかったかもしれない。てか死んでたな。それに毎日確認をしているけど別にこの森も魔物が少ないわけではない。今までは運がよかっただけだ。


 「確かに今考えるとかなり運が良かったですね」


 「ほんとですよ」


 「じゃ僕はこれで、あご飯は使用人も皆で食べたいのでそのつもりでお願いします」


 「皆でですか?」


 「そっちの方が楽しいじゃないですか」


 「そうですか?わかりました」


 それから食事の件をヤルタさんにも言い他の人にも伝えて貰った。今回だけは門番の人も一緒だ。
 それから夕食の用意ができたと言うことでリビング兼食堂に行った。


 「おぉぉ!」


 「本日はゴロゴロ野菜のあんかけチャーハンと山の幸のスープ、みかんサラダ、デザートにはみかんの素揚げを用意しました」


 どれも美味しそうだ。特にチャーハンは野菜たっぷりで一番気になる。それにみかんを挙げたといっていたがそれもどんなものか。


 「皆さん揃ったようですし。食事な今日だけでなく毎日朝と夜は皆で食べたいと思っているので可能な限りお願いします。では温かいうちに食べましょうか」


 そういうも、皆一向に料理に手をつけようとしない。


 (そっか、僕が先に食べないとか)


 最初はサラダから食べる。一応食物繊維から食べた方が余分な栄養の吸収を抑えてくれるとどこかで聞いた気がするのでそうする。健康管理も大事なのだ。
 シャシャキしていて美味しい。全て家で採れた野菜だ。とれたてを直ぐに蔵に入れていたのでどれも新鮮だ。それにみかんの酸味と甘味が良く合う。とても美味しかった。
 次にチャーハンを食べる。適度な大きさにカットされたジャガイモやニンジン、芽キャベツ等が入っていた。うん、甘辛いあんが野菜とチャーハンに良く合う。それにあんかけにしたときのペチャッとした感じが野菜になくどれも素材の味と食間をを存分に楽しめたる最高の逸品だ。
 スープは魚の出汁が良く出ており、見た目は野性味に溢れているが口にいれると山菜がホロホロとほどけるように口一杯に広がりとても美味しかった。
 周りをみても皆美味しそうに食べている。元農家のサブウェさんなんか涙を流して食べていた。実際どれも目にも鼻にも口にも美味しい料理だ。最後のデザートに期待が膨らむ。
 みかんを口にいれる。するとじゅわ~っと汁が溢れ出してきた。とても美味しい。ただ素揚げしただけなのに甘味が何倍にもなっていた。あっという間に全て食べ尽くしてしまった。


 「美味しかったです」


 「ほんと、さすがラ・フェルトの副料理長だっただけあるわ」


 「そうですね、とても美味しかったです」


 皆の反応もとてもいい。これは本当に雇って良かった。


 「ってか、サブウェさん大丈夫ですか?」


 「は、はぃ旦那様すみません。とても美味しくて」


 「泣くほどですか」


 「家ではいつも味の薄いスープとボソボソのパンだけでしたから。王家に来ても実家にお金を送る関係でいつもスープしか食べられなくて。それでも幸せで、こんな美味しい料理を食べたのは初めてなんです」


 そうだったのか、確かに村だとそうゆう生活になってしまうのかもしれない。


 「それは良かったです。ここにいる間はしっかりと朝と夜はご飯を食べられますからその分頑張って下さい。サブウェさんが美味しい野菜を育てれば育てるだけご飯が美味しくなりますからね」


 そう言ってフランシェルさんに話をふる。会話は大切だからこうゆう時間に沢山したいしして欲しいと思う。


 「そうですね射手が充実していれば自ずと的は見えてくるじゃないですけど、良いものを使えばそれだけ良いものが作れるようになりますからね」


 「確かにそうだけど料理人の腕も大切さね、それを扱う人が下手じゃどんな最高の武器もくさっちまう」


 とはマリアさんの言葉だ。それからも暫く皆で楽しく会話をすると初日の夕食はおわった。やっぱり皆で食べた方が美味しかった。

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