ドラゴンテイマーになった僕は鶏を育てて暮らす。
6話 僕と新たな居候
模擬戦が終わったのはすっかり日が暮れてからだった。
「3、4、9、12、19、20、21、22,26、30、この人たちはもう一度見たいわ。明日またくる」
「それと10番の人も」
「おうよ」
それだけいうと組合を出た。
「まあまあだったね」
「そう?」
実際何々大会優勝とか言うのを見てもどのくらい凄いのかわからなけど、マヤが選んでいたのは大会で結構成績のいい人たちだらけだった。
「帰るか」
「どうせだからどこか泊まりましょ」
「いいけど」
結局街で一番いい宿に泊まることになった。宿泊費は一人50万クルシェンだった。その分部屋も食事も大満足だったが。
そして次の日の朝僕たちはまた傭兵組合に来ていた。
「うん、4、20、21以外は残して。司あとは面接で選んで」
「わかった」
ゴリラさんに案内されて酒場の一部に陣取る。
「次、12番の方お願いします」
やって来たのは中肉中背の槍を使っていた中年だ。さっきは剣も使っていた。
「どうして家に?」
「私、実はスルト戦に参加していたんだ。あまり魔法は得意じゃないから直ぐに離脱しちゃったがな」
それは紙をみて知っている。僕も驚いたがあのとき魔法を撃っていた中にいたらしい。
「なるほど、それでなぜ僕の家の門番に?」
「あの諦めない姿に惚れちまったんだ。それで充分だろう」
「なるほど。ありがとうございます」
正直理由としては弱い気もしないけど、僕は何かビビッて来たからかなりポイントは高い。それからも何人かビビッとくる人はいた。そして最後になった。
「30番の方お願いします」
「は、はぃ!」
やって来たのはまだ16くらいの少年だ。まあこの世界なら成人なのだが、それにしても凄いガチガチの緊張しまくりだ。
「なぜ家に?」
「は、はぃ!北條様に憧れて、そ、それでお願いしたいんです」
「なるほど、他にはありますか」
「ぼ、僕は一応貴族の出なので読み書きに計算なども一通りできるのでそちらの方でもお手伝いできる事があると思います」
いやいや、僕は門番を探してるのであって執事を探してるんじゃないから。ただこの家がどうも問題らしい。
「君の家は魔闘術で有名な家のようだけど今回の模擬戦では使ってなかったですよね、なぜですか?」
魔闘術とは魔力で体を強化して戦う方法だ。身体強化とは違い魔力を纏うので武器まで強化することができ、劣化、破損を防ぐと共に威力が上がるのだ。
「その、それは――――――」
「使えないんですか?」
「いえ、使えるんです。ただ対人では使えなくて」
どうゆうことだ?使えるけど、使えない。
「どうゆうことですか?」
「威力が強すぎるんです。調整がどうも苦手で」
「的を用意すれば見せて貰えますか」
「もちろんです」
と、言うことでまた中庭に来ていた。
【岩】
「お願いします」
「は、はい。ただ申し訳ないのですが全力の防御魔法もお願いします。破片が飛んで危ないので」
「わかりました」
全力の風壁を使う。すると一瞬槍がぶれる。そして次の瞬間には岩がものすごい音をたてて砕かれていた。
「凄い。ありがとうございます」
採用だな。それからは全員を集めて労働条件、住み込み、週休1日、月100万クルシェンでいいかを確認する。断る人はいなかったので予定通りの人を採用にした。
「ではこれからお願いします」
今回採用したのは、12番シューディールさん、19番マルゲッティさん、22番クロさんそして30番のマクフェイル・アームストロングさんだ。
「ではとうぶんは家に住んで門番をしてもらいますが暫くしたら使用人用の家を建てるのでそこに移ってもらいます。主発は夕方です。それまでに準備をして門の前に集まっていてください」
そう言って一旦傭兵組合を後にした。
「既に候補は集まってるかもしれないし、家政組合によらない」
確かに、連れていけるなら一緒に連れていきたい。ただそうすると部屋数が足りなくなってしまうのだが。まぁそこはなんとかなるだろう。最悪女性と男性別々の二人部屋にしてもらえばいいし。
「そうだね、行ってみるか」
 
催促しているみたいで悪い気もするが行ってみることにした。
「凄い人数ですね」
僕は今大会議室にいる。まだ集まっていないと思ったのに来てみれば既に人は揃っていた。
「メイド長と執事は決まったのですがそれ以外が多くて」
メイド長はさっき先に会った。恰幅のいいおばちゃんで以前一度お城で会ったことがあるマリアさんという人だった。面識も会ったので即採用にした。なんでも歳なので退職金を渡されて解雇になったそうなのだが本人はまだ働きたいとのことだった。
結局ここに来てもまた面接することになり、理由等を聞いてそこそこ若い、カスミさんを採用した。なぜ若い人にしたかって?そりゃ目の保養のためだよ。マヤも綺麗だがなんと言うかカスミさんはかわいい感じの人だ。
料理師はフランシェルさんで王都の名店ラ・フェルトで副料理長をしていたのをわざわざ引き抜いて来てくれたらしい。ちなみにこの人はめっちゃ美人だった。
最後に庭師だが最近までは南のルーメンス領で農業をしていたサブウェさんになった。
「そういえば執事の方は」
「そろそろこられる頃かと思いますが」
と、噂をしたところでやって来た。
「じい?」
「お久しぶりですマヤ様。そして北條様直接お会いするのははじめてになりますね、ヤルタ・セバスチャンと申します。以前はマヤ様のお世話係をさせていただいておりました」
とんでもない人が来たものだ。ってから家の使用人の妙な経歴の高さ、元お城のメイドに、有名料理店の副料理長、貴族の産まれで魔闘術の使い手の門番、最後に元マヤのお世話係、そうそうたるメンバーだ。
「なぜ家に?」
「私も年ですからな、どうせなら最後までマヤ様とその旦那様のお世話をするのも楽しいかと思いまして」
「なるほど、そうゆうことでしたら是非お願いします」
これで無事使用人の確保に成功した。思ったより早く集まったものだ。ここでも夕方に荷物をまとめて門に集まってもらうように言って組合を出た。
「凄いでな、こんなに早くしかも凄い人たちがこんなに集まるなんて」
「確かにじぃが執事になるとはおもなかった」
「でも良かったんじゃない?」
「まぁね、じぃなら知ってるし優秀だから」
「なるほど」
それから二人で喫茶店で時間を潰すことにした。
夕方になって門に行ってみると以外にも皆荷物が少なかった。
「荷物はそれだけで大丈夫ですか?」
「大丈夫ですよ」
「それならいいのですけど、じゃあマヤお願い」
「わかった」
あっという間に森の我が家に着いた。
「そうだ、少し部屋数が足りなくて。家は新しく建てるのでそれまではどなたか二人部屋になってしまうのですがいいですか?」
「それなら俺らがどうせ見張りで一つしかかベッドも使わないんで。一人部屋にするだけ勿体ないかと」
「そうですかありがとうございます」
「いえいえ、いいんですよ」
結局門番のシューディールさんとマルゲッティさん、クロさんとマクフェイルさんが二人部屋になり他は一人部屋ということになった。
「では、僕は一旦街へ行ってきます。それまでは適当に過ごしていてくさい」
「かしこまりました」
身体強化の魔法をかけて走る。マヤに魔法で送ろうか聞かれたが断っておいた。少し運動がしたいのとさすがにほぼ初対面の人を置いて行くのもどうかと思ったのだ。
街へつくと鬼に会った。
「つ・か・さ・さ・ん!!?」
「3、4、9、12、19、20、21、22,26、30、この人たちはもう一度見たいわ。明日またくる」
「それと10番の人も」
「おうよ」
それだけいうと組合を出た。
「まあまあだったね」
「そう?」
実際何々大会優勝とか言うのを見てもどのくらい凄いのかわからなけど、マヤが選んでいたのは大会で結構成績のいい人たちだらけだった。
「帰るか」
「どうせだからどこか泊まりましょ」
「いいけど」
結局街で一番いい宿に泊まることになった。宿泊費は一人50万クルシェンだった。その分部屋も食事も大満足だったが。
そして次の日の朝僕たちはまた傭兵組合に来ていた。
「うん、4、20、21以外は残して。司あとは面接で選んで」
「わかった」
ゴリラさんに案内されて酒場の一部に陣取る。
「次、12番の方お願いします」
やって来たのは中肉中背の槍を使っていた中年だ。さっきは剣も使っていた。
「どうして家に?」
「私、実はスルト戦に参加していたんだ。あまり魔法は得意じゃないから直ぐに離脱しちゃったがな」
それは紙をみて知っている。僕も驚いたがあのとき魔法を撃っていた中にいたらしい。
「なるほど、それでなぜ僕の家の門番に?」
「あの諦めない姿に惚れちまったんだ。それで充分だろう」
「なるほど。ありがとうございます」
正直理由としては弱い気もしないけど、僕は何かビビッて来たからかなりポイントは高い。それからも何人かビビッとくる人はいた。そして最後になった。
「30番の方お願いします」
「は、はぃ!」
やって来たのはまだ16くらいの少年だ。まあこの世界なら成人なのだが、それにしても凄いガチガチの緊張しまくりだ。
「なぜ家に?」
「は、はぃ!北條様に憧れて、そ、それでお願いしたいんです」
「なるほど、他にはありますか」
「ぼ、僕は一応貴族の出なので読み書きに計算なども一通りできるのでそちらの方でもお手伝いできる事があると思います」
いやいや、僕は門番を探してるのであって執事を探してるんじゃないから。ただこの家がどうも問題らしい。
「君の家は魔闘術で有名な家のようだけど今回の模擬戦では使ってなかったですよね、なぜですか?」
魔闘術とは魔力で体を強化して戦う方法だ。身体強化とは違い魔力を纏うので武器まで強化することができ、劣化、破損を防ぐと共に威力が上がるのだ。
「その、それは――――――」
「使えないんですか?」
「いえ、使えるんです。ただ対人では使えなくて」
どうゆうことだ?使えるけど、使えない。
「どうゆうことですか?」
「威力が強すぎるんです。調整がどうも苦手で」
「的を用意すれば見せて貰えますか」
「もちろんです」
と、言うことでまた中庭に来ていた。
【岩】
「お願いします」
「は、はい。ただ申し訳ないのですが全力の防御魔法もお願いします。破片が飛んで危ないので」
「わかりました」
全力の風壁を使う。すると一瞬槍がぶれる。そして次の瞬間には岩がものすごい音をたてて砕かれていた。
「凄い。ありがとうございます」
採用だな。それからは全員を集めて労働条件、住み込み、週休1日、月100万クルシェンでいいかを確認する。断る人はいなかったので予定通りの人を採用にした。
「ではこれからお願いします」
今回採用したのは、12番シューディールさん、19番マルゲッティさん、22番クロさんそして30番のマクフェイル・アームストロングさんだ。
「ではとうぶんは家に住んで門番をしてもらいますが暫くしたら使用人用の家を建てるのでそこに移ってもらいます。主発は夕方です。それまでに準備をして門の前に集まっていてください」
そう言って一旦傭兵組合を後にした。
「既に候補は集まってるかもしれないし、家政組合によらない」
確かに、連れていけるなら一緒に連れていきたい。ただそうすると部屋数が足りなくなってしまうのだが。まぁそこはなんとかなるだろう。最悪女性と男性別々の二人部屋にしてもらえばいいし。
「そうだね、行ってみるか」
 
催促しているみたいで悪い気もするが行ってみることにした。
「凄い人数ですね」
僕は今大会議室にいる。まだ集まっていないと思ったのに来てみれば既に人は揃っていた。
「メイド長と執事は決まったのですがそれ以外が多くて」
メイド長はさっき先に会った。恰幅のいいおばちゃんで以前一度お城で会ったことがあるマリアさんという人だった。面識も会ったので即採用にした。なんでも歳なので退職金を渡されて解雇になったそうなのだが本人はまだ働きたいとのことだった。
結局ここに来てもまた面接することになり、理由等を聞いてそこそこ若い、カスミさんを採用した。なぜ若い人にしたかって?そりゃ目の保養のためだよ。マヤも綺麗だがなんと言うかカスミさんはかわいい感じの人だ。
料理師はフランシェルさんで王都の名店ラ・フェルトで副料理長をしていたのをわざわざ引き抜いて来てくれたらしい。ちなみにこの人はめっちゃ美人だった。
最後に庭師だが最近までは南のルーメンス領で農業をしていたサブウェさんになった。
「そういえば執事の方は」
「そろそろこられる頃かと思いますが」
と、噂をしたところでやって来た。
「じい?」
「お久しぶりですマヤ様。そして北條様直接お会いするのははじめてになりますね、ヤルタ・セバスチャンと申します。以前はマヤ様のお世話係をさせていただいておりました」
とんでもない人が来たものだ。ってから家の使用人の妙な経歴の高さ、元お城のメイドに、有名料理店の副料理長、貴族の産まれで魔闘術の使い手の門番、最後に元マヤのお世話係、そうそうたるメンバーだ。
「なぜ家に?」
「私も年ですからな、どうせなら最後までマヤ様とその旦那様のお世話をするのも楽しいかと思いまして」
「なるほど、そうゆうことでしたら是非お願いします」
これで無事使用人の確保に成功した。思ったより早く集まったものだ。ここでも夕方に荷物をまとめて門に集まってもらうように言って組合を出た。
「凄いでな、こんなに早くしかも凄い人たちがこんなに集まるなんて」
「確かにじぃが執事になるとはおもなかった」
「でも良かったんじゃない?」
「まぁね、じぃなら知ってるし優秀だから」
「なるほど」
それから二人で喫茶店で時間を潰すことにした。
夕方になって門に行ってみると以外にも皆荷物が少なかった。
「荷物はそれだけで大丈夫ですか?」
「大丈夫ですよ」
「それならいいのですけど、じゃあマヤお願い」
「わかった」
あっという間に森の我が家に着いた。
「そうだ、少し部屋数が足りなくて。家は新しく建てるのでそれまではどなたか二人部屋になってしまうのですがいいですか?」
「それなら俺らがどうせ見張りで一つしかかベッドも使わないんで。一人部屋にするだけ勿体ないかと」
「そうですかありがとうございます」
「いえいえ、いいんですよ」
結局門番のシューディールさんとマルゲッティさん、クロさんとマクフェイルさんが二人部屋になり他は一人部屋ということになった。
「では、僕は一旦街へ行ってきます。それまでは適当に過ごしていてくさい」
「かしこまりました」
身体強化の魔法をかけて走る。マヤに魔法で送ろうか聞かれたが断っておいた。少し運動がしたいのとさすがにほぼ初対面の人を置いて行くのもどうかと思ったのだ。
街へつくと鬼に会った。
「つ・か・さ・さ・ん!!?」
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