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ドラゴンテイマーになった僕は鶏を育てて暮らす。

ノベルバユーザー313493

3話 僕と最後の報奨

 「うっ、きもぢわるい」


 目を覚ますと直ぐに吐き気に教われた、昨日ずいぶん飲んだから二日酔いになってしまったのだろう。
 とりあえず水でも飲めばいくらかマシになるだろうとベッドから出る。


 「あん!」


 「え?」


 良く見ると横のシーツがもっこりしている。凄く嫌な予感がするがとりあえずおそるおそるシーツをめくってみた。


 バンっ


 なぜ彼女がここに!?思考をフル回転させて考えてみる。
 昨日の夜は何をしてた。王様陛下と酒を飲んで、それから―――――――ヤバイ記憶がない。
 必死に思い出そうとするが全く思い出せない。そもそもこの部屋に来た記憶すらない。どうやってこの部屋に来たのか?


 「ん、おはよう」


 「おはようございます」


 挨拶をする。挨拶は大切だ。コミュニケーションの第一歩だから。


 「って、そうじゃない。服を来て下さい!」


 「なんで?君だって来てないじゃん」


 そういわれてみると妙に全体の感覚がクリアなような、そういわれてみてみると服を着ていなかった。


 「とりあえず服着てください!」


 「なんで?昨日あんなに楽しんだ仲なのに」


 やっぱりやってしまっていたのか!?


 ヤバイ朝の整理現象が


 隠そうと膝を曲げるとニヤリと笑っててを伸ばしてきた。


 「朝から元気だね、もう一発ヤっとく?」


 「やめてくださいマヤさん!」


 そう言って思いっきり肩を押し退けた。彼女のもっちりとして柔らかい肌の感覚が手を通して伝わってくる。さらに反応しそうになる感情を押さえる。マヤさんとは反対側のベッドから出て脱ぎ散らかされた服を手早く着ていく。


 「司くんは面白いね。大丈夫だよ君が心配しているような事は一切ないから」


 「本当ですか?」


 「あぁなんなら試してみてくれてもいいよ。こうみえて私は処女だから」


 そう言うとシーツをみえるかみえないかの際どい位置まで上げてきた。


 「いいです。あんまりそうゆう態度をとってるとそのうち襲われますよ」


 「心配してくれるのかい。惚れちゃうかもね」


 「僕は惚れないですね」     


 「なんで?」


 「ビッチもファッションビッチも嫌いですから」


 そう言うとあからさまにがっかりしたような表情になり服を着始めた。昨日までとは本当にキャラが変わった。もっと自分を大切にしてほしい。
 服を着終えるとベッドから立ち上がった。


 「うっ」


 立ち上がった瞬間目眩と頭痛、立ちくらみで床に膝をついてしまった。


 「え?大丈夫!?」


 さっきまでの人をからかうような態度から一変してマヤさんが駆け寄ってくる。


 「大丈夫です。ありがとうございます」


 「これくらいはいいよ」


 落ち着いてきて目を開けるとマヤさんのあれが目にはいった。どうやらまだ着替え途中だったらしく、ストッキングしか履いていない。急いで目をそらし立ち上がろうとする。
 しかし、また倒れてしまった。


 「もう、少し待ってて」


 そう言うとコップに水を注ぎ持ってきてくれた。


 「ほら、飲める?」 


 「大丈夫です。それよりも服をきてもらっていいですか、その色々と刺激が強すぎるので」


 そう言うとニヤ~っとしてまたからかってこようとする。でも思い止まったようで直ぐに服を来はじめる。
 落ち着くとマヤと二人朝食を食べに行く。


 「おお、司くんおはよう」


 そういいながら陽気に手をあげてくるのは王帝陛下、サウラン様だ。


 「朝食を取ったらワシの部屋に来てくれ」


 そう言うとスキップしながら廊下を歩いていく。


 キャッ


 目の前にいたメイドのスカートをめくると走っていった。あれは完全に王様というより悪ガキだ。
 スカートめくりをされたメイドは文句を言っていた。いつもの事なのだろう。マヤさんの方を見るとまたあちゃーと言う顔をしていた。
 手早く朝食をとるとマヤさんに案内されて王帝陛下の私室に行く。


 コンコンコン


 「入れ」


 許可が降りたので部屋に入る。


 「おお、司くんか。すまないが時間があまりなくて単刀直入に言うが褒美は何か希望はないか?」


 「褒美ですか?すでに充分いただいています」


 「いや、王家で代々英雄には三つの報奨を与える決まりなのだ。既に二つは10兆クルシェンと名誉侯爵の地位を与えることは決まっているのだ。だが最後の一つが決まらなくてな」


 なんだ、そんなルールがあったのか、王様も大変だ。


 「特に僕は」


 「そうか、う~ん、何かないか?」


 「そしたら職業にあった物を与えればいいのでは?」


 「確かにそうだな。司君君の職業を教えてくれるか?」


 僕の職業だとドラゴンってことになるがそんなこと出来るのか?


 「ドラゴンテイマーです」


 そう言うと王帝陛下が可愛そうな目をする。


 「惜しいな」


 「なぜ?」


 「ドラゴンテイマーということはせいぜいテイムできて一体、下手すれば一体もテイムできないかもしれないからな」


 そういえばなんかの本で読んだ気がする。ドラゴンは知能が高くテイムは知能の高いの魔物ほど難しくなると、つまりはドラゴンは人間の手には余ると。


 コンコンコン


 「誰だ」


 「ワルドです。まもなく謁見の時間になりますので準備をお願いいたします」


 「丁度良かった、入ってこい」


 そう呼ばれて入ってきたワルドさんは昨日よりも幾分か落ち着いた服を着ていた。


 「どのようなご用件でしょうか」


 「司くんへの最後の報奨をどうするか悩んでいてな。流石にドラゴンなどよういできないだろう」


 「いえ、そうでもないかもしれません。昨日噂でドラゴンの卵を入手した者がいると聞きました。その者に売って貰えば」


 そう言うと王帝陛下の目の色が変わった。


 「なんとしても入手しろ、金に糸目はつけん。絶対に手に入れるのだ」


 あまりの勢いにワルドさんが若干驚いていたが僕の方を見るとなるほど顔になりかしこまりましたと告げて出ていった。


 「良かった。これで全ての報奨を揃えられる。様態からならさ流石のドラゴンでもテイム出来るだろう」


 「そこまでしなくても」 


 「いいんだ、これが相応の礼と言うものだ。さてワシは謁見に行かなければ行けないみたいだし失礼する」


 そういうことなので僕も部屋を出る。


 「ねぇねぇ、司くんはこれから何をするの?」


 「とりあえず街をみて回りたいと思います」


 「あっそう」


 なんだ、自分から聞いてきたくせに反応が凄く薄い。


 「ねぇ前から思ってたんだけど司くんさぁ誰にでも敬語使うじゃん、それやめな」


 「なぜですか」


 わからないの?といった呆れた表情でみてくる。流石にイラッとした。


 「君は英雄だ、一人で数百、数千、下手すれば億の人を倒せるだけの力がある。それなのにそんなに皆に敬語を使ってたら君に負けた人まで低く見られてしまう。だからその誰にでも敬語を使うのはやめなさい」


 確かに言ってることはわかる。でもこれは日本で僕が身につけた染み付いた処世術だ。そう簡単に治るものじゃない。


 「それに私は英雄の妻になりたいの!それも歴代最強の、こんなペコペコした人とは結婚したくない」


 なるほど、別に結婚はどうでもいいけどなんか嫌だ。


 「わかった努力する」


 そう言うとニカッと笑う。


 「そう、やれば出来るじゃん」


 マヤさんを見ているとおねぇちゃんってこんな感じなんだろうなと思えてくる。
 そうか、僕はこの人に嫌われたくないんだ。なるほど


 「はい」


 「じゃあ行くよ」 


 手を引いて行く。


 「そうだ、あとそのマヤさんってのもなしマヤって呼ぶこと、私も司って呼ぶから」
 

 「はい」


 そう言うとマヤに手を引かれて街に出る。街には本当に色々と売っていた。
 王都で最近流行っていると言う小豆のお菓子、おしるこはとても美味しかった。小豆の甘さが口一杯に広がってとても温まった。





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