ドラゴンテイマーになった僕は鶏を育てて暮らす。
1話 僕と英雄
目を開けると見知った天井があった。ここはココナの家だ。
ガタン
何か物音がしたが体が動かなくて顔を向けることができない。
「良かった」
ココナの声だった。なるほど、いやそりゃそうだ。ここはココナの家なんだから。
パタパタと走ってくる。
カラン
なんか変な音がした。と思ったら空にココナがいる。いやこれは――――――
「グヘッ」
腹にココナの肘鉄が入った。ヤバイ死ぬほど痛い。
「あ、ごめんなさい。今どきますね」
これは嫌な予感がする。
「ん~!!」
今度はココナの顔が当たってはいけない所に当たる。激突の衝突の影響でむせかえるような、気持ち悪い感覚が襲ってくる。
「ご、ごめんなさい」
「い、いいからどいて」
そこで話されると色々と不味い。そう言うとココナは赤面して離れたいった。
「お腹、お腹すいてないですか」
「そうですね、お腹ペコペコです。でも体が動かなくて」
「そうゆうことなら持ってきますね」
そう言うとご飯を作りに行った。でも動けないから食べられないんだけど。あんまり周りが見えてなさそうだし今から言っても聞こえないだろう。
暫くすると美味しそうな匂いがしてくる。
ぐ~
腹の虫が早くこの匂いのする料理をくれと騒いでる。ココナはお盆にいくつかお皿を持ってやってくる。近くにあった棚の上に置くとテーブルをよいしょよいしょと運んできて近くに置いてくれた。
「作ってもらってなんですけど体ピクリとも動かなくて。すみません食べられそうにないです」
「大丈夫です」
そう言うと料理の一つを取り口元に運んでくれる。湯気がもうもうとたちこめている。
(ちょ、これ!)
「あぢっ!」
「あ、すみません」
そう言って今度はふーふーってしてからくれた。
「はい、あーん」
パクっ
モグモグ
ゴックン
うん、少し薄味たが恐らく体の事を考えてくれたのだろう。美味しい。
「美味しいです。ありがとうございます」
この年であーんされることになるとは思わなかったけど。料理は美味しい。
「うあぁぁぁぁぁん!!!」
「ど、どうしたんですか」
「よがっだょおぉぉぉぉ!!!」
え?どうしたの、体は動かないが心がおどおどしてる。
「もう絶対に1人で戦わないでぐだざい!!!じんばいじだんでずがら」
あぁ、なるほど。確かに身近な人が死んだら嫌だな。僕だってココナが僕のいない間に1人で絶対勝てないような敵に立ち向かって死んだら嫌だし。
「すみません」
「ほんとうに思ってますか」
「本当です。心配させてすみませんでした」
暫くお腹の上でなき続けるココナを待つ。今さらだが鶏達の事やあのあとどうなったのかを聞かなくちゃいけないし。
「ココナいいですか」
「なんですか?」
「あのあと、僕が倒れたあとどうなったか教えてもらえますか?鳥達の事も含めて」
「そうですね、鳥達は皆元気で今は屋敷の一室で暮らしてます。おいてあった餌を与えていて元気ですよ。卵もしっかり保存してあります」
まじか!?あのときスルトの攻撃で小屋が燃えているのをみたからてっきり全滅してると思ったのだが。そうか、後で動けるようになったらお礼を言わなきゃいけないな。
「スルトは倒されてしっかりと核は回収してあります。屋敷に置いてあるので動けるようになったら貰ってきてください。あとは、そうですね街への被害はかなり少なかったです。まあ街壁に穴が幾つかありましたが」
あの熱線か確かになあれなら街壁が溶けてもおなしくない。
「そういえば僕はどれくらい寝ていましたか?」
「約2週間です」
そんなにか!?確かに無理はしたがそこまで寝てたとは。
「私からもいいですか」
「はい」
「どうやって倒したんだすか、運ばれてきたとき肩に風穴が空いてるし、全身の骨は折れて筋肉はズタズタ内蔵もやられて、あれでどうやって戦ったんです?」
そこまで酷かったのか、って肩の穴。そうだあの戦いで肩に穴が空いたはずなのに肩にそのような感覚はない。
「そうですね、どこから話しましょうか――――――――」
そして僕は戦いの事を全て話した。
「うあぁぁぁぁぁん!!!」
そしてまた泣き出してしまった。
「どうしたんですか」
「そんな大変な時に私は・・・師匠失格です!!」
いや、仕方ないと思う。予兆が見つかってから殆ど1日程度で現れたのだから。
「そうだ!報告があるんですよ。どうやら僕転職したみたいなんです」
「え!?」
「ドラゴンテイマーになりました」
「それってなにも変わらないんじゃ」
「違いますよ。空を飛ぶあのでかいのをテイムできるようになったんです」
「えぇぇぇぇ!!」
それからまた酷かった。こんどは質問攻めだ、転職はあまり話せるようなことじゃないから凄く対応に困る。
ぐ~
「「あっ」」
「すみません、ご飯の最中でしたね」
それからココナにご飯を食べされてもらうとできる事がないので外を見る。
「ナルヤさんにはお礼を言わなきゃな」
肩の穴を治してくれたのはナルヤさんという人らしい。コンポさんは無事王都に行くことが出来たらしい。そこで無事王国騎士団に増援を頼めたらしい。その時運良くココナにも会えて王宮魔法士団を動かせたらしい。おかげで【転移の魔女】の力を使って一瞬で跳んでこれ、その時一緒にいた【復活の聖女】ことナルヤさんのお陰で治してもらえたそうだ。ちなみにこの体も明日には治るだろうということだ。
「さて、ほんと暇だな」
「入るぞ」
そう言って入ってきたのはなんとシュトロフ様だ。
「この度は本当にありがとう」
そう言って地面に膝を付き頭を下げた。土下座だ。
「司くんのおかげでありえないくらい少ない被害でこの街を守ることができた。なんとお礼を言えばいいか、ワシにできることなら何でもしよう」
あまりのインパクトに放心状態になってしまう。いや、まぁお礼は貰うけど何でもは・・・普通に報酬を貰えれば。
「頭をあげてください。てか、座ってください。こんなところ誰かにみられたら」
「問題ない、救国の英雄に頭を下げて何が悪い」
「いや、そうゆう問題じゃ」
「なんでも欲しいものを言ってくれ、必ず用意して見せよう」
「いや、なんでもは要りませんよ。報酬さえいただければ十分です」
実際今はあんまり困ってないし。
「今すぐとは言わない。いつでも欲しいものが出来たら言うといい、末代までこの恩に報いることを誓う」
いや、末代とかそんなに長生きしないしせいぜい孫との代くらいまででしょう。
「は、はぁ、それならそのときお願いします」
「了解した。多いに期待してくれ」
そう言うと帰っていった。
「風のような人だな」
少しばかり報酬の額に期待して目を閉じた。どうせなにもできないなら寝ていようと思ったのだ。
次の日、まだ体は痛いが動けないこともないので起き上がり下に行く。
「おはようございます」
「おはようございます。起きられるようになったんですね」
「おかげさまで、ありがとうございました」
「いいんですよ、組合で報酬が受け取れるらしいですから後で行けるようなら行ってみてください」
「ありがとうございます」
朝食を食べ部屋で体を清める。流石に2週間も洗ってない状態で外には出られない。洗ってるとき肩をみたが傷は一切残ってなかった。すこし残念だ。
「行ってきます」
街にでる。僕の感覚では久しぶりって程でもないが所々前とは、変わっているところがある。恐らく燃えてしまって建て替えたのだろう。
カランカラン
「こんにちは―――――司様!よかったお体は大丈夫ですか」
組合に入るとティトステさんが真っ先に駆け寄ってきた。
「なにも問題はないです!と、言いたいところですがまだ少し体が痛みますね」
僕とティトステさんが話しているのを見ていた冒険者が突如大声を出した。
「英雄が来たぞ!!」
その声に反応して周りがざわめきこちらを見る。
「神速の魔法剣士だ!」
「百弾の魔法使いだ!」
様々な声が聞こえ集まってくる。たちまち僕たちの周りに人が集まり身動きがとれなくなる。さらには誰かが体を持ち上げると胴上げが始まった。
「あ、あの下ろしてもらってもいいですか」
そう言うと直ぐに下ろされる。
「とりあえず報酬だけ貰ってきたいのですが」
そう言うと受付までの道が開ける。モーセにでもなった気分だ。
「本当にありがとうございました」
受付でも頭をされた。
「こちらが報酬、10,000,000,000クルシェンです」
そう言って銀色のケースに入ったクルシェン高価を見せてきた。その額100億クルシェン。とんでもない額だ。一生遊んで暮らせる。国を救った代価が100億と考えるのが安いのか高いのか判断に困るが。
報酬を受け取り蔵にしまう。すると組合に鎧を着た騎士がやって来た。
ガタン
何か物音がしたが体が動かなくて顔を向けることができない。
「良かった」
ココナの声だった。なるほど、いやそりゃそうだ。ここはココナの家なんだから。
パタパタと走ってくる。
カラン
なんか変な音がした。と思ったら空にココナがいる。いやこれは――――――
「グヘッ」
腹にココナの肘鉄が入った。ヤバイ死ぬほど痛い。
「あ、ごめんなさい。今どきますね」
これは嫌な予感がする。
「ん~!!」
今度はココナの顔が当たってはいけない所に当たる。激突の衝突の影響でむせかえるような、気持ち悪い感覚が襲ってくる。
「ご、ごめんなさい」
「い、いいからどいて」
そこで話されると色々と不味い。そう言うとココナは赤面して離れたいった。
「お腹、お腹すいてないですか」
「そうですね、お腹ペコペコです。でも体が動かなくて」
「そうゆうことなら持ってきますね」
そう言うとご飯を作りに行った。でも動けないから食べられないんだけど。あんまり周りが見えてなさそうだし今から言っても聞こえないだろう。
暫くすると美味しそうな匂いがしてくる。
ぐ~
腹の虫が早くこの匂いのする料理をくれと騒いでる。ココナはお盆にいくつかお皿を持ってやってくる。近くにあった棚の上に置くとテーブルをよいしょよいしょと運んできて近くに置いてくれた。
「作ってもらってなんですけど体ピクリとも動かなくて。すみません食べられそうにないです」
「大丈夫です」
そう言うと料理の一つを取り口元に運んでくれる。湯気がもうもうとたちこめている。
(ちょ、これ!)
「あぢっ!」
「あ、すみません」
そう言って今度はふーふーってしてからくれた。
「はい、あーん」
パクっ
モグモグ
ゴックン
うん、少し薄味たが恐らく体の事を考えてくれたのだろう。美味しい。
「美味しいです。ありがとうございます」
この年であーんされることになるとは思わなかったけど。料理は美味しい。
「うあぁぁぁぁぁん!!!」
「ど、どうしたんですか」
「よがっだょおぉぉぉぉ!!!」
え?どうしたの、体は動かないが心がおどおどしてる。
「もう絶対に1人で戦わないでぐだざい!!!じんばいじだんでずがら」
あぁ、なるほど。確かに身近な人が死んだら嫌だな。僕だってココナが僕のいない間に1人で絶対勝てないような敵に立ち向かって死んだら嫌だし。
「すみません」
「ほんとうに思ってますか」
「本当です。心配させてすみませんでした」
暫くお腹の上でなき続けるココナを待つ。今さらだが鶏達の事やあのあとどうなったのかを聞かなくちゃいけないし。
「ココナいいですか」
「なんですか?」
「あのあと、僕が倒れたあとどうなったか教えてもらえますか?鳥達の事も含めて」
「そうですね、鳥達は皆元気で今は屋敷の一室で暮らしてます。おいてあった餌を与えていて元気ですよ。卵もしっかり保存してあります」
まじか!?あのときスルトの攻撃で小屋が燃えているのをみたからてっきり全滅してると思ったのだが。そうか、後で動けるようになったらお礼を言わなきゃいけないな。
「スルトは倒されてしっかりと核は回収してあります。屋敷に置いてあるので動けるようになったら貰ってきてください。あとは、そうですね街への被害はかなり少なかったです。まあ街壁に穴が幾つかありましたが」
あの熱線か確かになあれなら街壁が溶けてもおなしくない。
「そういえば僕はどれくらい寝ていましたか?」
「約2週間です」
そんなにか!?確かに無理はしたがそこまで寝てたとは。
「私からもいいですか」
「はい」
「どうやって倒したんだすか、運ばれてきたとき肩に風穴が空いてるし、全身の骨は折れて筋肉はズタズタ内蔵もやられて、あれでどうやって戦ったんです?」
そこまで酷かったのか、って肩の穴。そうだあの戦いで肩に穴が空いたはずなのに肩にそのような感覚はない。
「そうですね、どこから話しましょうか――――――――」
そして僕は戦いの事を全て話した。
「うあぁぁぁぁぁん!!!」
そしてまた泣き出してしまった。
「どうしたんですか」
「そんな大変な時に私は・・・師匠失格です!!」
いや、仕方ないと思う。予兆が見つかってから殆ど1日程度で現れたのだから。
「そうだ!報告があるんですよ。どうやら僕転職したみたいなんです」
「え!?」
「ドラゴンテイマーになりました」
「それってなにも変わらないんじゃ」
「違いますよ。空を飛ぶあのでかいのをテイムできるようになったんです」
「えぇぇぇぇ!!」
それからまた酷かった。こんどは質問攻めだ、転職はあまり話せるようなことじゃないから凄く対応に困る。
ぐ~
「「あっ」」
「すみません、ご飯の最中でしたね」
それからココナにご飯を食べされてもらうとできる事がないので外を見る。
「ナルヤさんにはお礼を言わなきゃな」
肩の穴を治してくれたのはナルヤさんという人らしい。コンポさんは無事王都に行くことが出来たらしい。そこで無事王国騎士団に増援を頼めたらしい。その時運良くココナにも会えて王宮魔法士団を動かせたらしい。おかげで【転移の魔女】の力を使って一瞬で跳んでこれ、その時一緒にいた【復活の聖女】ことナルヤさんのお陰で治してもらえたそうだ。ちなみにこの体も明日には治るだろうということだ。
「さて、ほんと暇だな」
「入るぞ」
そう言って入ってきたのはなんとシュトロフ様だ。
「この度は本当にありがとう」
そう言って地面に膝を付き頭を下げた。土下座だ。
「司くんのおかげでありえないくらい少ない被害でこの街を守ることができた。なんとお礼を言えばいいか、ワシにできることなら何でもしよう」
あまりのインパクトに放心状態になってしまう。いや、まぁお礼は貰うけど何でもは・・・普通に報酬を貰えれば。
「頭をあげてください。てか、座ってください。こんなところ誰かにみられたら」
「問題ない、救国の英雄に頭を下げて何が悪い」
「いや、そうゆう問題じゃ」
「なんでも欲しいものを言ってくれ、必ず用意して見せよう」
「いや、なんでもは要りませんよ。報酬さえいただければ十分です」
実際今はあんまり困ってないし。
「今すぐとは言わない。いつでも欲しいものが出来たら言うといい、末代までこの恩に報いることを誓う」
いや、末代とかそんなに長生きしないしせいぜい孫との代くらいまででしょう。
「は、はぁ、それならそのときお願いします」
「了解した。多いに期待してくれ」
そう言うと帰っていった。
「風のような人だな」
少しばかり報酬の額に期待して目を閉じた。どうせなにもできないなら寝ていようと思ったのだ。
次の日、まだ体は痛いが動けないこともないので起き上がり下に行く。
「おはようございます」
「おはようございます。起きられるようになったんですね」
「おかげさまで、ありがとうございました」
「いいんですよ、組合で報酬が受け取れるらしいですから後で行けるようなら行ってみてください」
「ありがとうございます」
朝食を食べ部屋で体を清める。流石に2週間も洗ってない状態で外には出られない。洗ってるとき肩をみたが傷は一切残ってなかった。すこし残念だ。
「行ってきます」
街にでる。僕の感覚では久しぶりって程でもないが所々前とは、変わっているところがある。恐らく燃えてしまって建て替えたのだろう。
カランカラン
「こんにちは―――――司様!よかったお体は大丈夫ですか」
組合に入るとティトステさんが真っ先に駆け寄ってきた。
「なにも問題はないです!と、言いたいところですがまだ少し体が痛みますね」
僕とティトステさんが話しているのを見ていた冒険者が突如大声を出した。
「英雄が来たぞ!!」
その声に反応して周りがざわめきこちらを見る。
「神速の魔法剣士だ!」
「百弾の魔法使いだ!」
様々な声が聞こえ集まってくる。たちまち僕たちの周りに人が集まり身動きがとれなくなる。さらには誰かが体を持ち上げると胴上げが始まった。
「あ、あの下ろしてもらってもいいですか」
そう言うと直ぐに下ろされる。
「とりあえず報酬だけ貰ってきたいのですが」
そう言うと受付までの道が開ける。モーセにでもなった気分だ。
「本当にありがとうございました」
受付でも頭をされた。
「こちらが報酬、10,000,000,000クルシェンです」
そう言って銀色のケースに入ったクルシェン高価を見せてきた。その額100億クルシェン。とんでもない額だ。一生遊んで暮らせる。国を救った代価が100億と考えるのが安いのか高いのか判断に困るが。
報酬を受け取り蔵にしまう。すると組合に鎧を着た騎士がやって来た。
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