ドラゴンテイマーになった僕は鶏を育てて暮らす。
17話 僕とフレイヤ祭2
約束した手前一応探さなければと思い鑑定をずっと使っているおかげで魔力がゴリゴリ削られていく。さらに入ってくるのは屑だのゴミだのとどうでもいい情報ばかり。そろそろ疲れてきた。
「さっきみたいなのはないですね」
「そうですか、残念です」
「でもあれなんかどうですか、可愛いですよ」
そう言って売っている紙飾りをさす。大きくひらひらしたリボンの飾りが特徴的な青い髪留めのゴムだ。
「いいですね!どうですか」
さっそく受け取って髪に当てるとどうどう?とみせてくる。正直結構似合っていた。
「似合ってますよ」
「本当ですか!じゃあ買ってきます」
そう言うとお金を渡して戻ってきた。早速着けてきた。それからもココナは幾つか僕が良いと言ったやつを買っていた。いや僕が良いと言ったやつは全て買っていた。お金は大丈夫なのか?
「少し疲れちゃいましたね」
「確かにそうですね」
辺りに目をやり座れそうな場所を探す。ちょうど近くのベンチが空いた。
「あそこに座って少し休みましょう」
「そうですね」
座るとココナが飲み物をくれた。
(ん)
「これは」
「ハーブティーです。家の裏で作ってるんですよ」
知らなかった。ハーブの爽やかな香りが疲れをとってくれる。
「美味しいです!」
「レモングラスとタイム、ミントでつくったんですよ」
「なるほど、全てココナが育ててるんですか」
「そうですよ、他にもオレガノとコモンセイジを育ててます」
「そんなに沢山」
そんなに育ててたのに今まで気がつかなかった。今度みせて貰お、そんな話をしているとヘルメスさんがやって来た。
「これはこれは司さんにココナ様こんにちわ」
「こんにちは」
「お店は大丈夫なのですか?」
「ええ、私はいなくても問題ないですから。それよりもビールありがとうございました。おかげで既にかなりの儲けが出ています」
そりゃあんだけぼったくれば儲かりもするだろう。
「それは良かった。私の方もあんなに沢山ありがとうございました」
「いえいえ。あれくらい妥当ですよ。そうだ、司さんとココナ様も是非ビールを飲んでみてはどうですか」
「僕はビールはすのし苦手で遠慮させていただきます」
「私もお酒は」
「そうですか、もしなにかご入り要がありましたらぜひマーキュリー商会をお尋ねください。例え別の大陸であろうと揃えてみせましょう」
それだけ伝えると骨董市を回ると言って行ってしまった。
「あ、そろそろかな」
「どうしたんですか?」
「いいからついてきてください」
さすがに人が多くて見失いそうだったのでココナの手を握った。
「ひょぇ!?な、なにするんですか」
「いや、はぐれちゃいそうだったんで」
「そうゆうことですか」
そう言うと僕の手を強く握り返してきた。
(ふにふにだ~)
ちゃうちゃう、頭を振ると煩悩を追い払いついていく。やって来たのは競技場だ。普段は兵隊の訓練や競馬なんかに使われている。結構広い場所だ。今日はそこに舞台が設置されオーケストラがいた。
「そろそろですね」
中央に行くとちょうど音楽が始まった。
「お願いできますか?」
そう言って手を差し出してくる。これは間違いなく社交ダンスとか言うやつだ。
「僕はダンスはできませんが」
「大丈夫です。この街では初めて参加した人に以前参加した事がある人が躍りを教えるという伝統があるんですよ」
「なるほど、そしたらぜひお願いします」
ココナに合わせてココナの手に自分の手を添えると数歩横に歩く。さらに両手を繋ぐと来た方向へステップしながら4歩戻る。そして両手を繋いだまま来るっと回り背中合わせになるとまた4歩歩く。片手を離し、ココナが後ろに倒れるそれを倒れないように確りと握って支える。回りの人達がそれをおもいっきり引き自分の体で受け止めていたので真似る。
「ありがとうございます」
そう言うと繋いでる手を高くあげそこを支点にクルクル回りながら横へ移動する。そして繋ぐ手を入れ換えると腰へ手を添えてステップを踏む。さらに引き寄せると高く持ち上げ一回転し受け止めたところで曲が終わった。
なかなかにハードだった。
「ありがとうございました」
「いえ、しかし思ったよりハードなんですね」
「男の人はそうかもしれないですね」
いや、女の人もクルクル回るから大変だと思うが。
暫く待っていると次の曲が始まった。今度は手を繋ぎココナの細い腰に手を添えた状態から始まった。さらにもう一曲、二曲と躍り終えると、さすがにかなりつかれた。辺りには照明用に松明が焚かれ、幻想的なふいんきを醸し出していた。
「どうでしたか?」
「結構楽しかったです」
「それは良かったです」
配られた飲み物を飲んで一息ついていると舞台にシュトロフ様が登ってきた。
「素晴らしい躍りをありがとう。今年もこうしてフレイヤ祭を行えた事を嬉しく思う。君たちの払った税金だ。大いに食べ大いに飲んで欲しい。さて今回もパーティーへ招待する物には衛兵が声をかけに行く。参加も不参加も自由だがパーティーでは私と直接話せる機会もある。是非とも参加し改善したいところなどを共に話し合おうじゃないか」
そう言うと舞台から降りていった。なるほどこのダンスにはそうゆう意図も含まれたいたのか。
「こんばんは」
「コンポさん、こんばんは」
「こちら招待状です」
やはりか、まぁせっかくだし行ってもいいかな。あとはココナに次第だが。
「どうしますか?」
「私はどちらでもいいですよ」
「そしたら参加させていただきます」
「よかったです。詳しくは手紙に書いてあるのでお待ちしてます」
「はい、ありがとうございます」
辺りをみると僕達と同じように何人かの人が招待されていた。結構多いがこんなに屋敷に入れるのだろうか?
「大丈夫ですよ、パーティーは地下でやりますから」
「地下ですか?」
「はい、あの屋敷の地下にパーティー用のホールがあるんですよ」
なるほどそうゆうことか。
「あ」
「どうしました?」
「僕ドレスコードわかりません」
「そんな事でしたら大丈夫ですよ、全て向こうに用意してありますから」
「よかった」
ほっと胸を撫で下ろす。よくよく考えると農民とかもいてドレスを持っていない人の方が多い筈だ。そりゃ用意してあるか。
「あ~動いたらお腹すいちゃいました」
「そうですね、夜はなんですかね?」
あんまりお腹はすいていないがまぁ別にいいだろう。朝と同じ所に手を繋いで行く。
いい匂いがする。これはもしや、
「カレーだ!!」
「知ってるんですか?」
「はい、僕の好物の一つです」
まさかこの世界でもカレーを食べられるとは、香辛料を売っているところをみなかったからどこらから運んで来たのだろう。確りとご飯もあった。しかもインド米。
「いただきます!」
ココナと二人席につくとご飯とルーの間にスプーンを差し込んだ。スパイスの香りが漂ってくる。パクっと口にいれる。スパイスのコクと辛さがたまらない。またその辛みをご飯が中和してくれる。
「ん!!!」
ココナは口に入れた瞬間に辛さと熱さに悶絶し水をがぶ飲みしていた。舌をだしていたーいとやっている。あっという間に食べるとも一杯貰いに行った。そのとき脇にタンドリーチキンがあったのでそれもとってくる。
「よくこんな辛いの食べられますね」
「この辛さがいいんじゃないですか、そしたらこれはどうですか?」
そう言ってタンドリーチキンを差し出す。
「美味しい!少し辛いけどこれなら食べられます!」
そう言って美味しそうにもきゅもきゅと食べていた。僕も一つの食べてみる。
(あ、これ)
食べてみてわかったがこれタンドリーチキンじゃなくてタンドリートン、豚だった。まぁこれはこれでアリだが僕としてはチキンの方がいい。さらに少しお酒を飲むと家に帰った。
「さっきみたいなのはないですね」
「そうですか、残念です」
「でもあれなんかどうですか、可愛いですよ」
そう言って売っている紙飾りをさす。大きくひらひらしたリボンの飾りが特徴的な青い髪留めのゴムだ。
「いいですね!どうですか」
さっそく受け取って髪に当てるとどうどう?とみせてくる。正直結構似合っていた。
「似合ってますよ」
「本当ですか!じゃあ買ってきます」
そう言うとお金を渡して戻ってきた。早速着けてきた。それからもココナは幾つか僕が良いと言ったやつを買っていた。いや僕が良いと言ったやつは全て買っていた。お金は大丈夫なのか?
「少し疲れちゃいましたね」
「確かにそうですね」
辺りに目をやり座れそうな場所を探す。ちょうど近くのベンチが空いた。
「あそこに座って少し休みましょう」
「そうですね」
座るとココナが飲み物をくれた。
(ん)
「これは」
「ハーブティーです。家の裏で作ってるんですよ」
知らなかった。ハーブの爽やかな香りが疲れをとってくれる。
「美味しいです!」
「レモングラスとタイム、ミントでつくったんですよ」
「なるほど、全てココナが育ててるんですか」
「そうですよ、他にもオレガノとコモンセイジを育ててます」
「そんなに沢山」
そんなに育ててたのに今まで気がつかなかった。今度みせて貰お、そんな話をしているとヘルメスさんがやって来た。
「これはこれは司さんにココナ様こんにちわ」
「こんにちは」
「お店は大丈夫なのですか?」
「ええ、私はいなくても問題ないですから。それよりもビールありがとうございました。おかげで既にかなりの儲けが出ています」
そりゃあんだけぼったくれば儲かりもするだろう。
「それは良かった。私の方もあんなに沢山ありがとうございました」
「いえいえ。あれくらい妥当ですよ。そうだ、司さんとココナ様も是非ビールを飲んでみてはどうですか」
「僕はビールはすのし苦手で遠慮させていただきます」
「私もお酒は」
「そうですか、もしなにかご入り要がありましたらぜひマーキュリー商会をお尋ねください。例え別の大陸であろうと揃えてみせましょう」
それだけ伝えると骨董市を回ると言って行ってしまった。
「あ、そろそろかな」
「どうしたんですか?」
「いいからついてきてください」
さすがに人が多くて見失いそうだったのでココナの手を握った。
「ひょぇ!?な、なにするんですか」
「いや、はぐれちゃいそうだったんで」
「そうゆうことですか」
そう言うと僕の手を強く握り返してきた。
(ふにふにだ~)
ちゃうちゃう、頭を振ると煩悩を追い払いついていく。やって来たのは競技場だ。普段は兵隊の訓練や競馬なんかに使われている。結構広い場所だ。今日はそこに舞台が設置されオーケストラがいた。
「そろそろですね」
中央に行くとちょうど音楽が始まった。
「お願いできますか?」
そう言って手を差し出してくる。これは間違いなく社交ダンスとか言うやつだ。
「僕はダンスはできませんが」
「大丈夫です。この街では初めて参加した人に以前参加した事がある人が躍りを教えるという伝統があるんですよ」
「なるほど、そしたらぜひお願いします」
ココナに合わせてココナの手に自分の手を添えると数歩横に歩く。さらに両手を繋ぐと来た方向へステップしながら4歩戻る。そして両手を繋いだまま来るっと回り背中合わせになるとまた4歩歩く。片手を離し、ココナが後ろに倒れるそれを倒れないように確りと握って支える。回りの人達がそれをおもいっきり引き自分の体で受け止めていたので真似る。
「ありがとうございます」
そう言うと繋いでる手を高くあげそこを支点にクルクル回りながら横へ移動する。そして繋ぐ手を入れ換えると腰へ手を添えてステップを踏む。さらに引き寄せると高く持ち上げ一回転し受け止めたところで曲が終わった。
なかなかにハードだった。
「ありがとうございました」
「いえ、しかし思ったよりハードなんですね」
「男の人はそうかもしれないですね」
いや、女の人もクルクル回るから大変だと思うが。
暫く待っていると次の曲が始まった。今度は手を繋ぎココナの細い腰に手を添えた状態から始まった。さらにもう一曲、二曲と躍り終えると、さすがにかなりつかれた。辺りには照明用に松明が焚かれ、幻想的なふいんきを醸し出していた。
「どうでしたか?」
「結構楽しかったです」
「それは良かったです」
配られた飲み物を飲んで一息ついていると舞台にシュトロフ様が登ってきた。
「素晴らしい躍りをありがとう。今年もこうしてフレイヤ祭を行えた事を嬉しく思う。君たちの払った税金だ。大いに食べ大いに飲んで欲しい。さて今回もパーティーへ招待する物には衛兵が声をかけに行く。参加も不参加も自由だがパーティーでは私と直接話せる機会もある。是非とも参加し改善したいところなどを共に話し合おうじゃないか」
そう言うと舞台から降りていった。なるほどこのダンスにはそうゆう意図も含まれたいたのか。
「こんばんは」
「コンポさん、こんばんは」
「こちら招待状です」
やはりか、まぁせっかくだし行ってもいいかな。あとはココナに次第だが。
「どうしますか?」
「私はどちらでもいいですよ」
「そしたら参加させていただきます」
「よかったです。詳しくは手紙に書いてあるのでお待ちしてます」
「はい、ありがとうございます」
辺りをみると僕達と同じように何人かの人が招待されていた。結構多いがこんなに屋敷に入れるのだろうか?
「大丈夫ですよ、パーティーは地下でやりますから」
「地下ですか?」
「はい、あの屋敷の地下にパーティー用のホールがあるんですよ」
なるほどそうゆうことか。
「あ」
「どうしました?」
「僕ドレスコードわかりません」
「そんな事でしたら大丈夫ですよ、全て向こうに用意してありますから」
「よかった」
ほっと胸を撫で下ろす。よくよく考えると農民とかもいてドレスを持っていない人の方が多い筈だ。そりゃ用意してあるか。
「あ~動いたらお腹すいちゃいました」
「そうですね、夜はなんですかね?」
あんまりお腹はすいていないがまぁ別にいいだろう。朝と同じ所に手を繋いで行く。
いい匂いがする。これはもしや、
「カレーだ!!」
「知ってるんですか?」
「はい、僕の好物の一つです」
まさかこの世界でもカレーを食べられるとは、香辛料を売っているところをみなかったからどこらから運んで来たのだろう。確りとご飯もあった。しかもインド米。
「いただきます!」
ココナと二人席につくとご飯とルーの間にスプーンを差し込んだ。スパイスの香りが漂ってくる。パクっと口にいれる。スパイスのコクと辛さがたまらない。またその辛みをご飯が中和してくれる。
「ん!!!」
ココナは口に入れた瞬間に辛さと熱さに悶絶し水をがぶ飲みしていた。舌をだしていたーいとやっている。あっという間に食べるとも一杯貰いに行った。そのとき脇にタンドリーチキンがあったのでそれもとってくる。
「よくこんな辛いの食べられますね」
「この辛さがいいんじゃないですか、そしたらこれはどうですか?」
そう言ってタンドリーチキンを差し出す。
「美味しい!少し辛いけどこれなら食べられます!」
そう言って美味しそうにもきゅもきゅと食べていた。僕も一つの食べてみる。
(あ、これ)
食べてみてわかったがこれタンドリーチキンじゃなくてタンドリートン、豚だった。まぁこれはこれでアリだが僕としてはチキンの方がいい。さらに少しお酒を飲むと家に帰った。
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ノベルバユーザー287424
「僕はビールは[すのし]苦手で遠慮させていただきます」誤字がありましたよ