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ドラゴンテイマーになった僕は鶏を育てて暮らす。

ノベルバユーザー313493

16話 僕とフレイヤ祭1

 女の子の買い物が長いのはどこの世界でも同じだったらしい。


 家を出て僕たちは服屋に来ていた。


 「どっちが良いですかね~」


 袖口にフリルがあしらわれたトップスに合わせるように二種類のボトムを持って聞いてくる。正直どっちがどう違うのかわからないのだが。ここで適当な事を言うと怒られる恐れがあるので適当な事は言えない。


 「僕はこっちの方が好きです」


 右手に持っているものを指してそう言ってみるがココナはう~んと唸ると「そしたらこっちの方がいいんですよね」とか言って別のトップスを持ってきた。結局店を出たのは昼を過ぎた頃だった。


 「いや~いい買い物が出来ました。ありがとうございます」


 「いえ、これくらいでよければいつでも付き合いますよ」


 「本当ですか!!」


 いや、勘弁してください。


 「お腹すきましたね、ご飯食べに行きましょうか」


 「そうですね」


 そうやって来たのはやはりポパイのお店だった。


 「いらっしゃいませ~。おやココナ様に司様ではないですか」


 「こんにちはポパイさん」


 「こんにちはー」


 ポパイさんからメニューを受けとると注文を済ませ料理が届くまでココナと話してまつ。


 「おまたせしました。ワニの手焼きのフランボワーズがけとトマトと卵のスープ、レンコンとトマトのピザブレッドです」


 うぉぉ!うまそう。しかし、ココナの奴ら凄い迫力だな。まるで剥きえびのように指以外の皮が剥がされて焼かれたワニの手が出てきたのだ。それを豪快にも素手で掴むとフランボワーズのソースに付けてかぶりついた。


 「ん~美味しぃ」


 なんとも幸せそうな表情で食べる。僕もココナを見ていないで食べてみることにする。


 「ん~美味しい」


 あ、ポパイさんがこっちをみて笑っていた。くそっ、今のはヤバイと思ったんだ。
 しかし、このレンコンのしゃきしゃき感とトマトの酸味がよく合う。何気にパンが美味しかった。外はカリッとなかはしっとりで、さらにそこにトロットロのチーズが来る。あ~これ最強。ヤバイスーパーうまい!
 続いてスープだ。大きく切られたトマトに少し柔らかい卵が合わさってん、これも最高!美味しい!
 スープ一滴、パンくず一つ残さず完食した。


 「どうでしょう。お気に召されましたか」


 「はい!とっても美味しかったです。特にピザブレッドは最高でした」


 「それは良かった」


 ポパイさんが別のテーブルに行くとココナがトイレにたった。その間にお代を払っておく。


 「行きましょうか」


 「お金まだ払ってないですけど」


 「大丈夫です」


 ポパイさんがこっちを向いて頷く。


 「先程司様より頂いております」


 「え、払いますよ」


 「いいですよ、これくらい大丈夫ですから」


 「でも」


 「ココナ様ここは殿方の顔をたてて差し上げるべきですよ」


 店を出る。


 「今日はありがとうございました」


 「いいんですよ。いつも泊めて貰っているお礼です」


 それだけ言うと家に向かって歩き出す。


 「なんだかお祭りの前って感じですね」


 「そうですね、飾り付けとか大変そうです」


 「確かに」


 こうゆうのをみてると文化祭を思い出す。僕は私立だったので実行委員会とその他数人で準備をして大変だったのを覚えている。決してテレビで見るように皆でワイワイという事はなかった。二日前から準備日で授業時間を準備に当てていたがそのときですら喋って手伝わなかったりとて大変だった。ちなみに僕は三年間実行委員だった。祭り事は大好きな日本人の僕です。
 と、まぁそんな事はどうでもよくて、本当に皆楽しそうに飾り付けをしている。これもお祭りの一部なのだと思う。


 「でもいいですよね」


 そういうココナの視線の先には親子で紙飾りをつけている人達がいた。


 「そうですね」


 それからは会話もなく家に帰った。


 2日後、今日から3日間フレイヤ祭だ。


 「凄い活気ですね」


 「そうですね、4年に一度だけですからですかね。さあ私たちも行きましょうか」


 「そうですね」


 町の中央に行く。そこにはいくつものテントが張られその下にはテーブルと椅子が置かれていた。フレイヤ祭では朝と夜、大宴会が行われる。この時出てくる料理は全てがただだ。この領の税が高いのはこれがあるからでもあるからだ。他には常に兵隊が領内を巡回して魔物や討伐を狩っていたりもする。一見普通にも思えるが他の領ではそんなことないらしい。


 「これはポパイさんおはようございます」


 「これはココナ様に司様おはようございます」


 「お店は大丈夫なんですか」


 「ええ、今日は私は休みです。私もお祭りを楽しみたいので」


 「確かにそうですよね」


 今日はって事は恐らく明日の明後日は休みではないのだろう。お店をやっている人は大変そうだ。三人で宴会場に行く。そこには朝からステーキなどの料理に酒が振るわれていた。既に何人から出来上がっているようだ。奥には衛兵に介抱されている人もいた。
 僕達も好きなものを手にとり食べ始める。味は大味だったが場のふいんき補正が入りなかなかに美味しかった。


 「さて、何処に行きましょうか」


 「骨董市なんてどうですか?掘り出し物があるかもしれないですし」


 「確かにそうですね」


 ココナにつられて骨董市に向かった。通り道でヘルメスさんがビールを売っているのを見た。なんと一杯1000クルシェンだった。しかも400ミリリットルで、おもいっきりぼったくりだ。
 骨董市はかなりの賑わいをみせていた。


 「凄いですね」


 「そうですね、さまざまな領や街から売りに来ているのでそれを目当てに人が集まるんですよね」


 なるほど、そうしてみていると凄いものを見つけてしまった。


 「少しいいですか?」


 「いいですよ」


 了承を得ると一つの店に行く。


 「少しいいですか?これはどこで手に入れられたのですか?」


 そこに売っていたのは刀だった。こっそりこの前手に入れたスキル【鑑定】を使ってみた。


 刀
 アダマンタイトでコーティングされヒイイロカネを使われた刀。素人では重すぎてまともに振れないが魔力付与エンチャントがかかっている。内容は不明


 ヒイイロカネってあったんだ。そしたらミスリルとかもあるのかな。


 「これかい、これはデディント皇国で手に入れたんだよ。あんたもしかしてデディント皇国の者か?」


 「いや、違います。これいくらですか」


 「お、買うかい?そしたら200万クルシェンだしな」


 「無理そうだ。すみませんなかったということで」


 そういうとココナからツンツンされて、耳元で「値切らないんですか」と聞かれた。どうやらここでは値切るものらしい。


 「しょうがない、じゃ180万クルシェンだ」


 「いや、10万で頼む」


 「それじゃ、商売上がったりだよ140だ」


 「そしたら50で」


 「いや130」


 「じゃあ80で」


 ん~と唸ったあとしょうがないかといってくれた。80万払うと刀を受けとる。
 いい買い物をした。


 「随分と払いましたね。みたところただのアダマンタイトの武器に見えますが」


 「そうですね、見た目はそうですね、ですが中はヒイイロカネが使われいるんですよ。それに魔力付与エンチャントまでついています」


 「え!?」


 「本当にとんでもない掘り出し物がありました。まぁ使う機会が来るかはわからないですがそれでも武器は欲しいと思っていたんですよ」


 「十分魔法が使えるじゃないですか」


 「そうですけど魔法が効かない敵がいたら嫌じゃないですか」


 ゲームとかだと定番だし。 


 「でもよくそんな事がわかりましたね」


 「鑑定というスキルのおかげですよ」


 「なるほど、便利ですよね。私もほしかったな~」


 実際これを自分にかけるとステータスなんかも見られるのだ。正直すごすぎると思う。魔力付与エンチャントの武器は貴重なので鑑定さまさまだ。
 魔力付与エンチャントとは付与をスキルとして持っている人が低確率で成功させられる技術で付与をするには自分で付与させる物を造らなければならないため多くの魔力と多くの技術、多くの運が必要とされる。


 「なにかあったら教えますよ」


 「約束ですよ!」













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