ドラゴンテイマーになった僕は鶏を育てて暮らす。
13話 僕と兵隊
家に着くとそのまま崖の方へ向かった。
「よし」
【岩創造】
崖から岩がにょきにょきと盛り上がり厚さ80センチ程度の筒を作り上げた。さらに人一人が入れるくらいの空洞あるロケット状に加工した物もつくる。筒の向きを調整し中にロケットをセットし、そのロケットの中に入り首までを土と岩で固定する。更に頭を支えるようの突っ張りをつくる。発射には殲滅爆発を使い、移動には爆風激を使う。さらにロケットの頭部に不可視の魔法を描く。こうすることで中から外の景色が見られるようにする。
「よし!行くか」
確りと固定されていることを確認すると【殲滅爆発】を使用した。体に物凄いGがかかる。一瞬で筒を抜けると更に上空へ進む。暫くするとおもいっきり流された。恐らくジェット気流に当たることが出来たのだろう。【爆風激】で頭の向きを変えるとロケットの後部から【爆風激】を発動させる。ぐんぐんと速度が上昇し、それに伴い体へのGが大きくなる。山を越え、街を過ぎ、村を、森を過ぎる。暫くすると山に囲まれた街が見えてきた。
(あれか?)
取り敢えず向きを下向きにして落下していく。
(これ、ヤバくね?)
着地することを全く考えていなかった僕は恐らくこのままこの岩ロケットと共に四散して死ぬことになるのだろう。
(ヤバイヤバすぎる!!)
そうこうしている間にもロケットは着実に地上に近づいていく。
(こうなれば一か八かだ)
魔法で岩を全て砂に変える。さらに爆風激で下から体を上へ飛ばした。次に自分の体を風で調整しテレビでみたスカイダイビングのような体制にする。さらに身体強化を使い、ステータスアップ。ここからが問題だ。
【身体強化】
よし、かかった。さらに掛けられるところまで掛け続ける。
【身体強化】
【身体強化】
【身体強化】
【身体強化】
(ん?視界が赤い。これって血涙流れてる!?)
身体強化を掛けるのを止めて下に空気の層を何重にも張る。身体強化のおかげか痛くはない。体制を直すと無事地面に着地することができた。現在はギルスの街から西の山の中腹辺りだ。取り敢えず体力的には問題ないのでギルスの街に向かう。足に力を込めて走る。
パッン
一足で街の入り口近くにたどり着いた。少しすると後ろから突風が吹き荒れる。これもしかしたら普通に身体強化重ね掛けした方が良かったのじゃないだろうか?
街までの少しの道をさっきよりも力を抜いて走った。
「ん?なんか衛兵集まって来ているような」
近づくにつれてその数がとんでもない数だとわかる。目に見える範囲ですら500は居ると思う。
「どうしたんですか」
「前衛防御の陣形をとれ!第一魔法部隊防御魔法発動!第一魔法部隊、第一魔法の後方から攻撃魔法火球を発動しろ!賢者様が来るまで持ちこたえるのだ!」
どうやらかなり危険な事になっているらしい。一応後ろを振り替えって見るが、何もいない。まさか僕にだけみえないという訳でもないだろうし。
これはあれだな。
「あの僕依頼でこの街に来たんですけど」
僕が話しかけると兵士達がざわめき出す。「まさか魔人か!?」とか「もう終わりだ」とか言ってる人達がいる。しょうがないので冒険者組合のカードを指揮官らしき人の前に投げる。身分を証明できる物で硬いのはこれしかなかったのだ。
「おのれ!すでに人に手をかけていたか!!」
ありゃ、完全に勘違いされている。これは領民証をもって行くしかないか、と行こうとした矢先火壁が発動されてしまった。
「これどうしよう」
対策を考える間もなく、火球が雨の如く撃ち込まれる。
【水壁】
僕の半径20メートルの辺りに高さ10メートル程度の水の壁が表れた。火球がぶつかると爆発が起き、辺りに水蒸気が立ち込める。さらに水壁を移動させ火壁にぶつける。するとまた爆発が起こりさらに水蒸気が立ち込めた。肌が焼けるように痛いが今のうちに指揮官の元へ行く。  
「話を聞いてください。僕は北條司といって、依頼でこの街に来ました。これが領民証でこれが依頼の証明、さっきのが組合証です」
これには流石に聞く耳を持ったようで確りと確認している。
「確かに領民証は本物のようだが」
「僕は東の賢者ココナ・テティーヌの弟子です。これでどうですか」
証の杖も出しておく。実はこれ、柄の部分にココナの紋章がついているのだ。
「本物だ、これは失礼いたしました。まさか賢者様のお弟子様とは知らず」
「いえ、いいですから取り敢えず中に入ってもいいですか?」
「勿論です。後程お詫びに伺わせて頂きたいのですが、どちらにいかれる予定かお聞きしても宜しいでしょうか」
「いやそういうのはいいですから」
ちょっと不機嫌なせいでぞんざいに対応してしまった。取り敢えず門をくぐろうとしたとき不意に足の力が抜けて意識が遠退き始めた。
「あ」
そして僕は深い眠りに着いた。
目を覚ますと知らない部屋にいた。それはそうか、誰かが運んでくれたんだろう。横を見ると人の良さそうなお爺さんがいた。どう見ても賢者だ。
「初めまして北條司です。運んでいただいたようでありがとうございます」
「いや、運んだのはワシじゃない。それより司くん君はココナの弟子と言うことだが本当かね?」
「はい」
そう言いながら証の杖をみせる。
「それよりあなたは」
「おう、そうじゃったなすまんすまん、確かにココナの弟子のようだ。メーティス・ゼポリス、メーティスと呼んでくれ」
「メーティスさんはココナ、師匠とはどういった関係なのですか?」
「ワシか?ワシはココナの師匠だ。知の賢者とか北の賢者とか呼ばれてる。それより司くんその年にして君はかなり膨大な魔力を持って、さらに力もあるとみえる。君はその力で何を望む」
いまいちピントこないでいると国だとか復讐だとかだと教えてくれた。
「今はそうゆうのはわからないですね、正直毎日生きていくので精一杯なので」
「そうか、依頼があるんだろう、もう行くといい。なにか困ったことがあったらいつでも来なさい。歓迎するから」
「ありがとうございます」
一つお辞儀をすると家を出た。マーキュリー商会の支店の場所も既に聞いてある。暫く歩くとマーキュリー商会の支店に着いた。
「こんにちは」
「いらっしゃいませ」
店の中はそこそこに賑わっていた。
「これは司様、もうお体は大丈夫なのですか?」
「ええ、それよりなぜ?」
「先程兵士の方がいらっしゃいまして、兄、ヘルメスからの手紙を届けてくださったのですよ」
そういうことか、倒れたときに落としてしまったらしい。
「依頼の内容は既に把握しております。今店の者に集めさせておりますので暫くお待ち下さい」
勧められるがまま席につくとここまでどのように来たのか、ココナの弟子と言うことだがどんな魔法が使えるかなどさまざまな事を聞かれた。取り敢えず答えられる範囲で答えて行く。そうして待っていてると店員が荷物が届いたと教えてくれた。
「それじゃいきますか」
そういわれて店長、ミネルバさんと店の裏手に行く。そこには2つの荷馬車に積まれた沢山の荷物があった。
「これはアイテムボックスでは無理ですかね」
【蔵】
蔵を開くと荷物をぽんぽんとしまっていく。さらに購入した商品のリストを貰うと店を出た。門をくぐると身体強化を5重にかける。現在できるマックスだ。これで筋力は元の32倍、14720だ。足に力を込めると思いっきり地面を蹴る。爆発したかのように前へ進む。以前新幹線に乗ったときよりも景色が過ぎていくのが早い。走ること一時間、僕はテティーヌ領の領都テティーヌの街に着いた。
「流石に日は暮れてるか」
往復2日、かなり短くなった。今回はコンポさんじゃなかったが無事門をくぐるとこの前泊まった宿に一泊することにした。
「よし」
【岩創造】
崖から岩がにょきにょきと盛り上がり厚さ80センチ程度の筒を作り上げた。さらに人一人が入れるくらいの空洞あるロケット状に加工した物もつくる。筒の向きを調整し中にロケットをセットし、そのロケットの中に入り首までを土と岩で固定する。更に頭を支えるようの突っ張りをつくる。発射には殲滅爆発を使い、移動には爆風激を使う。さらにロケットの頭部に不可視の魔法を描く。こうすることで中から外の景色が見られるようにする。
「よし!行くか」
確りと固定されていることを確認すると【殲滅爆発】を使用した。体に物凄いGがかかる。一瞬で筒を抜けると更に上空へ進む。暫くするとおもいっきり流された。恐らくジェット気流に当たることが出来たのだろう。【爆風激】で頭の向きを変えるとロケットの後部から【爆風激】を発動させる。ぐんぐんと速度が上昇し、それに伴い体へのGが大きくなる。山を越え、街を過ぎ、村を、森を過ぎる。暫くすると山に囲まれた街が見えてきた。
(あれか?)
取り敢えず向きを下向きにして落下していく。
(これ、ヤバくね?)
着地することを全く考えていなかった僕は恐らくこのままこの岩ロケットと共に四散して死ぬことになるのだろう。
(ヤバイヤバすぎる!!)
そうこうしている間にもロケットは着実に地上に近づいていく。
(こうなれば一か八かだ)
魔法で岩を全て砂に変える。さらに爆風激で下から体を上へ飛ばした。次に自分の体を風で調整しテレビでみたスカイダイビングのような体制にする。さらに身体強化を使い、ステータスアップ。ここからが問題だ。
【身体強化】
よし、かかった。さらに掛けられるところまで掛け続ける。
【身体強化】
【身体強化】
【身体強化】
【身体強化】
(ん?視界が赤い。これって血涙流れてる!?)
身体強化を掛けるのを止めて下に空気の層を何重にも張る。身体強化のおかげか痛くはない。体制を直すと無事地面に着地することができた。現在はギルスの街から西の山の中腹辺りだ。取り敢えず体力的には問題ないのでギルスの街に向かう。足に力を込めて走る。
パッン
一足で街の入り口近くにたどり着いた。少しすると後ろから突風が吹き荒れる。これもしかしたら普通に身体強化重ね掛けした方が良かったのじゃないだろうか?
街までの少しの道をさっきよりも力を抜いて走った。
「ん?なんか衛兵集まって来ているような」
近づくにつれてその数がとんでもない数だとわかる。目に見える範囲ですら500は居ると思う。
「どうしたんですか」
「前衛防御の陣形をとれ!第一魔法部隊防御魔法発動!第一魔法部隊、第一魔法の後方から攻撃魔法火球を発動しろ!賢者様が来るまで持ちこたえるのだ!」
どうやらかなり危険な事になっているらしい。一応後ろを振り替えって見るが、何もいない。まさか僕にだけみえないという訳でもないだろうし。
これはあれだな。
「あの僕依頼でこの街に来たんですけど」
僕が話しかけると兵士達がざわめき出す。「まさか魔人か!?」とか「もう終わりだ」とか言ってる人達がいる。しょうがないので冒険者組合のカードを指揮官らしき人の前に投げる。身分を証明できる物で硬いのはこれしかなかったのだ。
「おのれ!すでに人に手をかけていたか!!」
ありゃ、完全に勘違いされている。これは領民証をもって行くしかないか、と行こうとした矢先火壁が発動されてしまった。
「これどうしよう」
対策を考える間もなく、火球が雨の如く撃ち込まれる。
【水壁】
僕の半径20メートルの辺りに高さ10メートル程度の水の壁が表れた。火球がぶつかると爆発が起き、辺りに水蒸気が立ち込める。さらに水壁を移動させ火壁にぶつける。するとまた爆発が起こりさらに水蒸気が立ち込めた。肌が焼けるように痛いが今のうちに指揮官の元へ行く。  
「話を聞いてください。僕は北條司といって、依頼でこの街に来ました。これが領民証でこれが依頼の証明、さっきのが組合証です」
これには流石に聞く耳を持ったようで確りと確認している。
「確かに領民証は本物のようだが」
「僕は東の賢者ココナ・テティーヌの弟子です。これでどうですか」
証の杖も出しておく。実はこれ、柄の部分にココナの紋章がついているのだ。
「本物だ、これは失礼いたしました。まさか賢者様のお弟子様とは知らず」
「いえ、いいですから取り敢えず中に入ってもいいですか?」
「勿論です。後程お詫びに伺わせて頂きたいのですが、どちらにいかれる予定かお聞きしても宜しいでしょうか」
「いやそういうのはいいですから」
ちょっと不機嫌なせいでぞんざいに対応してしまった。取り敢えず門をくぐろうとしたとき不意に足の力が抜けて意識が遠退き始めた。
「あ」
そして僕は深い眠りに着いた。
目を覚ますと知らない部屋にいた。それはそうか、誰かが運んでくれたんだろう。横を見ると人の良さそうなお爺さんがいた。どう見ても賢者だ。
「初めまして北條司です。運んでいただいたようでありがとうございます」
「いや、運んだのはワシじゃない。それより司くん君はココナの弟子と言うことだが本当かね?」
「はい」
そう言いながら証の杖をみせる。
「それよりあなたは」
「おう、そうじゃったなすまんすまん、確かにココナの弟子のようだ。メーティス・ゼポリス、メーティスと呼んでくれ」
「メーティスさんはココナ、師匠とはどういった関係なのですか?」
「ワシか?ワシはココナの師匠だ。知の賢者とか北の賢者とか呼ばれてる。それより司くんその年にして君はかなり膨大な魔力を持って、さらに力もあるとみえる。君はその力で何を望む」
いまいちピントこないでいると国だとか復讐だとかだと教えてくれた。
「今はそうゆうのはわからないですね、正直毎日生きていくので精一杯なので」
「そうか、依頼があるんだろう、もう行くといい。なにか困ったことがあったらいつでも来なさい。歓迎するから」
「ありがとうございます」
一つお辞儀をすると家を出た。マーキュリー商会の支店の場所も既に聞いてある。暫く歩くとマーキュリー商会の支店に着いた。
「こんにちは」
「いらっしゃいませ」
店の中はそこそこに賑わっていた。
「これは司様、もうお体は大丈夫なのですか?」
「ええ、それよりなぜ?」
「先程兵士の方がいらっしゃいまして、兄、ヘルメスからの手紙を届けてくださったのですよ」
そういうことか、倒れたときに落としてしまったらしい。
「依頼の内容は既に把握しております。今店の者に集めさせておりますので暫くお待ち下さい」
勧められるがまま席につくとここまでどのように来たのか、ココナの弟子と言うことだがどんな魔法が使えるかなどさまざまな事を聞かれた。取り敢えず答えられる範囲で答えて行く。そうして待っていてると店員が荷物が届いたと教えてくれた。
「それじゃいきますか」
そういわれて店長、ミネルバさんと店の裏手に行く。そこには2つの荷馬車に積まれた沢山の荷物があった。
「これはアイテムボックスでは無理ですかね」
【蔵】
蔵を開くと荷物をぽんぽんとしまっていく。さらに購入した商品のリストを貰うと店を出た。門をくぐると身体強化を5重にかける。現在できるマックスだ。これで筋力は元の32倍、14720だ。足に力を込めると思いっきり地面を蹴る。爆発したかのように前へ進む。以前新幹線に乗ったときよりも景色が過ぎていくのが早い。走ること一時間、僕はテティーヌ領の領都テティーヌの街に着いた。
「流石に日は暮れてるか」
往復2日、かなり短くなった。今回はコンポさんじゃなかったが無事門をくぐるとこの前泊まった宿に一泊することにした。
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