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ドラゴンテイマーになった僕は鶏を育てて暮らす。

ノベルバユーザー313493

プロローグ

 世界には輪廻転生という考え方がある
 それは死んだものがまた別の姿となって生まれ変わる。というものだ。大多数の人は知識として知ってはいても信じはしない。今では子供ですら信じないのじゃないだろうか
 だが今では僕もそんな大多数の内の一人になってしまったわけだが、以前はそれを信じていたこともあった
 そしてそれはある日突然訪れることとなった


 (゜・゜・)


 ジュー


 「た~まご~た~まご~た~っぷりたまご」


 某タラコCMの替え歌を歌いながら卵焼きを作るのは僕、北條ほうじょうつかさ26才だ
 保育園高学年から高校までは父の後をついで大工に成ることを目指し、自分の血液型がRH-だと判明した高校一年の秋にその道を諦め鍼灸あんまマッサージ指圧師に成るべく高校卒業後は都内の専門学校に入学して卒業、今は都内のそこそこ有名なお店で働いている。そんなまぁそこそこどこにでもいるそこそこな人間だ
 独り暮らしを初めて、かれこれ八年になる僕は料理も慣れたもので手早く弁当を作るとフルグラを食べて家を出る
 大好きな百恵ちゃんの歌を口ずさみながら仕事場に着くとそこからは大忙しだ。開店前に掃除を済ませ、針や艾の確認、タオルを用意する。それが終わるとすぐ開店だ。ほんと息着く間もない。そうこうしているうちに1日が終わるのだ。かなりブラックな仕事だと思う。そんな中でもやっていけるのはコレがあるからだ


 ザパァー


 「ふぅ~ええ湯だ。いい湯だなあはは、いい湯だぁなあははここは雪国登別の湯~」


 そう。お風呂だ。お風呂は素晴らしいと思う。1日の疲れやストレスが吹き飛ぶからだ。ほんと風呂最高~




 《・〇・》


 ん――――


 目を覚ますと辺りと一面真っ暗闇だった。お先真っ暗、一寸先は闇、こんな言葉が思い浮かぶ。まぁ意味全然ちがうんだけどね


 ふにー


 ほっぺをつねってみた。


 痛かった。


 すーはー


 深呼吸してみた。


 変わらん。


 目を閉じて調息する。


 どれくらいたっただろうか、目を開けてるみる。


 うん、やっぱりダメだ。


 さっきから全く状況が変わらない。夢かと思ったがどうも違うようだ


 「ふん!ぶるぁんぁぁぁ!!」


 ヤバイ、これ、マジでヤバイ。


 「落ち着くんだ、落ち着け僕!さっきまで何をしていた」


 こう言うときは声に出した方がいい


 「お風呂に入ってた」


 「そうだ、僕はお風呂に入っていた。じゃあその後は」


 「ここにきた」


 「そうだ、ここにきた。でもどうして」


 「私が呼んだ」


 「そうだ、私が呼んだ」


 ん?


 私?


 私って・・・


 って僕は今まで誰と話して――――――


 そう思い顔をあげるとそこにはさっきまでいなかった人がいた。いや、人と呼べるようなものではない。モヤモヤとした煙のような物だ。しかし僕はなんとなく直感的にそれは人だと思った


 「あなたは――――――」


 「私?私は私、名前はない」


 「なるほど、左様で」


 「で、ここは?」


 「ここは死と生の間」


 「なるほど――――――ってなるかボケェ!!」


 「うわっビックリした、急に叫ばないでよ」


 「んな無茶な!誰でもそんなこと言われたらこうなるわ!$&#~~(#¥<%(#=##~"(##>&"(}#&~"<&#%)&@~##・・・」


 「いや、なに言ってるかわからないだけど」


 5分後―――――


 「#)@~)%#・・@@)%・―@)<&%<・)&@#」


 10分後――――――


 「&<・@%)}゜>#ー》》>〇=゜=《ー$=《」#ー~#%&@@(}」


   ・
   ・
   ・ 
   ・


 3日後――――――


 「それで、なぜ僕はここに呼ばれたんですか」


 「おっ!やっとまともに話すようになった」


 そりゃ、おそらく3日くらいたっただろうか、それくら立てば整理くらいできる。というか嫌でもさせられる


 「君は死んだんだよ!」


 「はい」


 「なにそのテンションもっとわめきなよ、さっきみたいに!」


 「いや、だって生と死の間ってことは既に死んでるか、死にかけてるってことじゃないですか、それくらい想像つきますよ、で?」


 この人の態度にイラっとしながら続きを促す。


 「そんな君に心優しい私が生まれ変わるチャンスをあげようと考えたんだよ。どうよ嬉しいでしょ!嬉しいでしょ!」


 生まれ変わる・・・


 生まれ変わる・・・


 生まれ変わる・・・!?


 「生まれ変われるんですか!?」


 「うっ、うん、そうだよ。ってかちょっと近くない」


 おもいっきり身を乗り出していた僕は少し下がる。しかし生まれ変わるか、つまるところ転生というやつだな
 うわ~本当にあったよ転生。しかも聞くところによるとこの人のおかげで転生できるらしいじゃん!実は好い人? 


 転生の一言でさっきまでのイライラが吹き飛び北條のこの人への好感度メーターがうなぎ登りに上昇する


 「ありがとうございます!」


 僕は勢いよくお辞儀をしお礼を言う。


 「う、うん、そこまで喜んでもらえると私も嬉しいよ。じゃこの中から好きな職業を選んで」


 なんかすごい引かれているけどそんなのはどうでもいいんだ


 「ところで職業とは」


 「職業っていうのはその人の向いている仕事でその事に関しては無類の才能を発揮できる。これから君が生まれ変わる世界は君がいた世界とは違うからね」


 なるほど、つまりゲームのジョブみたいなものか、どれどれ。紙の束をペラペラめくってみる


 ・料理人
 ・貴族
 ・王
 ・商人 
 ・剣士
 ・拳士
 ・槍士
 ・弓仕
 ・戦士
 ・斧士
 ・魔法士
 ・建築士 
 ・ビーストテイマー
 ・魚テイマー
 ・牛テイマー
 ・羊テイマー
 ・山羊テイマー
 ・鶏テイマー        etc.


 「色々あるんですね」


 「そうだね、職業については決めるまで詳しいことは言えないけど君がいく世界は職業が細分化されてるから」


 「なるほど」


 様々な職業の中で僕はあるものに目が止まった


 【ドラゴンテイマー】


 これはつまるところドラゴンをテイム、使役できるということだろう。ゲームなどでもよく見るドラゴン、それを使役するということはかなり強くなれるだろう


 「これでお願いします!」


 そう言って紙を見せる


 「君、本当にこれでいいんだね。悪いことは言わないから別のにした方がいい」


 「いや、これでいいんです」


 何をそんなに憐れんだ目で見るのだろうか。普通に考えてみて一番すごそうだが


 「はぁわかった。おまけだ、固有スキルを2つ選んで」


 さっきと同じような紙の束をペラペラめぐり選ぶ


 「良かった、こっちはまぁ普通だ。それじゃぁ最後はお楽しみのコレ!」


 そういうと急になにもなかったところにガチャガチャが出てきた


 「これは冥銭を使うことで回せるガチャガチャだよ!一回一枚、何が出るかは回してからのお楽しみ!さぁ!レッツガチャガチャ!」


 冥銭って言うとあれか、三途の川を渡るときに必要なお金。って言っても僕はそんなの持ってないはずだけど・・・そう思いながら服を漁る


 じゃちゃん


 あった。確かに冥銭があった。ってか普通にぽっけに入ってたし
 一枚とると挿入口に投下


 ガチャガチャ―――――


 「おっ!当たりだ!運良いね~」


 中からは黒いカプセルが出てきた。


 カパッ


 あげると中から光が溢れだす。目が眩む、やっとの事で見えるようになると中には何も入ってなかった。代わりに右の手の甲に見たこともない文字が浮かび上がった


 「これは?」


 聞いて見るがもちろん答えてくれる筈もなく次を回す。今度は緑色だ。またも光が溢れるかと思い目を瞑るが一向に来ないので目を開けてみる。するとカプセルの中の物と奥でニヤニヤしている(実際にはしてない。そう感じたのだが)人が見えた。中には小さいログハウスのようなものが入っていた。
 更に回してみるが最初の一回以外何の反応のないまま最後の一枚になってしまった


 ガチャガリッ


 「?」


 回しても途中でとまってしまう。


 「あれ~故障かな?ちょっと待って」


 そう言うとガチャガチャが突然目の前から消えた。そして暫くするとカプセルだけが現れた。心なしか今までのやつよりも少し大きく感じる


 「どうやらコレがつまってたみたいでさ、はい」


 そう言って渡されたのを開けてみると中から小さい宝箱が出てきた。


 「んんんん!?」


 おっ!この反応、良いのでも当たったか!?


 「とりあえず全部終わったから今度は説明に入るよ~!
 まず職業についてドラゴンテイマー、これは名前の通りドラゴンをテイムして育てる職業だ。テイマーとしてのレベルが上がると色々な恩恵が得られるから頑張ってね!
 次に君が選んだ固有スキル、これは俗にオリジナルスキルと言われるもので同じものはひとつもない。君は転生だから固有スキルを持ってるけど普通は数千、数万人に一人、しかも一つぐらいしか持っていない。レアスキルだ。 
 君が選んだオートリジェネは戦闘中に限りMPマジックポイントを消費し続ける代わりにHPヒットポイントを回復し続ける。蔵は認識できる範囲に無限に物を置くことができる。さらにこの中では時間は経過しない。ガチャガチャで当たったやつはこっちの紙に書いてあるからそれをみてね!」


 そう渡された紙の束をみてみる。なるほど、確かにこれは凄い。


 「最後にスキルについてだ。君の右の手の甲に浮かんでる文字、これはスキルの名前が書いてある。本当は自分で研究してスキルの内容を解明するんだけど読めないだろうから今回だけは教えてあげるよ。ここに書いてあるのは身体強化、これはMPを消費することにより一定時間全ての能力を2倍にするというものだ。さて他には何か質問はあるかな~?」


 「いえ、特には。大丈夫だと思います」


 「よし!じゃあ最後に、言葉は通じるから頑張ってね~」







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