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ドラゴンテイマーになった僕は鶏を育てて暮らす。

ノベルバユーザー313493

4話 僕とココナと二人暮らし

 鶏の鳴き声に目を覚ますと鶏舎へ向かう。餌をやり辺りを確認すると卵を見つけた。それを回収し、畑に水をやる。


 「はやくおっきくなってくれよ~」


 家に入りご飯を炊き、スープを温め直す。


 (呼びに行くかな)


 一応部屋をノックする。恐らく意味はないだろうけど。


 「うぇ!?」


 ココナの寝相はそれは酷かった。服ははだけおへそが丸見えになりパンツが見えていた。


 「ココナさ~ん」


 肩をゆすり起こそうとするもむにゃむにゃと言うだけであまり意味はないようだ。
 あきらめて部屋を出ようとした時ココナが大きく寝返りをうった拍子にベッドから落ちる。


 (うわっ)


 慌ててそれを受け止める。するとやっと目を覚ました。


 「う~ん。あ、ほはようごはいます」


 「おはようございますココナさん」


 「あの、私の胸とお尻から手どけてもらっていいですか、そういうのはその、まだ早いと思うんですよ」


 今更ながらに僕の手が柔らかいものを鷲掴みにしていることに気がつき慌ててベッドの上におろす。


 「すいません、ベッドから落ちそうで支えただけでけしてそのような意図があったわけではなくて」


 「わかってるんで大丈夫ですよ」


 (ふぅよかった。流石にこんな見た目中学生くらいの少女に手を出したなんて言いふらされたら社会的に死ぬところだった)


 「男の人はそういう事がしたくなるときがあるのは知っているので」


 「ちょっとまった―――――――!!!全然わかってないよ!あれは事故だから!


        事    ・     故


 「はい、わかってます事・故ですね」


 ニヤニヤしながら言ってくる。これは絶対にわかってない。


 「まぁいいや、ご飯できてるからその服直しておいで」


 「了解であります!」


 ピシッと敬礼をするといそいそと着替え始めるので慌てて部屋を出た。


 (この世界にも敬礼ってあるんだな)


 暫く待ってるとココナが部屋から出てきた。しっかりと服装も整えてある。


 「じゃあ食べようか」


 「いただきます」


 とれたての卵をご飯にかけるとカチャカチャとよく混ぜて口の中にかっこむ。すると口いっぱいに卵の濃厚な甘みが広がりなんとも言えない幸せな気持ちになった。


 「それはなんですか?」


 「ん?これは卵かけご飯っていうんだよ。知らない?」


 「はい、そもそも卵を食べるという発想すらなかったので」


 「え!じゃあ食べたことなの?」


 「はい」


 「したら、是非食べてみな。美味しいから」


 そういうとココナは卵を手に取りご飯の上にパカッと割る。それを見よう見まねでカチャカチャとかき混ぜて口の中にかきこんだ。


 「ん!?美味しい」


 「もうひとつあるから食べたければあげようか」


 「はい!ありがとうございます」  


 それからご飯を二杯おかわりすると少し物足りなそうにご馳走さまを告げた。それから一緒に片付ける。


 「それでは、ありがとうございました」


 「どういたしまして、今度は杖なくさないようにね」


 「もちのロンですよ!」


 右手に杖を握りぐっと高く掲げた。


 (大丈夫だろうか)


 見えなくなるまで見送ると部屋に戻る。たまにはベッドのシーツも洗わないとだし、今日は洗濯&掃除デーとすることにする。 


 (さて、まずはシーツからだな)


 この世界には洗濯機なんて便利なものはないから全て手洗いだ。桶に水を張り、手でゴシゴシ。洗濯洗剤なんてものもない。ひたすらにゴシゴシする。


 (ヤバイ、腰いたい)


 ときおり立ち上がると腰をコンコン、老婆にでもなった気分だ。


 「ふぅ、やっと終ったー」


 シーツ一枚洗うのに一時間以上かかるとかヤバイだろ。結局全ての洗濯物を終えるのに半日を費やしてしまった。水を大量に消費してしまったので川へ水を汲みに行く。


 「え?」


 薮を掻き分けて歩いていると鶏がいた。しかもただの鶏じゃない。恐らくあれは軍鶏だ。


 「お前一人か?いや一羽か?」


 コッコッコ!


 「お前変な鳴き声だな」


 コケー!!


 そういえば僕の職業って鶏テイマーだったよな。ってことはこの軍鶏もテイムできるのかな。


 「お前僕の仲間になる?」


 コッコ


 まぁいいや、どうせわからないし。取り敢えず川で水を汲むと家に帰った。


 「お前ついてきてたんだな」


 コッコッコッコ


 「お前もしかして僕の言葉わかってる?」


 コケー!!


 やっぱり、こいつ頭いいな。


 「よし、お前は今日からデキスギだ」


 コッコッコッコ!!!


  心なしか嬉しそうに見える。うん、気のせいだろう。取り敢えず鶏舎に入れる。


 さて、そろそろ日もくれるし部屋に入るか。ベッドに横になると久しぶりに鶏の本を開いた。どうやら今日見つけた軍鶏は雌らしい。コッコッコッコと鳴くのは雌でコッケコッコーと鳴くのは雄だと書いてあった。巻末に鶏の図鑑があった。やっぱり軍鶏で合っていたらしい。暫くすると睡魔に襲われた。どうして本を読むと眠くなるんだろう。ご飯食ってないな。まぁいいか。




 (@@@)


 ゴンゴンゴン


 ゴンゴンゴンゴンゴンゴン


 ゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴン


 (うるさいな~誰だよこんな時間に)


 重たいからだをむりくり起こすと壁づたいに玄関へ行き扉を開く。


 「うわ~よかった。いくら叩いても出てこないからもう寝てるのかと思いましたよ」


 そうやって来た迷惑の主はココナだった。杖の先に光を灯している。


 「いや、実際寝てたけどね」


 僕はわざと眠たそうにあくびをする。


 「え!うそ。ごめんなさい」


 「いや、もういいよ。それよりこんな夜中にどうしたの」


 「いや、夜中ってほどでもないと思いますけど―――――まぁいいや。これこの前助けてもらったお礼です」


 いや何もないと思うけど。


 「あっ、アイテムボックス」


 暫くゴソゴソという何かを取り出す音がする。音が止まると再び灯りが灯ったそこにはのこぎりのみ、釘にさしがね玄能げんのう、工具一式と何冊かの本さらに調味料と食材があった。


 「受け取ってください」


 そう差し出してくるが流石にこんなに受け取れない。


 「いや、こんなに貰えないよ。絶対に相当したでしょ」


 「そんなことないです!命あっての物種ともいいますし。物でしか返せないのが申し訳ないくらいで。これは絶対に受け取ってください」


 断ろうとしたがココナの瞳には確固たる意志が浮かんでいた。それにこんな時間だが家を出たのが今朝とゆうことを考えるとそうとう急いでくれた事が伺える。流石にこれを無下にすることはできない。かえって失礼だろう。


 「そうゆうことならありがたく使わせて貰うよ。でも僕文字読めないから本は暫く読めないかも」


 「それはわかっています。ですから暫く泊めてください」


 「はい?」


 「文字教えますよ。街でも文字が読める人は少ないですから」


 「なら、なんで」


 「審査に通りやすくなるからです」


 そこまで考えていてくれたのか。


 「なるほど、そうゆうことならお願いします。取り敢えずまだくらいのでもう寝ましょ」


 「はい!実はもうくたくたで」


 そういうとふわぁ~っとあくびをして部屋に入っていった。それを見送ると僕も部屋に戻る。


 (明日起きられるかな)




 」・・「


 もうなれた日課を終えると、ご飯の準備をする。寝相の悪いココナを起こすと朝食を食べる。


 「では今日から授業を始めます」


 「お願いします」


 なんだか小学生に戻った気分だ。


 「まずは私が一文字づつ読むのでそれに続けて司さんも読んでいってください」


 ココナに続けて復唱していく。まぁここまでは簡単だ。こう見えて高校では理系を選択していたので法則性が見つかれば簡単だった。


 「すごいです。こんなに早く文字を全て覚えてしまうなんて」


 1日が終った頃には全ての文字と言い回しを覚える事ができた。まぁ明日になったらどうなっているかわからないが。夕食を食べると早々に寝た。





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