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ドラゴンテイマーになった僕は鶏を育てて暮らす。

ノベルバユーザー313493

2話 僕と失禁少女

 はっきり言ってジャガイモはくっそ苦かった。とても食べられたものではない。僕は早々に調味料の必要性を感じている。なぜかって?そりゃ調味料は食の幅を大きく広げてくれるからだ。って事で日が傾き始めた今、僕は森の中で何かないか探している。


 「やっぱないかな~」


 (そんな事を思っていると出てきたりするもんだけど・・・っと発見)


 小川のほとりに赤い木の実を見つけた。


 (これなんだ?)


 とりあえず持ってきた恐らく卵を入れるザルに取っ手行く。どことなくさくらんぼに似ているような気もしなくもない。


 「渋っ!ペッペッ」


 うわぁ~最悪だ。とても食べられたもんじゃない。とりあえず何かに使えるかも知れないし蔵に収納して家に帰る。家に着くと米を研ぎ、水を波瑠と釜にセットする。ちなみに火は付けるのが面倒なのでそのままだ。蓋をして暫く待つと部屋にいい香りが漂ってきた。


 (うん、ちょっとベチョットしてるけど美味しい!)


 異世界生活2回目の食事は大変満足できるもので終った。


 (さて、鶏舎の方に行ってみますか)


 家を出ると鶏舎に行く。鶏の餌がなくなっていたので倉庫に取りに行く。ついでに倉庫の中身を全て蔵にしまっておいた。蔵から餌を取り出すと鶏にあげる。こうして餌をあげていると急に可愛く見えて来るのはなぜだろうか。


 「お前らに名前をつけてやろうか」


 コケッ?


 「お、お前言葉がわかるのか、ならお前はテンサイだ」


 コケー


 やっぱり飼うなら名前をつけなきゃだよな。うんうん


 「お前はサクベイ、お前はチョンキチ、お前は―――――」


 こんな具合に10羽全てに名前をつけるとある事に気がついた。鶏舎の奥、藁が多目にしかれている場所に白い卵が2つあったのだ。


 (初めての収穫みたいな?)


 僕は2つの卵を持つと家に入ると入りテーブルの上に置いた辺りはもう真っ暗で蝋燭の灯り無しには周りが見えないほどだ。僕はさっさとベッドに潜ると眠りに着いた。


 」(・・)「


 朝起きると左の手のひらに文字が浮かんでいた。ま、読めないのだが。とりあえず鶏舎に行き餌をやる。それから川に水を組に行きカピカピになってしまったがご飯に少し水を入れて火にかける。暫くして水が無くなったのを確認すると一粒取って食べてみる。


 (うん、平気だな)


 ご飯をよそってテーブルに行く。席に着くと卵を一つ手に取りテーブルの角にこんこんとぶつける。ヒビがピキッと入ったのを確認するとご飯にの上でパカッと割った。中からは赤い色の黄身と透明の白身が出てきた。
  
 (この卵大丈夫か?)


 少し不安だが一口食べてダメそうならやめればいいだろ。黄身を割るとご飯とかき混ぜる。まんべんなく黄身がご飯を包むと一口口に運んだ。


 (!?)


 「うまー!!!」


 なにこれ?めっちゃうまいんですけど。スーパーこゆい!!あっという間に完食するとご飯を盛り付け卵をかける。


 (ん~ん!!)


 ぴょんぴょん小躍りしてしまいそうだ。あっという間に食べ終わり物足りなさを感じるも片付けると家を出る。畑に水をやると森の中へ入った。さすがにいつまでもジャガイモと米だけで暮らすのは無理がある。今までは玄関を出て真っ直ぐに進んでいたので今回は家の裏、鶏舎の方から出てみる。暫く歩いてみるとそれは直ぐに見つかった。


 (これって多分芽キャベツだよな)


 茎に小さなキャベツを沢山実らせた物を見つけたのだ。蔵を出現させると早速鍬を持って苗の手前に突き立てた。芽キャベツを苗ごととるとあらかじめ空けてきた麻袋に土ごと入れる。辺りにあった5株全てを麻袋に入れ終わるとそれを蔵にしまい家に戻った。家に帰ると新しく畑を耕す。そこへさっき取って来た芽キャベツの苗を植えた。


 「よし、これでいいだろ」


 出来映えに満足するとまた森に入る。暫く歩くとまた見たことあるものを見つけた。僕は苗ごと取って畑に植え替えるという作業をひたすらに行うと日が暮れてしまった。ちなみに今日の成果は


 ・芽キャベツの苗5株
 ・トマトの苗の3株
 ・カボチャの苗1株
 ・ミカンの木1株


 なかなかに上出来だと思う。まぁなぜか季節がバラバラだがそこは異世界ということで納得することにした。持ってきた苗を植えたことで家の周りが賑やかに、騒がしくなったので今度斧周りの木を少し切らなければと思うがまぁそれは今度やればいいということで、今日は晩御飯を作ることにする。


 「異世界生活約2日目でここまで充実するとは」


 テーブルの上に並んでいる料理をみて嬉しくなってきた。今日の晩御飯は卵とトマトがあるのでオムライスとカボチャの蒸し焼き、デザートにミカンだ。食べ終わるとまだ少し日が出ているので鶏の飼育本を読む。あのガチャガチャで当たったやつだ。って読み始めると直ぐに日が落ちてしまった。今日はもうおしまいだ。




 @@


 鶏の鳴き声で目を覚ますと鶏舎へ行き掃除と餌やりをする。それから卵の確認をする。今日はないみたいだ。それが終わると畑の水やりだ。畑に水をやりトマトを1個もぎ取ると部屋に入る。それからご飯を炊きトマトを洗うと今日の朝ご飯の完成だ。食べ終わると家をでた。 
 今日は森の中を散策してみようと思う。家の裏から森に入ると石を使って通った所の木に印を着けていく。芽キャベツのあった辺りを通り、どんどん森の奥へと入っていく。暫く歩くと崖に突き当たった。遠くからだと背の高い木と苔に包まれた岩肌のせいで見えなかったがそこそこの高さがあった。


 (これは登れないな)


 こちら側はここまでにして戻ることにする。帰りは一本一本木の印を確認しながら進む。そうしないと印を付けた意味がないし、迷子になりそうだからだ。印を確認しながら周りに何か食べられそうな物がないか見て進む。


 (食の充実は心の充実、沢山探してグッドライフ!なんてな)


 かなり注意深く歩いた筈だったが何も見つからないまま家についてしまった。まだ日が高いので反対側も行ってみようと思う。木に印を付けながら川まで行く。


 「ふぁー」


 川辺にあった岩に腰かける。森をこんなに長く歩いたのは久しぶりなので少し踵と脹らふくらはぎが痛くなってしまった。目を閉じる。川のせせらぎに耳を傾けると。なんだか耳と心が幸せになってくる音だ。ここまでの疲れが吹き飛んだ。このままここにいると寝てしまいそうだ。


 ワゥォーン!!


 驚いて岩からずり落ちてしまった。お尻が痛い。


 バサッ


 立ち上がった所で正面の茂みからノースリーブの白いシャツを着てくるぶしの下辺りまである白の長いロングスカートをはいて外套を纏った少女が飛び出してきた。手にJ・○・ローリングの小説に出てくるのと似たような杖を持っていたので恐らく魔法使いだろう。顔は涙と鼻水でぐしゃぐしゃになっていた。ひどい顔だ。


 「にぐぇでぐだざーい!!」


 「え?」


 「にげでぐだぁざい!」


 (それは言われなくても逃げようとしてたんだけど)


 そんな事を思いながら走り出したそのとき、


 グァァァァァ!!


 目が3つ着いた狼みたいなのが出てきた。一瞬目が合うとあまりの恐怖に足がすくんでしまった。そこへ3つ目の狼が捕まえたと言わんばかりにニヤリと笑うと大きな口を目一杯開いた。


 「にげて!!!」


 必死の声に震える足を思いっきり叩く。そして身体強化を使うと目一杯足に力を入れて飛び退く。さっきまで自分がいた場所の石が飛び散る。体制を立て直すとそのまま一目散に逃げた。ついでに目の前を走っていた少女を去り際に脇に抱える走り出した。


 「あの!?」


 なんか話しかけたそうにしているが僕は今それどころではないので答えられない。目の前に我が家が見えてきた。


 (まずい、このままだと家を壊される!)


 右から大きく家を迂回する。そしてさっき行った崖に向かった。今度はしっかりと崖を確認すると止まり力一杯に少女を空へ投げる。


 「蔵!!」


 斧を取り出すと辺りの木を斬り倒す。倒れていく木を狼が避ける。そこへ思いっきり斧を投げつけた。流石に空中では動けないようで投げた斧は吸い込まれるように狼の額へ行き頭をかち割った。狼は暫く痙攣するとやがて動かなくなった。


 「ひぇぇぇ!!!」


 ちょうど空から少女が落ちてくるのでキャッチする。手を暖かいものが伝って来たが木が散乱していたので仕方なくそのまま家へ帰ることにした。

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