詩集 ツキアカリ

四ノ宮雪子

戦い


手を重ねる

大きく開いた指の間からは光が零れ落ちる

それが鋭く僕の真っ暗な心を引き裂き照らす

大きな亀裂は風化しやがて世界を打ち砕くだろう

真紅の血が流れるこの体は

何人たりとも通しはしない

さぁ、来るなら来い

大地に手を当て祈りを捧げる

どうか、明日の今日は平和でありますように

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