異世界に飛ばされた僕は≪槍術士≫として生きていく

天元神楽

特別編 昭和の日


「今日は昭和の日だから お仕事はお休みにします」

嵩樹が妻たちに宣言する

「ショウワノヒですか?」

「ああ、昭和の日だ」

「お兄ちゃん昭和の日って何?」

「あれ ロッテも知らないのか?」

「うん」

シャーロットの反応に驚く

「ロッテ 4月29日は何の日だ?」

「天皇誕生日でしょ」

「・・・」

《ロッテ昭和生まれかー!!!!》

シャーロットの愛らしい見た目からてっきり自分と同じ時代から転生したと思っていた

「ロッテ、、、」

「ん、なにお兄ちゃん」

「お前昭和生まれだろ」

「そうだよ ちなみに53年生まれだよ お兄ちゃんは何年?」

「平成15年」

「えっと聞き間違えだと思うから、もう一回言ってもらっていい」

「平成15年」

「あはは おかしいな 聞いたことない年号が聞こえるんだけど」

「昭和の次の年号の平成の15年の生まれだよ」

「あへ?」

シャーロットはいまだに理解出来ていないようだった

「昭和は64年で終わってすぐに平成になったんだよ その平成ももうすぐ終わるけど」

「あー えーと つまりお兄ちゃんは、ぼくより未来から来たってこと?」

「そういう事だな」

「・・・」

「あと、ロッテ今気づいたことなんだけど、、、」

「何かな、、、」

「落ち着いて聞いてくれ、、、」

嵩樹はシャーロットに衝撃の事実を話し始めた

「ロッテより俺の母親の方が若い、、、つまりだな、俺の親の世代とロッテは同世代だ」

「・・・えええーーーーーーー!?」

嵩樹の言葉に驚く

「え、何 ぼくはもしかして同級生の子供と結婚しようとしてるってこと」

「もしかしなくてもそうだ」

「あう~ なんて挨拶しに行けば」

「いや 挨拶にはどちらにしろ行けないだろ」

「それでも 構図だけ見るとぼくがショタコンみたいじゃないか!」

「そんなこと言ったら 見た目で言ったら俺はロリコン扱いされそうだけどな、、、」

「お兄ちゃんがロリコンなのは今更でしょ」

「おい!」

「あー どうしよ~」

頭を抱えるシャーロット

「ちなみにだけどさお兄ちゃんどこの生まれ?」

「愛地県の名御屋だな」

「学校は?」

「東名高校だな」

「ぼくと一緒だ、、、」

「両親が東名高校の出身でそこで出会ったらしいからな」

「ちなみにお父さんの名前は?」

「嵩士だよ」

「・・・お母さんは?」

「樹里だよ 旧姓は瀬能だったはずだよ」

「・・・」

「ロッテ?」

嵩樹の話を聞いていたシャーロットは固まる

「そうか~ 嵩士君と樹里ちゃん結婚したのか」

「ロッテもしかして俺の親のこと知ってるのか?」

「知ってるも何も同じ部活だったし」

「えーー!?」

「二人の家にも行ったことあるよ」

「ふぁーーー!?」

「あはは そうか二人の子供か道理で好きになるわけだ」

シャーロットは何だかすっきりとした顔をしていた

「嵩士君 樹里ちゃん 二人の子供は異世界でも逞しく生きているよ」

「ロッテ」

「それにもうすぐ二人の孫も出来るからね」

「ロッテ!?」

ささやきが変な方向へ向かう

「ぼく、こんな幼気な少女なのに もうすぐ二人の子供に妊娠させられちゃう」

「ロッテーーーー!!!!」

どこまでも人をからかうシャーロットであった



side:地球

「ん、今の聞こえたか」

「ええ」

「あいつには、説教が必要なようだ」

「ふふふ いいじゃありませんか、孫ができるようですし」

「しかしだな、子供に手を出すのはいかがなものかと」

「成長しないだけで成人はしているのでしょう、ならいいではありませんか」

「しかしだな、、、」

「それに楓君がお母さんになってくれるなら安心ですし」

「まあ、そうなんだが、、、」

「ふふふ 楓君が私たちの娘ですか、、、人生何があるかわかりませんね」

「はぁ~ そうだな しっかりやれよ嵩樹」



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昭和の日 特別編でした






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