異世界に飛ばされた僕は≪槍術士≫として生きていく

天元神楽

第四話 ギルドマスター


旅について来たいと言うミーナの意志は固く最終的に共に旅に出ることとなった

「さて、それじゃあギルドに行こうか」

「はい」

嵩樹たちは昼食を食べた後ギルドに向かった

「それでは、タカキさんフィーアさん私はマスターにお話ししてきますね」

「分かった そこら辺で待ってるよ」

その場に嵩樹たちを残し、ミーナはギルドマスターに旅に出ることを告げに言った



10分程して、ミーナが戻ってきた

「タカキさん申し訳ないのですが、マスターの所まで御一緒して頂けますか」

「わかった」

ミーナに案内され嵩樹とフィーアはギルドの2階へと向かった

2階は階段を上がると目の前に真っ直ぐな通路が続いており一定の間隔で扉があった

「こちらです」

嵩樹たちが連れてこられたのは通路の突き当りにある他より重厚な造りの扉であった

コンコン

「マスター、タカキさんとフィーアさんをお連れしました」

「入っといで」

ミーナがノックをして声を掛けると中から女性の声が聞こえてきた

「どうぞ」

ミーナが扉を開き入室を促す

「失礼します」

「失礼いたします」

部屋の中は落ち着いた雰囲気で奥の机には小学生くらいの少女が座っていた

「こども?」

「た タカキさん!」

思わず出た言葉にミーナは慌てる

「ははは いきなりご挨拶だね」

「すいません、マスター」

「マスター!」

ミーナの言葉に驚き改めて目の前の少女を見る

「君はスピリットに会うのは初めてみたいだね」

「スピリットですか?」

聞いたことのない単語に曖昧な反応をする

「スピリットって言うのは大昔神に仕えていた一族です」

良く分かっていない嵩樹にフィーアが教える

「よく知っているねフィーア君流石は聖女の娘だ」

聖女の娘と言われ思わずミーナを見たが、彼女も驚いているようであった

「ミーナから聞いたんじゃないよ 僕と聖女は友達でね フィーア君には昔会ったことがあるんだよ」

マスターの言葉でなぜ知っていたかを納得することが出来た

「まあ、最もあの時はまだ君は生まれたばかりだったから覚えていないと思うけどね」

そう言うと立ち上がり嵩樹たちの元にやってきた

「改めて、僕がここのギルドマスターのシャーロットだよ よろしくねお兄ちゃん」

「お、お兄ちゃん!?」

突然のお兄ちゃん発言に驚く

「マスター何を言っているのですか?」

「いやー タカキ君からは何だか懐かしい匂いがするんだよね~」

そう言うと徐に嵩樹に抱き着いてきた

「うお!」

「マスター!?」

スンスン

「うんやっぱり 懐かしい香りだ~」



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謎の少女シャーロット 彼女は一体何者なのか








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