異世界に飛ばされた僕は≪槍術士≫として生きていく

天元神楽

第二話 真相


「あ、あのフィーアさん?」

いきなり大きな声を出したフィーアに問いかける

「ああもう、ミーナさん今からいうことを驚かずに聞いてください」

いつになく真剣な表情のフィーアに思わず一歩後退りそうになったが何とかこらえる

「はい」

「あのですね、、、私がやりました」

「はい?」

ミーナにはフィーアの言いたいことがよくわからなかった

「だから、その魔法使ったの私です」

「・・・」

フィーアの言葉を聞いたミーナは言われた内応を理解しようと必死に頭を働かせていた

「あーあ ミーナ固まっちっゃた」

「タカキは黙ってて」

しばらくしてミーナは口を開いた

「えーと フィーアさんの今の話だと、領内で出没している魔族はフィーアさんということですか」

「私は魔族ではありませんが、魔法を使ったのは私です」

ミーナはまたもや何か考え始めた

「俄には信じられません 第一、あの規模の魔法を御一人で発動できたとはとても思えません」

ミーナはまだ信じられないという顔をしていた

「フィーアもしかしなくてもお前の両親の影響だと思うぞ」

フィーアの異常な力の原因に当たりをつけていた嵩樹はフィーアに言った

「やっぱり タカキもそう思う?」

「えーと 今回のことにフィーアさんのご両親が関係あるのですか?」

話を聞いていたミーナが問いかける

「あーと フィーアいいか?」

聞かれた嵩樹はフィーアに話してもいいか尋ねた

「・・・」

フィーアは無言で頷く

「ミーナ これから言うことを落ち着いて聞いてくれ」

「はい」

「実はな、、、フィーアの母親は、、、」

固唾を飲んで嵩樹の言葉の続きを待つ

「フィーアの母親は、、、聖女様なんだ」

「なんだそんな話ですか てっきり魔族とか言われるのかと思いましたよ」

「ははは そうか それぐらいの認識ならよかったよ」

嵩樹とフィーアはミーナの態度にほっとしていた

「大袈裟ですね フィーアさんのお母さんが聖女様やっているってだけの、、、?」

ミーナの言葉が途切れた

「どうしたミーナ?」

「せ、、、」

「せ?」

「せ、聖女様!?」

町内中にミーナの叫び声が響き渡った



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フィーアが両親と再会するのはいつの日になるのやら






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