異世界に飛ばされた僕は≪槍術士≫として生きていく

天元神楽

第三章 第一話 大ピンチ


ミーナと暮らし始めて一週間が過ぎた

「タカキさんフィーアさん起きてください 朝ごはん出来てますよ」

「う~ん あと5分」

「うごけない」

朝食の準備ができたため二人を起こしに来たミーナに何ともベタな返しをする嵩樹であった

一方のフィーアは嵩樹の抱き枕にされており身動き一つ取れない状態であった

「タカキさん! 起きてください!」

業を煮やしたミーナは嵩樹の耳元で大きな声を出した

「むにゃむにゃ、、、」

「これでもダメですか 仕方がありませんね」

そういうとミーナはベットに上がり嵩樹に跨る様にして嵩樹の耳元で囁いた

「タカキさん起きてくれたら今晩フィーアさんと二人で、タカキさんのして欲しいことなんでもしますよ」

そう囁いた瞬間

「本当ですか!!!」

嵩樹が勢いよく起き上がった

「何のことですか?」

「え、今何でもするって言いましたよね?」

「タカキさんまだ寝ぼけているのですか 朝食の用意が出来たので早く来て下さい」

ミーナにはぐらかされた嵩樹は渋々ダイニングに向かうのであった



「今日はどうされるのですか?」

「今日はギルドに行くよ、ミーナは?」

「今日は昼からのシフトになっているので一緒にギルドに行きましょう」

そのあと朝食を取りながら何気ない会話を楽しむのであった

「そういえばタカキさん 最近領内で魔族の仕業と思われる魔法が観測されているんです」

「どんな魔法だったの」

「はい 目撃者によると巨大な炎の渦だったそうです 駆け付けた時にはすでに魔族の姿はなく、魔物であったであろう焼け跡だけが残されていたそうです」

「魔物であったであろう?」

「魔物は高温で焼かれたため煤のようになっていたとか」

「煤のように、、、ふーん」

嵩樹はそうつぶやくとフィーアの方に視線を向けた

ビク

嵩樹の視線にフィーアは体を震えさせた

「煤だって怖いねフィーア」

ビクン

「?」

フィーアと嵩樹の様子がおかしなことにミーナが気が付いた

「どうされたんですかフィーアさん?」

「あ、えーと その ああもう! タカキのいじわる!」

「ふえ!」

いきなり立ち上がって大声を出したフィーアに驚くミーナであった


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フィーアさん大ピンチ!



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